最終話『未来へ』[終]
車中泊もいいのだけど、せっかくの大所帯なのだからと本格的に天幕張って野営する事になった。
天幕本体はこの世界のものだ。モンゴルあたりのゲルって移動式住居にも少し似ているけど、決定的な違いがひとつだけある。つまり随所に魔法が使われていて、設営などが非常に簡素化している事だ。
「おー手軽だな、すげえ」
ゲルは素晴らしいものなんだけど、さすがにキャンプ用テントに比べると設営時間がかかってしまう。そして移動用住居が最も面倒なのは設置と撤去の手間なんで、この点を魔法で大幅に簡素化しているようだ。少なくとも横で見ている分には、まるでワンタッチテント。
で、あっというまにテントサイトができあがった。
「私たちは結界を作ろう。ハチ、火元を頼めるかねえ?」
「わかった」
もちろん安全対策は必要だ。まぁ、ここ魔族の領域は東大陸よりずっと安全らしいけどな。
オルガとアイリスはキャリバン号から少し離れると、申し合わせたように結界を作成していく。
「おー……すげ」
なんというか、綺麗な術って感じだな。
前に話したと思うけど、アイリスは結界術はむしろ苦手だ。それは主人である真竜族のドラゴン氏が結界術をあまり使わないためで、うちでは車中泊の際にはルシア姉妹参加以降、ルシアの仕事になっていた。
オルガのそれは、そんなアイリスのものはもちろん、ルシアのそれとも全く違っていた。
うん。
思えばルシアは植物だし、マイも普通の生き物ではないわけで。
だからきっとあれが、正しく人間の使う結界術って事なのかな?
「わんっ!」
「ウォン!」
そんで、広いもんだからオリジナルサイズで遊んでいる二頭のケルベロス。うちのランサ(♀)と、オルガのケルベロスであるササヒメ(♂)。
ランサもだいぶ大きくなったけど、まさに黒い魔獣って威容のササヒメに比べるとランサは大型犬の域をまだ出ない。
オルガの話によると、今のランサは人間にあてはめると、十歳とちょっと。つまり小学校高学年くらいだそうだ。
今はまだ、ササヒメ(♂)の方が保護者気分でいる感じだな。
でも季節がひとつめぐる頃には、いい感じになるのかもしれないなぁ。
「ふむ?」
そういえば、ちょっと気になるところがあったんだっけ。
ケルベロスって知能めっちゃ高いよな。ランサたち、結構まともに人語を理解してるしな。
こいつらは仲良しみたいだけど。
でも、これほども知能が高いとなるとさ。
人間みたいに、嫌いあってカップルにならない、なんて事もあるんだろうかな?
ま、ランサたちは仲良しみたいだから心配なさそうだけどな。
そんな事を考えつつも、俺は二つのかまどをこしらえた。
ちなみにかまど以外にも自作の魔道コンロがいくつかある。ただ、それらは必要に応じて使う事にしてある。メインはかまどだよな、やっぱり。
ところで余談なんだけど、ちょっと面白いことを聞いたんだ。
つまり、魔族は魔法陣などによるコンロを多用する反面、焚き火はまずしないんだそうだ。
その理由というのも単純明快。
『お手軽だからねえ』
『バーベキューとか屋外炊事はするのにか?食べるものにもよると思うが、自然の火の方がいい事もあるだろ?』
『それは事実だけど、本当に火を炊くと始末など面倒だろう?
大勢でたくさん煮炊きするなら魔法陣よりそっちが楽になるだろうけどね』
俺はふと、キャンプ場で発電機を使い、ホットプレートで肉を焼いてTVを見ていた昔のファミリーキャンパーを思い出した。
なるほど、そんなもんかもしれないな。
昔はああいうのを邪道だと思っていたものだけど、今はそうは思わない。
だって、そういうのは結局、程度っていうかボーダーラインの話なんだよな。
確かに俺は先進的な装備満載のガソリンコンロを使わず、古臭い真鍮製の灯油コンロを愛用していた。だけど、そもそも携帯式のコンロなんて存在しなかった時代の人が灯油コンロを見たらどう思う?
