第 6話 操られた ラジエッタ
ーーーーーーこれまでの主な 登場人物ーーーーーー
ーーーーー[ウノ]ーーーーー
ーーーーー[アイカ]ーーーーー
ーーーーー[ウノの母]ーーーーー
ーーーー[ジョイ家]ーーーー
ーーーー[ボールド]ーーーー
ーーーー[サリィ]ーーーー
ーーーー[ラック]ーーーー
ーーーーー[その他 ]ーーーーー
ーーー[樹下ワニス【ニスミン】]ーーー
ーーーー[ファロウ]ーーーーー
ーーーー[ブリンドン関係者]ーーーー
ーーーー[ボタン]ーーーーー
ーーーー[エターナリティ]ーーーー
ーーーーー[ノブコラム]ーーーーー
ーーーーー[アレグリア]ーーーーー
ーーーーー[ラジエッタ]ーーーーー
ーーーーー[ブラッド]ーーーーー
ーーーーー[フレイム]ーーーーー
ーーーーー[ダイナ]ーーーーー
ーーーーー[ゴン]ーーーーー
ーーーーー[チャクシー]ーーーーー
ーーーーー[フェンダー]ーーーーー
ーーーーー[ロックス]ーーーーー
ーーーーー[ソーラ]ーーーーー
ーーーーー[バンパ]ーーーーー
ーーーーー[ヴァルス達]ーーーーー
ーーーーー[一味 その他5人]ーーーーー
ーーーーーーあらすじーーーーーー
ブリンドン 商業居住地区にて発生した、謎の小規模の爆発事件
それは 地下街にて発生し ボタン達含むチームメイトは 何者かが実行したと思われた
この真相を確かめるために 発生現場に向かっていった後
それに続くかの様に ボタン達に 尾行していった
電力は 復旧したと思われた だが 短時間でしか電力が共通されず 暗闇の世界に閉ざされるかと思いきや
実は 呪い師だったアイカは その力を利用し ちょっとした危機を乗り越え いまに至る
ーーーーーーーーーーーー
アイカの呪いの力が、 暗闇だった場所を 明るくした
2人目のエターナリティと 対面するのも近いだろう
ウノは 電力のあった場所を、念のため眼で見て確認した
やはり ジェネレーターは 故障しており少しの間のみ稼働しただけだった
今は アイカの呪いを頼りにし 入り組んでいる坑道の奥に進む
ボタン達の 後を追うかのように着いて行くと、何者かが倒れていたのを見かけた
「しっかりして! おい!」
身体には酷い傷を負っていた
被害者の男性は どうやら ボタン達の隊員の1人のようだ
声をかけたが 瀕死の重症で意識は無いが まだ脈拍が僅かにあり生きている まだ死んではいなかったのだ
今の内に 命を救おうとする
「アイカ!もう誰にでも 力を隠している事態じゃないよ 身体修復の呪い?だっけ
また あのお呪いを頼む 助けてやってよ。」
「うん わかった!」
彼女は《身体修復》の呪いで 隊員を治癒し始めると 効能により 傷口は癒されていく ただし 完治するのにもより時間がかかる様だ
それにしても 酷い傷だ 被害者 隊員の負傷状況は
銃弾に 撃たれた様な跡や
強い打撲を受けた後が目立ち
切り傷は特に 確認されていないが
被害者の身体は内出血が特に酷い状態だった
1番 気になったのは両腕の血管を見ればわかる様に 関電を受けたようなダメージが目立つ
加害者は テロリストかと 思われたけど やはりこれはラジエッタの仕業
可能性は100%だった
「私は見たの ボタンさん達の話を 盗み聴きしたんだけど テロリスが やったと言って ここに入っていった 」
アイカはボタンの動向や話し声を少しだけ
聴こえていたようだ
ただし ラジエッタ様が実行したと言う描写は無く ボタン達は 詳しい真相までは理解していないようだ
詳しく話してもらい 情報が出てきた
「ラジエッタ様は 普通の人よりも 特別に強いのだから もし ボタンさん達がこの被害者と同じ目に合っていなきゃいいけど」
ラジエッタとは
いったいどんな人なのか?
アイカは既に知っている方であるが
ウノは未だに 会った事がなく そもそもエターナリティ事態 まだよく見知らぬ組織
今のところ 対話した事があるのは アレグリア たった1人だけである
その実態は アイカと同じ セイントヒューマンと言う人種で、組織の人数は合計11人
そして 更に上の立場になる ノブコラムという名の賢人が頂点に君臨しており それが存在する
ラジエッタも アレグリアと同じ セイントヒューマンなら 敵に回してしまった場合を考えるとしたら 敗北は 死を覚悟しなくてはならなかった
僕たちは とんでもない人物を敵に回してしまったのかもしれない
アレグリア様は 僕とボールドを救世主だと言って 神聖界にとって 明るい未来があると言っていた
僕たちは 出来ないんだ そんな救世主になれなんて言われても?
