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逆行した公爵令嬢!2度目の人生は絶対に失敗しないことを誓う  作者: Karamimi
本編

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第11話:レオの試合を見に行きます

レオに誘われた翌日、早速シュミナにその事を報告した。


「それは良かったじゃない!騎士団の試合にわざわざ誘ってくるだなんて、やっぱりスタンディーフォン公爵令息様はミシェルに気があるのではなくって?」


「そうかしら?私の事、全く女扱いしていない気がするのだけれど…そうそう、それでシュミナに相談があるの?私どんな格好で行けばいいかしら?」


シュミナの年の離れたお兄様は、侯爵家の嫡男ではあるものの、騎士団の副団長をしているかなり優秀な人物なのだ。1度あった事があるが、とても良い人だった。


正直私にはレオ一族以外、騎士の知り合いはいない。だから、何を着ていったら良いのかよくわからないのだ。


「わかったわ、お兄様に聞いておくわね。そうそう、お兄様が言っていたわ。スタンディーフォン家の兄弟は皆騎士として優秀だってね」


ちなみにスタンディーフォン家はレオだけでなく、2番目の兄のキースも騎士団に入っている。ただしキースは侯爵家の令嬢と婚約し、その家を継ぐことが決まった為、もうすぐ騎士団を辞めるとの事。


そう言えば一番上のアレックスも、貴族学院に入るまでは騎士団に入っていた。令息は己を鍛え上げる為、子供の頃は騎士団に入団する子が多いみたいね。


「そう言えば、ディカルド様は騎士団をずっと続けるの?」


「お兄様は騎士の仕事が好きみたいでね。爵位を継いでも、騎士団の仕事は続けるみたいよ」


「まあ、それは凄いわね。でも、ディカルド様なら難なくこなしそうだわ。そうそう、ねえシュミナ。今度の試合、あなたも来てよ。ディカルド様にお願いすれば、来られるでしょう?ね、お願い!1人だと不安で」


騎士団の試合を見る為には招待状が必要だが、シュミナの兄、ディカルド様に頼めば貰えるだろう。そう思ったのだ。


「仕方ないわね。いいわよ。私も騎士団の試合、見てみたいし」


「やった!ありがとう。シュミナ!」


早速ディカルド様に洋服の事を聞いてくれたシュミナのアドバイス通り、当日はシンプルなワンピースを着ていく事になった。せっかくならシュミナとお揃いがいいという事で、同じデザインの色違いを着ていく事にした。


ちなみに私が黄色で、シュミナがピンクだ。自分にはピンクなんて似合わないわ!と言っていたシュミナだが、私とルシアナのごり押しでピンクに決まった。シュミナはなぜか自分に自信がないようだが、とても可愛い。それに水色の髪にピンクのワンピースは、とてもよく似合っていた。



