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大変ありがたいことに総合評価ポイントが千ポイントを超え、ブックマーク数も500を超えました!

まだまだだとは思いますが私としては初めてのことで大変興奮しております(^^)

これからもたくさんの方に読んでもらえるよう頑張っていきたいです!

そして良ければ感想、評価をよろしくお願いします♪

とりあえず無事に街に辿り着いた。街に入るのにも門があると思ったのだがお城から街までの間に門があるわけがなかった。拍子抜けである。


そして街についてビックリ!

朝早いにもかかわらず街は賑やかだった。

そしてお城から見ても大きく感じたのだから当然近寄るとさらに大きい。よって、どこにギルドがあるかサッパリなのだ。


とりあえず歩いてみることにした。


元の世界で都会に出たばかりの頃、あまりにキョロキョロするので人にぶつかったりガラの悪い相手に田舎者、とバカにされた記憶があるのでとりあえず慣れてますよ風に装って歩いてみる。


『ギルドに行くんだよね?道知ってるの?』


「うーん、わかんないかなぁ。

でもその前に何か食べたいかな。

あ、でもお金なかった」


そうだ。お金がないからととりあえず本で覚えた薬草を採取したのだった。それにモフ丸が教えてくれたおかげでいろんな種類を間違えることなく採取できたのである。


「やっぱりギルドが先だね。登録して薬草買ってもらわなきゃご飯も食べれない。

まあ1日くらい抜いても平気だけどここのところちゃんと食べてたから逆にお腹空いちゃうんだよね」


『誰かに聞いた方が早くない?』


「うーん、そうなんだけどって、今更だけどこれって私が独り言言いながら歩いているように見えるよね?」


『まあそうだね』


「………どうりでさっきから変な顔して見られるはずだ」


恥ずかしさで一気に顔が熱くなる。


クフクフと、笑い声の後

『声に出さなくても話できるよ?』


「え?そうなの?


早く聞けば良かった」


ガックリと項垂れるも後の祭りである。


『ユイと僕は契約することによって繋がってるからね。考え事なんかはわかんないけど心の中で僕に話しかけたら伝わるよ』


ふむ、と頷き


『あーあーあー、聞こえてますか?どーぞー』


『何それ?

ちゃんと聞こえてるよ』


やっぱりクフクフと笑うモフ丸。


心の中でやり取りができることにテンションが上がり始め、ニコニコとご機嫌で歩いている。


ここのところ食事をちゃんと摂るようになり心なしか頬がふっくらとし始め、何より血色が良くなることでよく見なくても十分に可愛らしいのだ。


そして背が低く、見かけだけでいうと幼いユイが、肩にモフモフとした契約獣らしきものを乗せて歩いていれば注目をあびるのだがそこにはまだ気づいていない。



そうこうするうちに目の前に剣と盾のマークが見えてきた。

このマークはこの世界でのギルドマークなのだ。


ちなみに商業ギルドもあるのだがそちらはコインが3枚並んだマークである。






ギルドの前で一度大きく深呼吸をする。よし!と心の中で自分に気合いを入れて、そっと扉を開けた。



このギルドは大国アニエスの王都にあるだけあって周辺の建物の中でも一際大きく元の世界で言うところの役所のような雰囲気だ。

ただしあくまで雰囲気であり、一歩中に入ると冒険者である筋骨逞しい荒々しい外見の男や、いかにも魔術師です、といったローブをまとった男女。他にも様々な職種らしき人々があちこちで談笑している………と思ったら随分と閑散としていた。

いるのは端の方にある食堂?で朝食を食べる数人と紙の貼ってある掲示板らしきものの前に立つ男性?だ。


(あれ?なんかイメージが違うなあ。なんでこんなに人がいないんだろう?




あっ!あの人、きっと獣人さんだあ!狼?犬?どっちかなあ。でもモフモフだ〜。いいなぁ)


本人は見ないよう気をつけているつもりだが、結構ガッツリ見ているのだ。


そして人が少ないのはただ単に朝早いからだ。

冒険者は基本黄の3刻(午前9時)頃に活動を始める。そして黄の4刻半(10時半)頃にぼちぼちとギルドに集まり始める。中には黄の6刻(12時)になってやっと現れるものもいる。

そして依頼の貼ってある掲示板から自分の好む依頼を選ぶ。それを受付に持って行きやっと出かけるのだ。

その為早朝はほとんど人がいないのである。いたとすれば依頼主か遠くに出掛ける者、または気まぐれで朝早くからきた者だ。


だから昼時に来ればユイの想像通りの光景が見られるのだ。


そして


ユイは、とりあえず親切そうなお姉さんのところに行こう、とキョロキョロとし端のカウンターに目を留めそちらに向かった。



「おはようございます。要件をお伺いします」


(うん。本当に役所だ)


「あの、冒険者の登録に来たんですけど」


ユイのその言葉に、まぁ、と言いながらどこか申し訳なさそうに眉を下げると


「ごめんなさい。ここは10歳からじゃないと登録できないのよ」



………

………

………

………

………


「え?」


どうやらユイの見かけはユイが思った以上に幼く見えるようだ。

まさかの10歳以下である。


「あの、私これでも16なんですけど」


恥ずかしさで頬が薄っすらとピンクに染まる。


………

………

………

………

………

「!!!ええーーーっ!


