廃隧道(はいずいどう)
隧道は「ずいどう」と読みます。トンネルの昔の呼び方ですが、神奈川県では今もすべてのトンネルの正式名称が「隧道」になっていたり、地域によりまちまちです。
ちなみに日本で最初にトンネルの名称を使ったのは、上高地につながる『釜トンネル』です。昭和二年に作られたそうで、外国人も来る事を想定して、わざと隧道でなくトンネルという名称を使ったそうです。
ツァールの町から引き返し、昨夜過ごした丘へとキャリバン号を走らせた。
「海側にいる飛竜が動き出した。こっちに向かってるよ!」
「了解」
大人しく海に釣り出されないって気づいたか。まぁ当然といえば当然。
本当に大丈夫なのかと言わんばかりのアイリスの目線。
「ねえ、本当に大丈夫なの?遺跡を抜けるなんて」
「それは俺にもわからないな」
「だったら!」
「あのねアイリス。だったら聞くけど、空から襲いかかってくる、飛び道具も魔法もアリの相手に対して、圧倒的速度が出るわけでなし、多少ならともかく攻撃魔法を防げるとも思えない単なるポンコツの軽四で対抗できると思う?俺はちょっと無理があると思うなぁ」
「……それは」
厳密にいうと、今のキャリバン号はただのポンコツの軽ではない。おそらくだけど、相当に頑丈だろうとは思う。
だけど、こっちに明らかに悪意をもつ多数の敵相手に、性能テストするほど俺も脳天気な人間じゃないんだ。
ああ、それともう一件。
「あともうひとつ。……少なくとも入り口までは期待が持てる気がするよ」
「え?どういうこと?」
「あのな、今走ってるこの道、どう思う?」
「え?どう思うって?」
何を言ってるのかわからない、という顔でアイリスはまわりの風景を見た。
「何かおかしいところがあるの?」
「おかしいだろう、むっちゃくちゃおかしいだろう。わかんないのか、アイリス?」
「え?え?」
マジで気づかないらしい。ふむ。さすがのアイリスにそこまでは無理か。
「この道、やたらと綺麗じゃないか?道幅も広いよな?」
「そう?やたらと草ばかりだけど?」
確かに、進行方向の左右から雑木やら草やらが迫っている。だんだん道も狭くなってきている。
これはもう、日本なら車を降りて藪こぎするレベルだろう。日本ならな。
でもな、俺の目は誤魔化せんぞ。
「そりゃ、誰も整備してないからな、横から伸びてる草木はどうしようもないさ。
でもなアイリス。この道、路盤はそのままだぞ。舗装も全く崩れてない」
「え……そうなの?」
「ああ」
アイリスは窓に顔を近づけ、下の地面に目をやった。
「あ、ほんとだ……石畳が時々見える。……どういう事?」
「とんでもない舗装技術だな。何百年このままか知らねえけど……技術だけなら日本の舗装路なんか目じゃねえぞ」
「そうなの?」
「ああ。実際、日本の舗装路は何世紀も持たねえよ。こんな感じに荒れちまったら、20年もあれば舗装も剥げて土に戻りかねないぞ」
これは嘘じゃない。
ボロの軽四で遊びにいくのに高速道路はきついんだ。で、おっつけ旧道なんかを抜け道に使うんだけど、知らない土地でそういう抜け道を使っていると、たまにとんでもなく荒れ果てた、いわゆる酷道や険道に遭遇する事がある。立派に現役の道なんだけど、廃道さながらに荒れ放題だ。
だから、人の通らない道が山に、森に飲まれていく過程ってやつを、俺はちょっとは理解できるつもりだ。まぁ、廃道マニアって言われてる連中ほどじゃないけどさ。
