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文明トカゲ  作者: ペン牛
八 懐旧の澱
183/263

(……いや、待てよ。温泉ってことは真奈さんと一緒に入るわけで、そうなると、どうだろう)

 もしかしたら、そんなのはまだ早い! と断られてしまうかもしれなかった。その辺り、まだまだ彼女の気持ちは理解し切れそうにないと痛感する。

 ――ふと、ある人物が脳裏に浮かぶ。

(……佐治さんを誘っても、いいんだろうか)

 梓や真奈さんと比べて、佐治さんはあまりにも不明な要素が多い。まず佐治さんは温泉が好きなのか、ということ。

(そもそも佐治さんはどんな場所が好きなんだ? 賑やかなところ? 静かなところ?)

 佐治さん本人は非常に目立つ人物だ。人並み外れた長身に細く長い手足、人を威圧するように鋭く整った顔。僕には推測することしかできないが、きっと惹き付けられる女性は多いだろう。もっとも佐治さんの恋愛対象は男性らしいが。

(ただ、飽くまで僕の印象だけれど、佐治さんは人というものがあまり好きじゃないように思えた)

 その印象に従うのなら、温泉旅館は巨大な人混みや大騒ぎとは恐らく無縁であるはずだから、佐治さんにとっては悪い場所にはならないだろう。

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