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文明トカゲ  作者: ペン牛
八 懐旧の澱
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(穿ちすぎだ。そんなわけないじゃないか、僕から誘ったんだから)

 僕はもう、普段の生活の中で自然とトカゲのことに考えが及ぶようになってしまっている。そのことに対してはなんというか、諦めている。恨んでも呪ってもそこはどうしようもないからだ。

 では、佐治さんはどうなのだろうか。ふと考える。

(クリスマスの時のトカゲ……あのトカゲと佐治さんの因縁は、きっと僕の考えが遠く及ばないほど深く、重いもののはずだ)

 その一端でも知りたい、という思いが僕の中にはある。一応僕も既に巻き込まれているわけだし、それに――助けてくれた人を助けたいと思うのは当然のことだろう。

(……折角一緒の部屋に泊まるんだから、その辺りのことをもし聞けたら、聞いてみよう)

 そう決意して、僕は空腹をなだめるために夕食の準備を始めることにした。

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