そう。つまりはやっぱり、程度の問題なんだよ。
もちろん、俺は彼らのようなキャンプをしたいとは思わないけどさ。
でも、近年はモンゴルのゲル住まいの人たちだって、太陽電池とバッテリーを置いてケータイやスマホに充電してるらしいぞ。
時代は進んでいるんだ。
そう。
進んだ機材に溺れるのはよろしくないけど、自分なりに消化して生かせればいいって事じゃないかな。
いつもなら調理のメインは俺なんだけど今日は違う。アイリスとオルガが作るそうだ。
『ずっと調理担当だったんだろう?今日は私たちにやらせてくれないかねえ?』
そういわれると断る理由もなくて、俺はふたりに火を明け渡した。
しかし何もしないのもヒマだな。酒のつまみでも作るかね。
コンロ類も全部ふたりに預けてしまったので、即興でコンロをひとつ作る。魔法陣を組み合わせた簡素なものだ。
さて。
次に小さい鉄のフライパン、それから先日たくさん拾った木の実を出す。
おっと、もちろんルシア妹によるデータもつけるぞ。
『ち○パン』
異世界、日本の会社が作っているわずか16cmの鉄のミニフライパン。小さいながらも取扱いは立派に鉄パンでシーズニングも必須の本格派。食卓にそのままあげられるよう取っ手が短いが、このため調理には耐熱ミトン必須。小さくてもハード。
『ククの実』
ククの木の実。地球のカボチャの種ほどの大きさで、炒って食べると美味しい。どちらかというと珍味系だが、香辛料として使う地域も存在する。
あ、ククの枝も拾ったんだっけ。こっちならクク自体のデータがとれるかな?
『クク』
秋になると大量の木の実を落とす魔族領の風物詩。魔力を小回復するため魔を帯びた動物が好んで食べ、遠くで排出されて繁殖する。
実は炒ると美味しいので魔族の子供もおやつ代わりに食べる。基本的にメインディッシュでなく、おやつ、またはおつまみ扱いになる事が多い。
椎の実を炒って食べた事あるかな?
俺は小さい頃、石油ストーブの上で炒った椎の実を食べた事があるんだけどさ、あれを思い出すね。
ただ、香ばしさもおいしさもククの実の方がちょっと上だったりする。
しばらくフライパンを熱して、それからククの実を炒りにかかる。
あ、ちなみに爆ぜるから、そこだけは要注意な。俺は軽いリッド(ふた)しか持ってないから、固定の小さい魔法陣をリッドに描いて、あとは祈るだけだが。
そんなことをしていると?
「何を炒ってる?ククか?」
「そうだよ」
「わかった。こっちができる前にできあがるなよ?」
「おう」
なんで酒がある事知ってる?
まぁいっか。
ああ、それにしてもいい時間だ。
日本にいた頃、おれの日常はひとりぼっちだった。
二十三歳くらいの頃からはじまり、ずーっと……旅してた頃もそうだったし、北国に住み着いた頃もそうだった。それはキャリバン号に乗るようになり、友達も減り、最後に親が亡くなった頃にはもう完全に確定となった。
そんな長い、長い、ぼっち生活が終わったのは……そう、アイリスとの出会いだ。
ああ、そうだよ。
俺はこの世界にきて……ようやく、話のできる道連れができたんだな。
なぁ、相棒。
もちろんキャリバン号は何も語らない。
以前、幼稚園バスと融合した時、こいつは一度だけ喋った。まさか会話できるとは思わなかったので驚いたけど、こいつはクルマは走るもので喋るのは自分の仕事ではないと言い切り、そして二度と語ろうとはしなかった。
でも、それはそれで正しい。
クルマは走るものであり、しゃべるものじゃないからな。それ自体が人工知能であるならいざしらず、ぺらぺら勝手に喋られても困るだろう。
まだ残っていたバーボンを荷物から取り出した。
うん、今夜はこれにしよう。
昔の相棒、マサの思い出と共に蓋をあけ、大昔から愛用しているキャンプ用カップに注ぐ。
『ケンさん、乾杯』
そんな声が聞こえた気がして、俺もカップを掲げた。
「乾杯」
この古ぼけた鉄カップは歴史がある。
マサと乾杯したのもこれだし、旅の大先輩だったあの人の前で使っていた事もある。
もちろんここにマサはいない。そしてもちろんあの人の姿もない。