そして試合前日、私はいつも通りお菓子作りを終えた後、自室で恋愛小説を読んでいた時、レオが訪ねて来た。騎士団の試合に誘われて以来の訪問だ。


「よう、ミシェル。久しぶり!相変わらず貧相だな!」


「あなたは相変わらず失礼ね」


久しぶりにレオに会えて嬉しいはずなのに、どうしても素直になれない。このままではいけないと思っているのだが、レオの顔を見ると、どうしてもこうなってしまうのだ。


「ミシェル、今日も甘い匂いがする。お菓子を作っていただろ!味見してやるから、ここに持ってこいよ」


「うるさいわね!ルシアナ、お願い」


私の言葉を聞き、早速私の作ったお菓子を持ってくるルシアナ。あの日以来、レオがいつ来てもいい様に、少しお菓子を取ってあるのだ。


「今日はクッキーか。なんか形がいびつだな」


「うるさいわね!文句を言うなら食べなくてもいいわよ!」


レオからクッキーを取り上げようとしたものの、軽くかわされた。


「味は中々だな。そうそう、明日の試合忘れるなよ!後、地味な格好で来いよ」


「わかっているわよ。明日はシュミナも付いて来てくれる事になったし、ディカルド様に服のアドバイスを貰ったから大丈夫よ」


「お前何でディカルド副隊長に相談するんだよ!俺が誘ったんだから、俺に相談しろよ」


なぜか怒るレオ。こいつの怒る基準がよくわからないわ。


「本人に聞いたわけじゃなくて、シュミナに聞いたのよ!」


「ああ、そういう事か。そうそう、明日会場に着いたら、一番に俺の元に来いよ。これ、通信機だ!連絡をくれればすぐに向かうから」


「なんでレオに連絡しなきゃいけないの。シュミナも一緒だから、迷子になんてならないわ」


きっとレオは迷子にならないか心配しているのだろう。ちなみに、招待状が無いルシアナは入れないので、今回はシュミナと2人で会場に入る。


「うるさい!いいから言う事を聞け、いいな!絶対に連絡をしろよ」


「はいはい、分かったわよ」


「それじゃあ俺は帰るから。明日必ず連絡しろ!服は地味なものだぞ!後俺が指定した場所以外、フラフラ動くなよ。通信機と招待状も忘れるな!」


「そんなに一度に言われたら、わからなくなるわよ!とにかくシュミナもいるから大丈夫だって!」


どれだけ私の事を信用していないのかしら。失礼な奴ね!それにしても、明日が楽しみだわ。




翌日

わざわざ家まで迎えに来てくれたシュミナと一緒に馬車に乗り込み、試合会場へと向かう。


「シュミナ、そのワンピースとてもよく似合っているわ。やっぱりあなたはピンクが似合うのよ」


本当によく似合っている。


「ありがとう、ミシェルも似合っているわよ。それより、私騎士団の試合を見るのって初めてで、とても緊張しているの。そもそも、私なんかが行っても大丈夫かしら?」


「もう、シュミナはすぐに“私なんかが”って言うんだから。きちんと招待状を持っているのだから、大きな顔をして観戦すればいいのよ!」


「そうね。今日は思いっきり楽しみましょう!あっ、会場が見えてきたわ」


ふと窓の外を見ると、そこには立派な建屋が目に入った。どうやらここが今日の会場の様だ。


受付で招待状を見せて中に入った。


「シュミナ!ミシェル嬢も、こっちだよ」


声のする方を向くと、ディカルド様が待っていてくれた。


「お兄様、わざわざ迎えに来てくれたの?」


「当たり前だろう。今日は騎士たちが沢山いるんだ。ただでさえ君たちは可愛いのだから、一瞬で騎士たちに囲まれてしまうぞ。さあ、中に入ろう」


ディカルド様ったら大げさね。確かにシュミナは可愛いけれど、私は大丈夫よ。そう思いながら、ディカルド様について行く。


「ディカルド副隊長、随分と可愛い令嬢たちを連れていますね」


「本当だ!俺にも紹介してくださいよ」


なぜか沢山の騎士たちが集まってきた。さすがディカルド様、人脈が凄いのね。


「お前たち、早速湧いて出て来たな!こっちが妹のシュミナで、こちらがミシェル嬢だ」


「シュミナです、兄がいつもお世話になっております」


シュミナがすかさず挨拶をした。私もしないとね。


「ミシェル・ミューティングと申します。今日は皆様のご活躍を楽しみにしておりますわ」


「ミシェルって、あのミシェルか?マジで!噂と全然違うじゃん。めちゃくちゃ可愛いし、全然傲慢じゃない」


1人の騎士が叫んだ。


「おい、ミシェル嬢に失礼だろう!ミシェル嬢、このバカが申し訳ない」


すかさず謝るディカルド様。


「いいえ、私は大丈夫ですわ。確かに昔の私は傲慢で我が儘でしたので、驚かれるのも無理はありません」


正直既に私の傲慢で我が儘っぷりが世間に広まっていた事はショックではあるが、でもイメージを覆すいい機会かもしれない。



「あれ、ミシェルじゃないか?レオと一緒じゃないのか?」


後ろから声を掛けてきたのは、レオの次兄。スタンディーフォン家の次男、キースだ。


「キース様、お久しぶりですって。あっ!レオに連絡をするの、忘れていたわ」


どうしよう!レオに会場に着いたら、絶対連絡をしろと言われていたのだった。きっと怒られるわね。


「皆様、私急用を思い出しましたの。シュミナ、悪いんだけれど、会場の入り口まで戻ってもらって良いかしら?レオに会場に着いたら連絡を入れる様に言われていたのを、すっかり忘れていたの」


苦笑いのシュミナを連れて、会場の入り口に戻ろうとした時だった。


「おい、ミシェル!どういう事だよ。会場に着いたら連絡入れろって、あれほど言っただろうが!」


ギャーーー

レオだわ。どうしよう!


「ごめんなさい!ついうっかり忘れていて。本当にごめんなさい」


とにかく謝った。一生懸命謝った。


「謝ればいいってもんじゃないだろ!大体お前はどうしてそんなに抜けてるんだよ!」


どうやらレオの怒りは収まらない様だ。


「レオ、落ち着け。俺がミシェル嬢をここに連れて来たんだ」



「副隊長の言う通りだ。そもそも、少しマシになったからと言って、おバカなミシェルを野放しにしたお前も悪いぞ」


ディカルド様とキースが私を庇ってくれた。でもキース、あなた今私の事おバカって言ったわね。どうしてスタンディーフォン家の人間って、揃いも揃って私をバカにする奴ばかりなのかしら。


「なあ、レオ。ミシェル嬢はお前の彼女なのか?」


ふと私たちのやり取りを聞いていた騎士が、突拍子のない事を言っていた。


「いいや。ただの幼馴染だよ!だからお前たちにも、チャンスがあるって訳だ」


なぜかニヤニヤしながらキースが答える。こいつ、何を訳の分からないことを言っているんだ。相変わらず性格が悪い男ね!


「なんだ、レオの片思いか!ねえ、ミシェル嬢。俺たちが会場を案内してやるよ。おいレオ、そろそろお前試合だろう。早く行けよ」


なぜか騎士たちに囲まれてしまった。


「ふざけるな!ほらミシェル、行くぞ!」


そう言って、私の腕を掴んで歩き出したレオ。


お怒りのレオに連れられて、みんなの元を去ったのであった。

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