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異世界を鍛冶師で無双する  作者: 月石梅雨
4/5

街に来ました

俺達は下山をし始める。

そして、一日で山を下りることが出来た。

身体能力強化を使いこなしているレアルさんについて行くのが難しかった。


「ここからファス王国の領地だ。サー帝国とはファス山地と魔の森を挟んでいる。……そういえば、カオルはどこからファス山地に来たのだ?

まさか、魔の森からだと言わないだろうな?」


……あそこ、絶対に魔の森だよな。


「あっははは……」

「魔の森から来たのか……。よく生きていたな。

あぁ……異世界人は強力な職業とステータスとやらを持つと聞く。カオルもそうなのだろう?」


違います。


「職業は鍛冶師。Lv1の時に魔の森に追放された」

「カオルよ……よく生きておったな……」

「本当によく生きてたよ……。あのオークが特にやばかった。よく倒せたよ」


あれは強すぎだろ。


「オーク?魔の森にオーク……まさか、オークジェネシスを倒したのか?」

「え?どれくらい強いの?」

「そうだな……一つ、二つ国を滅ぼす程だな」


国を滅ぼす程ですか。そうですか。


「あ、街が見えてきた」

「あそこに街など無かったが……。そうか、数百年も経てば街の一つや二つは出来るか」


しみじみとした感じを出すレアルさん。


もうしばらく歩き、門の前まで行く。


「止まれ!」

「はい」


門番さんに止められる。


「ワルンに何しに来た?」


この街はワルンと言う様だ。


「旅の途中に」

「なるほど……頭に乗っているのは、子供のドラゴンか?」

「えぇ、懐かれまして」


門番さんはプルプル震えて


「バカか!竜の親はどうしたんだ!?

竜が街まで降りてきたらどうする気なんだ!?」

「この女性がこの子の親です」


俺はレアルさんを見る。


「……この女性が、ドラゴンだと?バカにするのもいい加減にしろ!」

(レアルさん……一部を竜に戻せます?)

「出来るぞ」


レアルさんから竜の鱗が出てくる。


「りゅ、竜人……?なるほど……それなら納得だ……。すまなかった」

「いえいえ、いいんですよ」


俺はにっこりと笑う。


「じゃあ、身分証を出してくれないか?」


身分証……?持ってないぞ……?


「む、まさか持っていないのか?この国の者ではないのか。仕方ないな……一人、10ファスだ」

「……ない」


恐らくお金を要求されたのだろうが、持っていない。

レアルさんの方を見るけど、持ってなさそうだ。


「お前達、どうやってここまで来たんだ……」

「歩いて」

「そうか、歩いてか……。まぁいい、貸してやる。後で返せとは言わん」


この人優しすぎない?


