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文明トカゲ  作者: ペン牛
七 怨讐の皹
152/263

 僕がそう聞くと、真奈さんは顔を引きつらせて、

「きっ……嫌い、ってほどでも、なくなった、かな、せんせーは?」

 真奈さんにそう聞かれて、少し考え込む。

「……人混みは苦手だけど、真奈さんと一緒に出かけるのは好きだよ」

 ポスッ、と真奈さんに軽く脇腹を殴られる。ちょっと痛い。

「……せんせーさぁ、そういうこと、誰にでも言ってるでしょ」

「誰にでもは言わないよ」  

「嘘だ。絶対言ってる」

「だって、仲のいい人と出かけるのが楽しいのは当たり前じゃないか」

 ボスッ、と先程よりも強く脇腹を殴られる。結構痛い。

「はぁ、あ~、もう、わかってたよ、わかってたけどさぁ……」

 真奈さんの様子から考えて、どうやら気分を損ねてしまったらしい。一応僕達が今クリスマスデートの最中である以上、これはあまりいいことではないだろう。

「ごめん、気に障ったかな」

「……障った」

 はっきりと宣言されてしまった。これはまずいことになりそうだと身構える。と、

「うん、すっごく気に障ったから、だから、せんせー、ぎゅってしなさい」

(……ぎゅ?)

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