そんな俺の経験が言うんだ。
「この道は、たぶん当たりだ。絶対とは言わないけど、この技術がトンネルにも使われているんなら、おそらくトンネル本体も生きてるぞ」
「そうなんだ……」
「あ、断言はしないぞ?あくまで日本的な判断基準によるものだからな」
「うん」
そうは言うものの、内心は確信していた。
おそらくは問題ないと。
「アイリス、現在位置わかるか?」
「あ、うん。えーとね……この地図の通りに進んでるなら、次のカーブを曲がるとトンネルの前のはずだよ」
「わかった」
もう、ほとんど道が見えてない。藪こぎ状態で、かすかに見える路盤を目で追いながら、ゆっくりと走っている。
それにしても、やっぱり凄いなキャリバン号。
こうやって簡単に進んでるけど、日本でこのクラスの廃道に挑むとなったら大変だろう。トンネルまでの藪こぎは人海戦術で人を頼むなり、廃道探索のプロ、またはレンジャーか何かの人に頼むしかないかもしれない。もちろん、車で強引に突っ切るなんて鼻で笑われるのがオチだ。
なのに、キャリバン号なら平然と入っていけるのだ。まるでキャタピラつきの鋼鉄の塊みたいな装甲車で強引に突入しているかのように。
「ん。よし、それここだな」
最後のカーブを曲がり。
そして、
「お、藪が終わるぞ」
そういう俺の言葉が終わらないうちに、
「パパ、何かある!」
目の前には。
「ほう。大当たりだな」
そこには、これ見よがしに近代的な、しかし古びたトンネルの入り口が暗く開口していた。
しかしその瞬間、
「飛竜接近中!すぐ後ろ!」
「!」
迷わずアクセルを踏み込み、トンネルの中に飛び込んだ。
念のために言い添えておくけど、灯りもついてない、何年放置されているかもわからない古い隧道におもむろに車で突入するとか、普通は自殺行為である。やるヤツもいないと思うけど、絶対に真似しないでくれよな。
それでも俺がそうしたのはただ、後ろの敵から逃げるためだった。
飛竜はドラゴンの仲間としては低レベルだそうだけど……空を飛ぶ敵と戦うには、俺たちの戦力はあまりにも足りない。それにあっちは何騎いるかわからないのだから。
ヘッドライトをつけたまましばらく走り続け、そしてキャリバン号を停止させた。
「どうしたの?」
「後ろから追ってきてるか?」
「あ、えっとね」
アイリスはタブレットを見て、そして
「追ってきてるね。でも遅い。ダンジョンの中でも歩いてるみたい」
「やはりか」
「やはり?」
「こん中で飛竜とやらが飛べるわけないしな。真っ暗なのに警戒せず移動もできないだろ。これで少し時間を稼げたってわけだ」
「なるほど」
俺はダッシュボードからLEDライトを取り出すと、壁を照らしてみた。
「おー、大当たりかよ。ちょっと複雑だが」
「大当たり?」
「見てみな、アレ」
俺がライトで照らしているところにアイリスが目を向けた。
「なにあれ?操作盤?」
「たぶんだけどな。このトンネル内の灯りをつけたり、扉の開閉をコントロールするやつだと思う」
そう言うと、俺はドアを開けて外に出た。
「だ、大丈夫なの?」
「俺の推測通りなら、何かいたとしてもランサが勝てるレベルの小動物だけだろ。隔壁閉じてるしな」
「隔壁?」
「ヘッドライトの照らしてる先、よーく見てみな。閉じてるから」
「へ?……あ」
