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文明トカゲ  作者: ペン牛
八 懐旧の澱
185/263

(――そうだ、誘ってみてから考えよう)

 どうせほぼ確実に断られるのだ。だったらまず佐治さんを誘って、後のことはそれから考えればいい。

 携帯を手に取り、佐治さんにメッセージを送る。

『こんにちは。お元気ですか』

 送ってから大きく息を吐いて、携帯をローテーブルに置く。立ち上がろうとしたところでローテーブルが短く音を立てた。

 携帯を確認する。佐治さんからの返信が来ていた。

『どうしたの。またトカゲ絡み?』

 普段通りの佐治さんからの返事。少し安心する。

『いいえ、違います。佐治さんは今どこにいるんですか?』

『千葉。ちょうど一仕事終わったところだけど』

 とりあえず首都圏内にはいるらしい。できれば都内にいてくれるのが理想だったが、それは飽くまでも理想だ。千葉ならどうにか許容範囲内というところだろう。

『よかったら一緒に温泉に行きませんか? 宿泊券をもらったんです』

 返事の間隔が空く。じっと返事を待つ。

 ――返事が来た。

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