当然だ。
ここは日本どころか地球でもない、はるかな異郷なんだからな。
だけど。
だけど、俺の横には日本にいた時のように、キャリバン号がある。
この世界は、日本とは色々なところで違っている。
たとえば。
日本の社会じゃ、俺の旅人としてのスキルなんて誰も必要としやしなかった。いろんな仕事をしたと思うけど、それだけは決して変わらなかった。
まぁ、そりゃそうだろうな。
古い隧道を見てひとめで年代をあてられたって、そんな技術が役立つ仕事なんてあるわけない。そんな事は俺だってわかるし、俺自身、それが何かの役に立つと思って隧道見物なんてやってたわけじゃない。
でも、ここじゃ違う。
アイリスと出会ったあの頃ですら、俺は昔のスキルを使いまくりだった。残っている道路の感じからトンネルの状態を探り当てたり、廃隧道見物の経験を頼りに構造物を解き明かし、時にはそれを利用したり。
そして、いつのまにか、探索のプロなんて言われて技術を頼られる始末になっちまった。
ははは。
いや、この世界で色々あったけどさ。
アイリスたちと出会えた事よりも。
見知らぬ異郷をキャリバン号で旅できている事よりも。
この事。
ただのお遊び扱いだった俺の趣味が実益を兼ねちまってる事のほうが、俺にはすごい幸運に思えるんだ。
なあ、そう思わないか?
ところで実のところ、俺はバーボンが嫌いじゃないが、思い出補正も大きいと思う。
本当はバーボンはちょっと味が豪快すぎてちょっと苦手なんだけど、悪くもないからよく飲む。これがいい、ピッタリだって酒にまだ出会ってないような気もせんではないんだけどな。
ま、とはいえ。
「……む」
いかん。どうやら、さっそく酔ってきたみたいだった。
自分の思考が支離滅裂に、いろんな話題に飛びはじめているのがわかる。
わかるんだけど、それは同時に悪い気分ではない。
酩酊感覚のもたらす錯覚もあるだろう。
だけど、それだけではない。
そう。
それは……孤独ではない幸せ。
「おやおや、さっそく少し出来上がっているかねえ?」
ああ。
幸せの理由の片割れ、大切な人が来たようだ。
「やぁ。どうした?」
「少し待ち時間があるから、見に来たのだけどねえ。どうやら君が酔いはじめているようだったからねえ」
そういうと、オルガは俺の手からそっと酒をとりあげた。
「酒飲みの盃を奪うのは心が引けるけどねえ。悪いけど、出来上がるのは少し待ってくれないかねえ」
「む、わかった」
オルガはもう俺の家族。家族にそう言われてはもちろん、待たないわけにはいかない。
言われるまでもなくバーボンの瓶にも蓋をして、しまいこんだ。
「そこまでしなくともいいんだがねえ?」
「あれば飲みたくなるからな。しまっておく。貸して」
カップを受け取ると、水筒から少し水を出して拭った。
「よし、これで何とかなるだろ。ごめんな手間かけさせて」
とりあえず、これで何とかなるだろう。少なくとも二人が笑顔で成果を見せてくれる前にぶざまに酔いつぶれる事はないと思う。
そんな俺のニュアンスを汲みとってくれたのか、オルガは静かに笑った。
「こりゃ本当に酒好きなんだねえ。すまないねえ」
「ん?いや、家族のいう事きけなかったら、そいつはただのダメ人間だろう?」
「っ!……な、なるほどねえ」
オルガは一瞬、絶句して、そしてどこか納得したように、楽しげに言った。
「それほどの酒好きだとは知らなかったねえ」
「俺は高知県人だからな」
意味もなくふんぞり返ってみる。
「コウチ?ああ、日本のいち地方の事だねえ」
ああそうか、知らないのか。
「日本が誇る……かどうかは知らないが、超のつく酒好きの国だと思う」
「だと思う?実感はないのかねえ?」
「はは、実は、いい歳になるまで全然自覚なかったんだよね」
酒の質だけを語るならば、他にもいい土地はあると思う。
だけど、都道府県別の平均所得が全国ワースト二位そこそこであるにもかかわらず、日本人の地域別飲酒量を偏差値で示せば高知県のそれは、なんと91にも達するという話を聞いた事がある。2012年あたりの統計だっけか?