ほ、本当に、本当に16歳?

え、6歳の間違いではなく?いや、流石に6歳はないか。いや、それにしても16には………」


あまりの驚きに思わず立ち上がって叫んでしまった。

更に何やらブツブツと言っている。

そしてその声を聞いていた周囲の人間も驚きに動きが止まっている。


((((嘘だろう!!!))))


心の中のツッコミは偶然にも一致していた。

周囲の視線が自分に集まっているとは思わないユイはやっぱり恥ずかしそうに


「あの、本当に16なんです。

えっと、証明は、どうすればいいのかな?

でも本当なんです。

なので登録をお願いします」


ユイにしてみたら元の世界のように保険証も学生証もないので証明の手立てがないのだ。

しかし、ここは冒険者ギルド。魔法のある世界なのだ。

よって、不正が行われないようあらゆる対策がとられている。

そのうちの1つが虚偽の申告だ。


貧しい家庭の子どもたちや孤児は手っ取り早く稼ぐために冒険者ギルドに登録する。それによって薬草の採取やベテラン冒険者の荷物持ちなどをしてお金を稼ぐことができるからだ。その為10歳という規定があるにもかかわらず体の大きな子などはバレないだろうと年齢が達する前に登録にくるのだ。


その為ギルドでは登録を行う際、登録用の水晶に魔力を注ぐことで、あらゆる情報を読み取ることができる。と言っても職員が確認できるのは年齢や性別などの基本情報のみだ。但しギルド長の更に上にいるギルド総長が必要だと判断した場合情報の確認をすることができるのだ。

よってユイが心配している証明についてはなんの問題もない。


「わかりました。ではまずはこちらの用紙をご記入下さい。それからこちらの水晶に魔力を少しでよろしいので注いでください。それで年齢の確認が取れ、カードの発行も済みますので」


それを聞いてまずは書類を書く。その後で台の上に乗った水晶に手を乗せ、魔力を注ぐ。


そんなユイとは対照的に周囲はドキドキ。

なぜか保護者気分で見守っているのだった。


10秒ほどすると一際明るく輝き、元に戻る。


「はい。終わりました」


ユイはドキドキ。

周囲もドキドキ。


皆んなの注目を浴びるお姉さんも緊張で若干手が震えている。


そして水晶の台の下から一枚のカードを取り出す。

そっとそのカードに目を向けたお姉さんは驚愕に目を見開く。


「うそ、本当に16だわ」




ポツリとこぼした言葉は静まり返ったギルド内に大きく響いた。



「やったー!じゃ登録できるんですね!


やったやった!モフ丸やったよ!」


しかし、喜ぶユイに非情な言葉が届いた。


「では登録料は千ギルですね」


その言葉の破壊力に打ちのめされたユイ。


「………千、ギル?」


「ええ。千ギルよ」


「………お金、持ってない」


既に涙目である。


その姿を見た冒険者たちは虐めるんじゃない!と言わんばかりに受付嬢を睨みつける。


「あ、あのね、大丈夫よ!

持ってないなら登録した後、薬草の採取とかしてお金を稼いで払ってくれたら問題ないから!

あ、でも10日以内に払わないと取り消されるからそこは気をつけてね」


なぜか幼い子を虐めた気分を味わい慌てて伝える。


その言葉を聞いたユイはぱーっと表情が輝き嬉しそうにいそいそとリュックから森で採取した薬草を出す。


「登録後なら買ってもらえるって聞いてたから採取しながら来たんです!

よろしくお願いします」


ニコニコと採取した薬草を並べるユイ。

それを見て慌てて登録を済ませようとカードをまた別の箱に入れる。その中で初めにユイが紙に記入した内容も記載されて正式なギルドカードとなるのだ。




そしてついに完成。


「これがあなたのギルドカードよ。これは失くさないようにね。街の出入りでも身分証として使うから首からかけて服の中にしまっておくといいわ。

ギルドカードは本人じゃなければ記載内容がわからないようになっているから盗難や不正使用の心配はないわ。

でも、もし失くした場合は速やかにギルドに報告すること。それと再発行には1万ギルかかるから気をつけるのよ。


あと、私はマーサよ。何か困ったことや分からないことがあったら遠慮なく言ってね」


カードにはパッと見、何も書いてないのだが本人が魔力を流すことによって名前、年齢、性別が浮き上がるようになっている。また、カードの裏の小さな魔石に魔力を込めると紙に記入した細かい本人の情報を見ることができる。


そして薬草も無事買い取ってもらえた。

状態がよく、中には珍しい薬草もあったため思ったより高く買い取ってもらえたので余裕で登録料を支払うことができた。

残ったお金で隅にある食堂に寄り、大きな椅子にちょこんと腰掛けハムハムと食事する姿に荒くれ者たちがデレデレだったというのはただの噂が真実か。





あれ?まだ王都にいる。とっくに旅立っているはずだったのにおかしいなぁ?

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