「後、身分証は冒険者ギルドと役所で発行出来るぞ。

まぁ……冒険者ギルドのならどの国でも使えるから、おすすめだ」

「ありがとうございます。この恩はいずれ」


そして、街にようやく入る。


「大きな城壁で分かってたけど、大きいな」

「キュイキュイ」

「そうだな」


人通りが多く、活気がある。

そして、歩いてすぐに冒険者ギルドがあった。


「失礼します」


扉を開け中に入る。

冒険者達がこちらを見てくる。

俺ではなく、レアルさんだ。


「いらっしゃいませ。あら、見ない顔ですね。ご要件はなんでしょうか?」

「身分証を発行したいんだけど」

「ステータスプレートですね。分かりました。では、こちらの魔道具に触れて下さい」

「それじゃあ、俺から」


――

名:カオル・イイダ

年齢:13

種族:人族

職業:鍛冶師

Lv:210


体力:21000

魔力:22000

攻撃力:21000

特殊攻撃力:21000

防御力:21000

特殊防御力:21000

敏捷性:21000


スキル:言語理解、鍛冶、構造理解、危険察知、気配察知、剣術、体術、魔力操作、全属性魔法

――


「は……?」


また、上がっていたようだ。


「なるほど……余の【竜の雫】を耐えたのも納得だ。

では、余の番だな」


――

名:レアル

年齢:2513

種族:竜神族

職業:黒竜神

Lv:1250


体力:725000

魔力:725000

攻撃力:725000

特殊攻撃力:725000

防御力:725000

特殊防御力:725000

敏捷性:725000


スキル:人化、竜神化、竜の雫、竜の吐息、竜の怒り、体術、魔力操作、闇属性魔法

――


「ひゃ……」


何故か知らないが、受付嬢さんはそのまま後ろに倒れた。


「ちゃんと職業に黒竜神って出るんだね」

「余も初めて知ったぞ」


へー、と俺達は思っていたら、冒険者達が俺達を囲んでいた。


「何をしたんだ?」


冒険者の一人が尋ねてくる。


「いや、別に何も?」

「嘘をつくな!何もしていないなら、何故、受付の嬢ちゃんが倒れるんだ!」

「いや、本当に何もしていないんだよ」


俺は何も知らないと大袈裟に表現する。


「これ以上しらばっくれると、一度痛い目に合わすぞ……?」

「痛い目にねぇ……?」

「ガァア……」


ドラゴンちゃんと俺は少しばかり威圧する。


「やめときな!」


奥から、その声が聞こえてきた。


「ぎ、ギルマス……。だが……こいつは……」

「その子達はなにもしていないよ。ほら、起きな!」


ギルマスと呼ばれた女性は受付嬢さんを叩き起す。


「は!異常なステータスの持ち主が現れた幻覚を見ました!」

「幻覚じゃないよ。現にほら、そこにいるじゃないか」

「……俺ら?」


指を指してきた方向には俺達がいた。

いや、別にそんなに強くないでしょ……。

レアルさんの方が強いし……。


「お前達、命拾いしたね。止めるのが、後一歩遅かったら死んでいたよ」

「「「な!?」」」


いやいや、まっさかー。


「お前さん、手加減はしようとしたかい?」

「うん?いや、別に」

「……余もだ」

「ガウ……」


こう、体を捻った全力の蹴りを入れようなんてしてないですよ……?

あはは……。


「全く……。ほら、散った散った!」


俺達の苦笑いで、何かを感じたのだろう。

そして、その一言で冒険者達は戻って行った。


「それで、ステータスプレートは発行出来たかい?」

「あぁ、ちゃんと貰ったよ」

「5万ファスくらいするよ、払えんのかい?」

「げ!金取るのかよ!」

「その様子じゃお金を持ってない様だね……」


はぁ……とため息をつく女性。


「お前さん達、冒険者になりな。

そして、依頼や、魔物の素材を売った金で払いな」

「いいのか?踏み倒すかもよ?」

「いいさ。その時は私の目が節穴だったってことさ」


なんて豪胆な女性なんだろう……。


「よし、今から行ってくる」

「お前さんはお馬鹿さんかい?まだ冒険者登録してないよ」

「え、ステータスプレートを発行した時に、冒険者ギルドに登録されるんじゃないの?」

「別料金だよ!そんなに冒険者ギルドは太っ腹じゃないよ!」

「えぇ……世の中甘くないね……」

「当たり前さね!」


いや、そんなに怒らなくてもいいじゃん。

レアルさんや、何故笑うんだい?


「全く……。お前さん達、名前は?」

「名前……?俺は、カオルだよ」

「レアルだ」

「カオルにレアル……その子供のドラゴンは?」

「余の子だ。名前は、クロルだ」


バッ!と俺はドラゴンちゃんを見る。


「クロルちゃんって言うの!?」

「キュイ!」

「「…………何故、お前が知らない」」


レアルさん、教えてくれてなかったじゃん。


ギルドマスターはこほんとして


「私は、クルス・マクスだよ。ここのギルドマスターさね」


と自己紹介してくれた。

……ファミリーネームがあるってことは、貴族ですか?あ、そうですか……。

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