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文明トカゲ  作者: ペン牛
六 完全の家
123/263

人生において溜め息をつきたくなる瞬間、というのは度々訪れるものだと思う。当然僕の人生にもそのような瞬間は幾度となくあった。だが、

「それじゃあ二人に質問なんだけど、お互いのどんなところが好き?」

 ――流石にこんな瞬間が訪れるとは想像していなかった。

「ちょ、ちょっと朱美先輩! そういう質問は駄目です! 私も楓も困ります!」

「え~、こんなの序の口も序の口じゃない。これより全然ハードな質問大量に用意してきたのに、っていうかこんな質問にも答えてくれないんじゃ疑惑晴れないよ?」

(……一体、どうしてこうなったんだろう)

 僕達に質問しているのは迷塚朱美さんという女性だ。彼女は梓の大学のサークルの先輩だそうで、今回サークル内で上がった【柳井梓の彼氏は実在しているのか?】という疑惑の声を鎮めるためにわざわざ来たのだという。

「ハ、ハードって、何を聞くつもりなんですか……?」

「そりゃあもう、根掘り葉掘り」

「ね、ねほっ……!?」

 流石にそろそろ助け船に入るべきか。

「あの、迷塚さん。そもそも僕と梓の間には聞いて楽しいようなことなんて何もありませんよ」

「え~、それじゃ楽しくな~い~」

(……そんなことを言われてもなぁ)

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