ただし ここで死んでしまっては アレグリア達を失望させてしまうだろう
「これで もう大丈夫よ」
呪いでの 応急処置を成し遂げ 後はこの男性の 経過を待つだけである
しかし 何か 不思議な 出来事が その時に起こった
ウノに 何かしら 力の片燐が少しだけ 現れようとしていた
「え?この力は なに?」
ウノは まだ感じぬ 力がみなぎって来た
「あぁーー?? ウノの宝玉が?」
「えっ?」
なんと ウノの持っている 肌身離さずの宝玉が反応していた
この前に アレグリアから授かった 疑似宝玉が薄っすら輝いているのである
「こ・・・この力は・・・?」
腰 に取り付けてある ポリスバトンと反応しているのだろうか? 左腕や 右腕 身体全体に少し漲る力が溢れる
元気な気分 そう 思われたが 気のせいだろうか
「気のせいじゃないよ ウノ 貴方 まさか アレグリア様の能力が今更になって使えちゃうんじゃ?」
しかし 矛盾な疑問だった
純粋な人種であり ギュード人の1人が セイントヒューマンと同じ 呪いのような物を使える事はまずありえない事だ
ただ アイカは その概念を覆すのでは無いかと
「あの時だ あの時 アレグリア様から 継承した事がきっかけで」
内心にそう発言した
ウノは よく知らないままでいたが
そこで 少しだけ 悪い気持ちで アイカはイタズラを実行し ウノに試そうとした
「ウノには 悪いけど 力が本当なら 試してみよう」
アイカはいきなり 炬火球体の呪いを解除し 辺りを真っ暗闇に戻した
「え? 消えた」
いきなり 灯りが消えて 真っ暗闇になって 油断しているウノに アイカは 今すぐ明るくすると言う
呪いの出力を調整しつつ アイカだけに 見えた状態にし ウノには見難い環境にした
アイカは 本当の力が使えたりするのか?という疑問を 証明したいがために ウノに対して 石を投げつけた
「正面からじゃなくて 背後から狙えば確実に」
ヒューーン と
アイカの投げた石が ウノの背後から 直撃しようとした時
その力の片鱗が現れ始める
何かが接近すると感じついたウノは 石がこちらに向かって来る事から ポリスバトンを用意て 弾き返そうとした
その早さは 直撃する前に ポリスバトンを既に 正面に構えた状態して姿勢を立てる事ができていた
それも無意識で
「あれ? 真っ暗闇なはずなのに 飛んでくる石がよく見える」
ウノは 自分に向かってくる石が どう見てもスローモーション映像を観賞している様にしか見えないし
物体を 暗視スコープで覗き見た様にと はっきりと捉えていた
「これなら 弾き返せる 絶対に!」
ウノは ポリスバトンに石を当てようと 弾き返した
石を当てる事ができた
ただし 跳ね返った石は 行き先が悪く場所を間違えたのか
ウノの額に 石は直撃
《ゴン!》っと
当たってしまった
惜しくも 跳ね返して当たった箇所が 残念ながら額に命中してしまう
「痛たたた…」
アイカは 炬火球体の呪いを再度調整し 再び辺りを明るく戻した
「おい! アイカ 今 石投げたのわざとでしょ? そりゃないよ」
「あはははっ ごめん ウノ 」
「やっぱり 投げた事 解っていたんだ」だと
ウノは 確かに アレグリアの力が使える これは確実に確信を持てた
これは この呪いは 自分に危機感が来た時に人外的な力を短時間ながら使えてしまう呪い
その1つでもある お呪い
その名も 「危機覚醒」
なんだったんだろうか?