何かに気づいたらしい。
「なに、行き止まりなの?」
「俺の知ってる地球のトンネルと同じ発想で作られてると仮定しての話だけど……これ、作業坑だな」
「さぎょうこう?」
「ああ」
作業坑というのは、本来作るべき大トンネルなどのために、あらかじめ作る細い補助的なトンネルの事だ。
小型機械や車がようやく通れる程度の細いトンネルで、建築工事の最中に補助的に使用され、そして本体のトンネル開通後は、災害時の避難通路としても使われる。たとえば日本なら、長さ数キロ単位の大トンネルになると、たいていこの手の補助トンネルが並走していて、やはり同じように使われているんだ。
その説明をすると、アイリスは「なるほど」と納得げに、俺の照らしてみせた操作盤みたいなものを見た。
「で、何をするつもりなの?パパ?」
「まず、後ろの追手を排除したい。この作業坑自体に隔壁があるなら、それを閉じようと思う。……ただ」
「……操作盤の文字が読めない?」
「正解。さっぱりだな」
あいにく、俺はまだこの世界の言葉も文字もわからない。当たり前だが。
「わかった、ちょっとまってて」
アイリスが外に出てさっそく操作盤にとりつき、あれこれとチェックし始めた。
「あー、あるね。防火扉っていうのが数箇所。これだよね?」
「たぶんな。ひとつだけ閉じてないか?」
「閉じてる。中央1番っていうヤツだね」
たぶんそれが、行く手の奥で閉じてるヤツだろう。
「よし、俺たちの入ってきた方向、つまり後ろの隔壁を閉じるんだ。どこまで閉じるかわかる?」
「なんとなく。東1番から九番までかな」
「よし、それ閉じちまえ!」
「わかった!」
アイリスか操作した瞬間、ゴゴ、ギギと何かの動く音が背後の方で始まった。
「ん、悲鳴が」
「そりゃそうだ。暗闇に閉じ込められちゃたまんないもんな」
当然、さっさと逃げだすだろう。
無事にあいつらが出られるかどうかはともかく、これで後ろから襲撃される可能性は潰せたと。前方の危険はあるけどな。
さて、次だ。
扉が動いたという事はシステムみたいなのが生きてるって事だろう。次もいけるな。
「アイリス、逆方向、つまり西方面の扉は開いてるのかな?」
「だめ、あの中央から西は全部閉じてるみたい。開くの?」
「開く事になる。でもひとつだけ、その前に確認する事がある」
「なぁに?」
「主坑道、つまりメインのトンネルへの道だ。こっちでどういう表現使ってるかしらないけど」
「ん、ここに中央坑道って書いてある。これかな?」
「あー、たぶんそれだな。じゃあ、その中央坑道への道はどうなってるかな?」
「ちょっとまって」
パネルに向き直ったアイリスは、またあれこれ調べだした。
「中央坑道とこの道をつなぐ連絡道って事だよね?」
「そうだ」
「すると……これかな。うん、全部閉鎖されてるね。閉じた状態で壊れてるボタンもあるよ」
「壊れてるか……そうか」
「ねえパパ。これなんだろ?」
「ん?」
アイリスの指差すところを見ると、何やら大きめのボタンがふたつ。
「このボタンだけ扱いが違うみたい。そっちは中央坑道大扉東、それから西って書いてある」
「なんだって?」
もしかして主坑道に常設の扉があるのか?
普通の道路トンネルなら……当たり前だけど、出入口に扉なんかついてないだろう。
だって、道路トンネルだぞ?いちいち開け閉めなんてするか?
