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文明トカゲ  作者: ペン牛
八 懐旧の澱
186/263

『……なんでアンタと?』

(やっぱり、そう聞かれるよな)

 自分でも不思議に思う。何故わざわざ佐治さんを誘うのだろうと。だが、かすかではあるが、こうした方がいいという思いが確かに存在するのだ。 

『色々とお世話になってますから、お礼のつもりで誘いました』

『部屋が一緒とか言わないわよね?』

 流石に察しがいい。正直に言うべきかどうか少し考えたが、嘘を吐いた場合どう考えてもひどいことになるので、素直に答えることにした。

『すみません。一緒です』

『は?』

 端的な返事に佐治さんの怒りがはっきりと表れている。

『ごめんなさい。迷惑でしたよね』

 予想通りといえば予想通りだ。やはり梓か真奈さんを誘おう、と思っていると、

『いや、というかアンタはアタシと同じ部屋で平気なわけ?』

 思っていたのと少し違う反応が返ってきた。

『僕は平気です。でも佐治さんは嫌ですよね?』

『いや、別に泊まるだけならなんとも思わないけど。アンタのことは好きでも嫌いでもないし』

(……これは、どうしたらいいんだろうか)

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