真っ暗だった空間は 一瞬だけ 明るく感じ あんなに遅いペースで飛んでいく石はまるで見た事がない
ウノは お呪いを使った自覚がなかった
それは 辺りが変化したわけではなく ウノの身体能力に変化が起こっただけであり 無意識に感じただけである
「まさか アイカが試したようだけど 何をしたんだ?」
ウノは 石をぶつけられた意味が知りたいと思い
また投げて欲しいとアイカに 強請る
また投げつけてみた時に
あの時の 呪いが絶対に使える そんな自信でウノは気持ちが一杯だった
そして アイカはまた ウノに対して思いっきり石を投げつける
「いいぞ 頼む あの力 呼び覚ましてくれ 」
ウノは 心境での気持ちは 上手くやれるさ かと思われ
弾き返せるはずだと思われていた
だが しかし そう感じたのだが 危機覚醒の呪いは表に現れる事なく失敗
また石をぶつけられ 神経を通して 痛みが走った
「痛い! 痛い…」
「なぜ? なぜ呪いが使えないのか」
どうやら 困っているウノに アイカはアドバイスをした
「きっとまだ 今は 無意識な時にしか出せないかと?」
鍛えれば 意識中でもだせるかもだが アレグリアは 意識して使えたらしい との事で エターナリティには まだまだ程遠い
説によると 任意で発揮するならば 時間をかける必要があるようだ
まさかだけど ボールドも 何かしら覚醒するのだろうか? それは 如何なる 疑問でもあった
その時 長を話していたら
治療を終えて 安静にしていた男性が 気を失っている状態から 意識を取り戻し始め 完全に目を覚ま始めた
身体全体の傷を治しておいて正解だった
少し遅れていれば 命を落とし 死亡していただろう
立てるまでに回復して 生還した事は 奇跡的だ
「ここは いったい?」
無事に意識を取り戻したようだ
すると 座りながら男性はウノ達に話し出した
「君たちは どうやってこんな場所に、‥‥いったい どうやって侵入したんだ? それに 身体がやけに軽い」
「そ それは‥
「ちょっと 訳ありでね ひみつ」
「そうそう 秘密 秘密♪」
ウノやアイカは なんとか呪いのことや 侵入した事を 誤魔化していた
「そうか なんなら良しとしよう」と
フランクに対応した隊員は 気分的に まだ 安静にさせて欲しいと言われ ここに残るようだ
その代わりとして ボタン達の行方を詳しく教えてくれた
お兄さん 実は
ウノとアイカは ボタンとの関係者?【面識がある】と
いう事を伝えた
適当に発言した積りだったが 許してくれた
「お兄さん ありがとう」
2人は 感謝の気持ちを伝え その後 隊員から もっと場所を詳しく教わり ボタンの跡をつけた
地上の様子はわからないが だいぶ 歩き 走走り続けただろうか
説によると 少し前までは 微かに 銃声などが聴こえていたが
もうその様な交戦は繰り広げていなかった
いいえ 既に終わった様なのだ
2人はようやく ボタンを見つける事ができた
この辺りは 広くなっており 明るく この辺りでは 炬火球体を使わずとも 日の光が差して明るい
天井は 開放的で 天窓かと思われた?
ただ それは 鉄製の法面により 蓋が閉められた 超巨大な地下排水路でもあった
その容量は 局地的な豪雨が振り込んでも 溢れる事はなさそうなスペースだった
ボタン達を見つける事ができたウノとアイカ
だが
衝撃な事実をこの目で見てしまう
「あ…ああ」
辺りには血痕の後があり
辺りはバイオレンスな雰囲気で漂っていた
複数の隊員は 地に伏せ 伸びており 重症を負っていたが 一部だけ 意識のある人物を発見した
人物は 2人 ボタンと その隊員だった
「くっ こいつは強い。」
「隊長 危険です! 撤退を…」
こんな酷い事 ラジエッタが全てやったのか
信じられないが やった事は 事実でしかない
当然 ラジエッタは こんな事をする人物ではないはずだ
アイカは 様子がおかしい事は知っている
ラジエッタは 自尊心や 理性を 何者かに支配されているようなのだ
いままで 何があったのかは 理解できないが 人類の生命を脅かす存在に変貌していた
その時に ラジエッタは 戦闘が終わったと判断したのか いきなり 上昇し 坑道の天井でもある 法面を突き抜けて ここから出て行った
2人は 何もできずに ボタン達を ただ 見ている事しか出来なかった
法面は 摩擦熱か 何かで 溶解したような 綺麗な穴を開けた
突き抜けた 真上の場所は 自然農林地区の ようであるだろうか
ボタンとその仲間は 運が良いのか ラジエッタから 命拾いしたようだ
あれが ラジエッタなのか?
初めて対面したウノは 少しだけ 雰囲気や 特徴を見ていた
その時 ウノ達の 疑似宝玉が共鳴し その意味をアイカに伝える
ラジエッタの宝玉には 悪性の意思が伝わる これは?
アイカはあの時 少し 思い出した
ウノにはまったく知らない事 もしや 現実界に来る前のあの時
神聖界での 内戦中に なにかされたのでは?と悪い予感がした
何者かが エターナリティ達の 心を入れ替えさせる人物が確かに存在したんだと
わかるだけと言えば アレグリアは 被害にあってないようで 安心感があった