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【第2章完結】お酒の力を借りまして〜隠れイケメン陰キャの俺がお酒の力を借り、大学一の美人な酒豪彼女ができました〜  作者: 小鳥遊NEØ
2章瓶 お酒の力を……

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14杯目 始まりの物語

 大学に入り、2度目の春が過ぎていた。僕は、誕生日が5月と言う事もあり、お酒が飲めるようになっていた。最初は、お酒なんてハマることは無いんだろうな。と思っていたのだが、いざ飲んでみるとお酒の魔力に惹き込まれていった。


 それから毎日のように、大学が終わると居酒屋や、バーに通っている。

 それだけお酒が好きなのだが、一つだけ欠点があった。 

 それは……


『びっくりするくらいお酒に弱い』


 と言うものだった。ただお酒が弱いだけなら、まだいいのだが。僕の場合、お酒に酔うと、性格が180度変わってしまう。と言うものだった。具体的に言うと、目元まである髪をかき上げ、伊達のメガネを外して、一人称が『俺』になり、逆ナンだってされた事があるくらいには、喋ることができる。


 イケメンだとは思わないが、普段よりは多少マシにはなると思う。まあ、だからなんだって話ではあるんだけどね。

 

 そんなに性格が変わるなら、友達の一人は増えたのかって? 結論から言うとNOである。それで友達ができるくらいなら、この世界みんな友達だろう。



 と、前置きはこのくらいにして、俺と陽華の物語はここから本格的に始まって行くのである。


◇◇◇


「根暗くん! 今日遊びに行かない?」

「根明さん……ご、ごめん……今日は忙しくて……」

「そっか! わかった! いつもごめんね!」

「……こちらこそいつもごめん」


 はぁ。今日で10回目か。と私は、悲しみに打ちひしがれていた。彼は、半年ほど前の愛理ちゃんと遊びに行って以降、少し様子が変わった。もしかして何かあった? と思い聞いてみても、はぐらかされるだけで特に何も教えてくれる事はなく。


 私が帰った後、一体何があったんだろう。気になった私は、遂に意を決して愛理ちゃんに聞くことに。


〔 (陽華)愛理ちゃん? 今少し話せる?〕


 とりあえず私は、メッセージを一文だけ送っておいた。返事がすぐ返ってくる事はなく、講義が始まるので準備を始める。そんな時だった。


「陽華さん! メッセージ見ました! どうしたんですか?」


 私の通う大学に入学していた、愛理ちゃんが直接話しかけてきた。私は、何を言われても言いように覚悟を決めてから、彼女に問う。


「急にごめんね。根暗くんと何かあった?」

「……その件ですか。センパイからは何か聞いてませんか?」

「うん」


 私の問いに対して、彼女は一言根暗くんから聞いてないか? と言い、頷くと、こう続けた。


「じゃあ、私が話しますか。その、先に謝らせてください。すみません」

「何を?」


 謝られる事何かあったかな? なんて考えてる私に、彼女はとんでもない事を語った。


「私、陽華さんがセンパイの事好きだってことを知っているのに、センパイをデートに誘い、その……キ、キ……キスをしてしまいました」


 え? なんで私の気持ち知ってるんだろう? 戸惑いながらも、私は言う。


「わ、私が根暗くんをって……な、何を言ってるの……って、えっ!? キス……」

「はい。イルカショーを見ている時に……」

「そう……だったんだ……それで……その、根暗くんとはその、つ、付き合ってるの?」

「それが……センパイあれから私の事を避けてるようで……」


 それ以降の話はちゃんと聞くことができなかった。根暗くん……愛理ちゃんのことをどう思ってるの? 振り向いて欲しいけど、愛理ちゃんも好きみたいだし……


 私はその日、家に帰ってからもずっと何もする気力が起きなかった。



 



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