どんだけ酒好きなんだよ高知県人。
でも、それよりも凄いと思ったのは。
四十代も後半に突入するまで、しかも県外在住の方が長いにもかかわらず、それに気づかずにいた俺自身だと思う。
そういう事だったんだなぁ。
道理で、他県で就職しても高知ってだけで普通に酒宴になるわけだよ。
怪我して医者にとめられたから今回はお茶で、なんていうと心底同情された事もあったよな。
どんだけ酒好き認定されてるんだっての。
まぁ確かに好きだけど、実はそんな強いわけじゃないんだけどな。
でも俺個人としては、それを不幸とは思わないが。
そもそも、あちこち出かけるためには運転しないとダメなわけだろ?
それに、一人暮らしじゃ非常時に運転できませんってわけにもいかない。
飲んだら乗れない。
たぶん、俺がアル中にならずに生きてこられたのは、不安定な一人暮らしと、移動力の必要な趣味のおかげだと思ってる。
俺のそんな内心のモノローグに気づいたわけじゃないだろうけど、オルガは面白そうに笑った。
「そんなに酒が好きなら、ソリューズには一度行くといいかもだねえ」
「ソリューズ?」
「南大陸にある酒造りの町だねえ」
ほう?
「ん?でもちょっとまった、それ初耳なんだが」
あの漁師のおっちゃんたちの村でも、ソリューズなんて名前は耳にしなかったぞ?
「ソリューズはかなりの奥地だからねえ、ハチの通ってきた街道では聞かなかったろうねえ。
特にコルテアあたりは中央大陸から流れてきた人たちが中心のせいか、ソリューズの酒は好みではないようだしねえ。あのあたりだと、中央産の銘柄ばかりじゃなかったかねえ?」
「細かい場所までは気にしなかったかな、そういえば」
たとえば、日本なら灘は酒処として記憶されている土地だと思う。
でも、実際に灘がどこにあるか知らない日本人はかなりいると思う。
え、それどういう事かって?
いや、つまり。
銘柄っていうのは、そういう事だと思うんだよ。
「あと、もうひとつ言い添えると、ソリューズは酒処でもあるけど酒の大消費地でもあってねえ。外で有名な酒もあるけど、ほとんどは地元で消費されてしまう。幻の酒扱いの酒造所も少なくないはずだねえ」
おっと、それはマジだな。
「そうか、そんな酒飲みの国があるのか。いいね、そりゃあ楽しみだ」
「ちなみに酒だけなら、この大陸から取り寄せも可能だけど……」
「いや、一度はその土地で飲むべきだろう」
「ふふ、だろうねえ」
クスクスとオルガは笑った。
「さて、そろそろ時間かな。もう少しでできるからねえ」
「おう。しかし何作ってるんだ?」
大鍋使ってるようだから煮物だと思うんだけど、ニオイが漂ってこないんだよな。
どうも、ニオイで俺に推測させないよう隠しているらしい。
「さぁ?ま、そこは楽しみにしてておくれねえ」
クスクスとオルガは楽しげに笑うと、手をふり去っていった。
しかし酒の国か。
今まで流されるままにトンネル見物してきたけど、そういう目的地もいいよな。
ああ……そんな旅は、しばらく忘れてたなぁ。
「うん、ひとつ決まりかな?」
ソリューズか。次に行くかその後かは知らないが、ひとつ行き先ができたな。
俺はそうつぶやき、そして笑った。
そろそろ、世界の変動による各地の動乱も静まってきたろう。
うっかり俺が自爆しかけた先日の一件みたいな危険もあるかもだけど、それはまたそれ。
見たことのないものが。
経験したことのないものが、俺の前に広がっている。
だったら俺はどこまでも、キャリバン号を駆って見に行きたい。
な、そう思うだろう?相棒?