いや、こっちの常識ならするかもしれないけど、車道サイズのトンネルでそんな事したら、不合理極まりないぞ。
でも、こいつの主坑道には扉がついてると。
すると……こいつはトンネルといっても、日本の道路トンネルみたいなのとは別って事か。
まぁいい、異世界なんだから当然か。むしろここまで地球のトンネルに似てる方が驚きなんだろうな。
「ふむ、とりあえず主坑道に入るのはやめとくか。いい予感がしないしな」
「そう?」
「地球にあるのと一緒なら、あっちの穴はこっちの数倍はあるぞ。しかも大きなトンネルの中って環境として安定してるからさ、大型動物や魔物が寝床にしている可能性もあるわけで」
「……なるほど、それは危ないね」
なんとなく想像したようだな。眉しかめてら。
「何がいるかはわからないけど、わざわざ出会いに行く事はないだろ?」
「うん、わたしもそう思う」
まぁ、懸念事項はそれだけではない。
ここまで来るのに、コウモリみたいな洞窟生物の気配がないのもひっかかるんだよな。何かステキ科学的に動物の侵入を防いでるのかもしれないけど……いやな展開をどうしても予想してしまう。
つまり。
がばっと通路を全部あけたところで、とんでもないモンスターとご対面ってのは勘弁してほしいもんな。
よし、決めた。
「アイリス」
「はい」
「ここで悩んでても仕方ない。中央から西の扉を全部開けろ。開けたら即、戻れ」
「モンスターか何かがいたら?」
「アイリスの使える最強の結界って?」
「……ごめん、偽装草しか持ってないの」
「やはりか」
あー、いやまぁ、予想はしてたけどな。
ほら、あのドラゴンの眷属だろ?ドラゴンがチマチマと結界使う図なんて想像できないもんな。
うん、そういう事さ。だから、役立たずだとか思わないよ、うん。肝心な時に使えねーとか思わないから、うん。
「なんか失礼なこと言われてる気がする」
「気のせいだ。さて、やるぞ!」
「わかったよもう。あ、パパは先にキャリバン号の中に戻ってね」
「手伝わなくても大丈夫か?」
「操作盤の字が読めないのに何を手伝うの?」
「……そ、それもそうだな」
そう言われると、反論の言葉がない。
でもよぅ。女の子にばかり危険を犯させて俺が車の中って……なんだかよう。
たしかに俺は所詮、魔力がデカいだけの素人だけどさ。
うーん。まぁ今は悩んでも仕方ないか。
「わかった。気をつけろよ」
「うん」
そう言うと、俺は先に戻った。
ドライバー席のドアを閉めて、かわりに助手席側のドアを開けた。すぐ飛び込めるように。
「よし、解放しろ」
「わかった」
パシパシパシッとスイッチが倒される。
「うん、全部解放したよ!」
「乗車!いそげ!」
「はい!」
サッとアイリスがキャリバン号の左にまわりこみ、助手席に飛び込んでドアを閉めた。
「ベルトしめろ。忘れ物はないか?」
「ない!」
「わんっ!」
「よし!では発進する!」
ヘッドライトに浮かぶシャッターみたいなのが開いていくのを確認しつつ、俺はキャリバン号をスタートさせた。
「窓が閉じている事を改めて確認してくれ」
「はい。……うんオッケーだよ!」
「前方の安全を確認してくれ。何かいるか?障害物は?」
「出口までに大きな障害物なし。あ、でも出入口に土砂が入り込んでいるよ!」
「走れないくらいか?」
「大丈夫。でも出口の100m手前からは狭くなるから気をつけて」
「わかった」
前を見ると、さっきは見えなかった小さな光点が見える。つまり出口まで開口しているって事だ。
道はできた。もしかしたら狭すぎて通過できない可能性もまだあるけど、とりあえず通じているのはわかった。
さて。あとの問題は……!?
「なんだ!?」
突然、屋根の上に何かがストン、と降りた。
「何か上に乗ったよ!」
「調べられるか?」
「待って……あ、あれ!」
「お……な、なんだありゃ!?」
サイドミラーに何か、でかいタコの脚みたいなのが見えてるぞ。
なんだ?なんでこんなとこでタコの脚?
「ランドオクトパスだ……」
「なんだそれ?」
嫌な予感がてんこもりにするが、とりあえず質問する。
「陸生のでっかいタコだよ。乾燥に弱いから昼間は洞窟にこもって夜活動するんだよ」
なるほど興味深いな。でも今、心配すべきはそこじゃないだろ?
「危険度は?」
「あの脚の太さだと、本体は2mなんか超えてるよね……小型のドラゴンも食べちゃうよ?」
「最悪じゃねえか!」
うわくそ、コウモリが全然いない理由がわかったぞ!こいつのせいかよっ!
なんかミラーをみると、後ろにも横にもモリモリと脚が……ゲゲゲっ!