しかし俺のそんな思考は、唐突に匂ってきたモノに強引に断ち切られた。
お、おいおい、この匂い!?
「な、カレー!?」
ありえない事に、それはカレーの匂いだった。
まさか、そんな馬鹿な。
嘘だろ?
俺が思い出の中からカレーを再現して見せてから、まだ一ヶ月とたっちゃいないんだぞ?
まさか、もう再現しちまったのか?カレーを?
「ふっふっふっふっ……もう気づいたみたいだねえ」
「お、おい、まさかこの匂いって」
鍋の前でドヤ顔でふんぞり返るアイリス。
いや、確かにドヤ顔で正解だけどさ。
しかしマジか?
「私の知りうる古今東西の文献、それに異世界の資料。
それだけだと不完全だったんだが……今日見た『コンビニ』とやらにあった現物のカレールーの箱に、欠けていた最後の情報があったのだねえ」
オルガもいい顔しちゃってまあ。
でも、そうか。カレーも確かにあったもんな。
「見つけたその日に再現するとは、なんとまぁ」
「既にデータはほとんどそろっていたんだ。
だが決め手となるルーの製法に不明点があった。先日、ハチが再現してくれた箱の記述は読めなかったしね」
「あー、それはすまん」
俺自身が内容を理解してないから、読めるわけがないよな。
「だが今、再現できたぞ。
チキンカツカレー、だったか?君があの日に注文し、持ったまま世界を渡ってきたというアレだ」
「マジか。チキンカツはどうした?」
その疑問にはアイリスが答えてくれた。
「カツの作り方はグランド・マスターが知ってたんだよ」
「チキンが鶏肉というのも判明したからな、こっちは簡単だった。
君の世界でよく食べられる鶏は、この世界にも何種か流れ込んでいるのさ。しかも一番よく育てられ、食べられているのが魔族領域でもある。通称チャモロ種というんだが、うちの備蓄にもチャモロの肉があってね」
「え、そうなのか?」
そいつは初耳だよ。
「ちょっと田舎に行くと、よく放し飼いにされているねえ。まぁチャモロは魔物化しているし、好きに走り回らせて育てる事が多いから肉もしっかりしているし、異世界の鶏とはだいぶ違っているかもだが」
「いやいや」
まさかのチキンカツカレーかよ。確かに好物だが。
「そいつはいい。もう食べられるのかい?」
パパッとできるものでもないだろう?
「下ごしらえもしてあったし、魔法で時間を加速させた部分もある。もう食べられるぞ」
「おお、そりゃ素晴らしい」
そんじゃ、いただくか。
「もう食べるかい?」
「もちろん!」
笑顔で答えると、俺はたちあがった。
俺の、いや俺たちの旅は、今後も続いていくだろう。
ドラゴン氏が今後アイリスをどうするかとか、ルシア姉妹の事。アイの今後も気になるところだし、ランサの進化の果ても気になるところだな。
いや、そればかりじゃない。
うーむ。
この世界の俺の物語は、どこまで続いているのかね?
いや、とても、とても楽しみではあるのだけど。
「ハチ、皿をとってくれるかねえ」
「おう」
俺はキャリバン号に頭を突っ込むと、積んである数枚の皿を取り出した。
(おわり)
ひとまずは、予定通りここで終わりです。
長い間おつきあいくださり、本当にありがとうございました。
ち○パン: uniflame社の『ちびパン』です。ユーザーなので採用。
ゲルに関する情報元は、wikipediaです。
わが故郷、高知県は本当にアホかってくらいに酒飲みの国であります。
http://todo-ran.com/t/kiji/16678
偏差値91.4っておまえ…… ^^; 年間所得が全国ワースト二位の県だってのに、何やってんだか。
まぁ、そんな事いってる僕も高知県人であり、そしてデスクの横にはもちろんバーボンのボトル(ターキーじゃないけど。あれはマサ(正しくはマサのモデルになった友達)の趣味なんで)と、それを生のまま注いだグラスがあるわけですけれども。