「外に出れば外れると思う。光が嫌いだから!」
「外まで持たせろってか。よし、飛ばすぞ!」
「うんっ!」
みしみし、ぎしぎしって異音がキャリバン号のあちこちから始まっている。
たぶん、このデカいタコ野郎のしわざだろう。やべえ。
「出口まであとどれだけだ?」
「あと100メートル切った!」
よし、ちょっと危ないが加速するぞっ!
アクセルをさらに踏み込んだ。こんな古いトンネルの中じゃ絶対出さないような速度だ。
たちまち、キャリバン号は鬼のような加速をはじめた……ってまあ、狭いから相対速度でめちゃめちゃ速く見えるんだけどな。
「……!」
さすがにビビったのか、アイリスが座席に縮こまる。
俺はもちろんしっかりと前を見ている。
(ち、いやがるな)
だんだん大きくなってきた出口にチラッと一瞬、影がよぎった。くそ、出た瞬間に攻撃するつもりだな?
だがしかし、今さら止まれない。
ええい、ままよっ!
そしていよいよ出口が目の前に広がり、一気に周囲が明るくなって、
「……うお」
ふわっという浮遊感があった。
どうやらこっちの出口付近は崩れ、山腹になっていたらしい。俺たちは空中に放り出されたわけで。
「……お」
キャリバン号でこうなった時、どうなるか不安だったが……じわじわ降りていくみたいだな。
ん?
そういえば、タコ野郎は?
「パパ、うしろ見て!」
「ん?……うわ、なんだありゃ!?」
飛竜とおぼしきヤツに、とんでもなく巨大なタコがからみついていた。
うわぁ……あれは死んだな、マジで。
「助かったか。でも何でだ?」
「あー……たぶん攻撃魔法じゃないかな。ランドオクトパス、魔法で攻撃されると激怒するんだよ」
ああ、そういう事か。
つまり、キャリバン号を狙ったはずの攻撃魔法が、あのタコ野郎にヒットしちまったと。
なんというか……笑えないなぁ。
そうこうしているうちに、ふわふわ感がなくなった。キャリバン号が地面に着いたようだ。
ふう。ここは……草原の中みたいだな。思ったよりはるかに理想的な地形だぞ。
「アイリス、現在地を教えてくれ」
「えっと、今は……山越えして平原に戻ったね。どうする?西には荒野、その向こうには砂漠。南にはグランド・マスターの森があるよ」
荒野って、もしかして。
「その荒野って、もしかして俺が転移してきたあたりかな?」
「そうなの?」
俺は初日の自分の状況を説明した。
ふんふんと聞いていたアイリスは、うんと納得したようにうなずいた。
「その川、たぶんテムーの大河川だね。そこから80kmほど西にいくと砂漠だよ」
なるほど、そうなってたのか。
「よし、砂漠に向かう。できるかぎりの最高速でこのあたりを離れるぞ」
「その後の予定は?」
「砂漠から別の大陸を目指すルートは?」
「んー……砂漠からだと、どこでも大差ないよ。遠いか山越えかのどっちかだからね」
「なるほど。じゃあ、1番遠いのは?」
「南大陸狙いかな。砂漠の中央部に出て、国交通りに沿って南下するの。海まで4000kmはあるよー」
「そっか。よし」
うん、とりあえずそこを目指そう。
【注意】
本物の日本の作業坑に防火扉があるかどうかは、主人公は知りません。実はただの思いこみだったりします。
そこは一般人立入禁止区域であり、彼はそこに入った事がないからです。
ただ、雁坂トンネルや新寒風山トンネルなど、作業坑のあるトンネルを本体側の休憩所からちょっと垣間見た、くらいの経験しかなく、そこから想像しているようです。
そして防火扉という知識はあり、結果としてこうなったわけです。
なお、どうして都合よく集中管理システムがあり、それが生きていたかという点については、また別の機会に。




