長野の【汚された】思い出
パイナポォです。
夏のホラー2014に投稿しようとした作品でしたが、締め切りに間に合わず、投稿出来ませんでした(笑)
最後の方、適当になってしまっているので、お見苦しいとは、思いますが、どうか、最後まで、お楽しみくださいませ。
〜おばあちゃん家〜
はぁ、今私は、長野にあるおばあちゃん家にいる。
おばあちゃんが倒れたのだ。
おばあちゃんとは長い間会っていなかった。
死ぬ前に会いたかったんだと。
私が来たときには、もう全然元気だった。
話を聞くところによると、なかなか私が顔を出さないから、一芝居うったんだと。
…呼ばれたら行くのに…。
不満を感じながらも、反省している。
もう、10年ぐらい顔を出してないだろ。
10年はさすがにまずかったかな…。
おばあちゃん達は、せっかく来たんだし、夏休み何だから…ゆっくりしてきなさい。
と、言う。
うーん…甘えちゃおうかな…。
とは思った。
しかし、脳裏に1つのものが浮かび上がる。
――宿題
こいつがいるから、無理!
と、言ったのだが…
おじいちゃんはおいでと言うと、1つの部屋に案内した。
ドアを開けると、段ボール。
左を見ても、段ボール。右も段ボール。段ボール。段ボール。段ボール!
段ボールだらけだった。
目の前の段ボールを開けると、教科書やノート。さらに、参考書までもが!
えっ…何でここに?と思っていると、後ろから、夕夏梨に送ってもらったと、おじいちゃんが言う。
夕夏梨――私のお母さん――この人とは、あまり口をきいていない。
でも、監視されているようだ。
…気にしてないけど。
…あの人でもたまには良いことするんだな。
そう思いながら、おじいちゃんに、じゃあ良いよ。とだけ伝えて、私は1階に戻った。
すると、おばあちゃんが、『おやき』を用意して待っていた。
しかし、私はおやきが嫌いなので、外へ出掛けた。
少し歩いたところに、公園がある。
昔はよく遊んだなぁ…
と、懐かしく思った。
…い。 ん?何か聞こえた。
おーい。
あー!!幼なじみだった………………名前は忘れた。
どーでもいい。
久しぶり!やら、元気だった?等と聞いてきたが、曖昧に答えておいた。
するとそこに、1つのグループがやってきた。
私が一番嫌いなグループだった。
あれ?あいつ…や、うわっ!本当だ!
等とわめいている。すると、わぁ〜…久しぶり〜元気だったぁ?
と、ぶりっ子モードで言ってきた。
こいつは、智和
このグループのリーダー。
久しぶりに会ったんだしぃ…
何?と聞いた。
肝試ししようよぉ。
やだ。
きっぱりと断った。
怖いものが大の苦手なのだ。
…ちっ。
舌打ちが聞こえた。
あーあ。しらけちゃったぁ。と言うと、どこかへ行ってしまった。
また会おーねぇ。
とニヤニヤ笑いながら…
気味が悪いね。
と言う幼なじみ。
そうだ!メアド交換しよ。
良いよ。
即答した。
そして交換して、家に帰った。
ただいまと低い声で言い、2階へ行った。
部屋に入ると、段ボールがなかった。
見ると、机の上に並べられていた。
クローゼットの中には服が…。
もう一度机を見ると、紙切れが目にはいった。
そこには、手書きで、整理しておいたよ。
と書いてあった。
私はベッドに入ると、ぐっすりと眠ってしまった。
ご飯だよーと言う声で目が覚めた。
とても美味しかった。
夕飯が済み、階段を上がっていくと、ランランランララランランラン。ランランランラララン。と、メールの着信音が聞こえた。
なんだろう…携帯を起動させる。
さっき登録したばかりの、幼なじみからだった。
[タイトル]助けたかったら、来い。
[本文]添付されている写真を見ろ。
神社の前にいる。助けたかったら、来い。
肝試しをやる。
待っている。
添付された写真は、幼なじみが何人かに、暴力をふるわれている写真だった。
どうしよう…悩んだ。
肝試しは嫌だ、でも幼なじみが、私の為に、暴力をふるわれるのは、もっと嫌だ。
おばあちゃんにちょっと散歩してくる!と、嘘をついて、飛び出した。
はぁはぁ…神社の階段の階段の前に着いた。
上の方から、笑い声が聞こえた。
あはは。だっせぇー。
階段を、かけ上がった。
上に着いた。
すると――べちゃっ。
滑った。
私が寝てる間に、雨が降ったらしい。
その、濡れている落ち葉で滑った。
あぁ〜来たんだ…。
悪いかよ。心の中で、そう言った。
じゃあ肝試し開始!
森の奥に、祠があるという。その祠に赤い糸が置いてある。その赤い糸を持って帰って来るように。
ルールはなかった。
相手は、10人ぐらいいた。あと、私と幼なじみ。
ペアで行くらしい。
アミダくじだったが、私と幼なじみがペアになった。
私は泣きながら帰ってきた。
本当に怖かった。
もうやりたくない。そう心に誓った。家に帰り、戸を開けた。
そこには、おばあちゃんがいた。
…ただいま。力なく言った。
おばあちゃんがどうしたの、と言って、引き留めるが、その手を振り払い、2階へあがった。
その日は、疲れていたのか、すぐに眠ってしまった。
翌朝、8時ちょっと前に目が覚めた。
一階へ降りると、急いで、おばあちゃんが飛んできて、言った。
赤川さん家の、娘、死んだんだって…
驚愕した。
そ、それって…
昨日、肝試しをした、1人だった。
名前は、一通り覚えている。
幼なじみに教えてもらった。
すぐに、携帯を開き、メールを送る。
メールを打っている間もおばあちゃんは、喋り続ける。
変な死に方だったんだって…。
そう聞こえた。
メールを送った。
すぐさま、返信がくる。
[タイトル]知ってる
[本文]用があるから、すぐ会ってくれない?
それに、『うん。今から公園に向かうね。』
こう返信をして、行こうとした。
待ちなさい。おばあちゃんが引き留めた。
朝ごはん?そんなの食べてる暇なんてない。
ごめん――そう言うと、家を飛び出し、走った。
公園に着くと、もう幼なじみがいた。
息を切らして、用って何?と聞いた。
実は、会いたかっただけ!
と、舌を出して、言う。
ふざけんな。朝ごはんも食べてないのに…。
そう考えると、フラッとした。
――ん…見えたのは、天井だった。
隣には、おばあちゃんがいた。
あぁ…やっと起きた…。
ホッとしたようだ。
えと…今何時?
私は聞いた。
27日の、11時よ。
おばあちゃんは答えた。
つまり、1日寝てた訳だ。
そういえば、一昨日の昼も夜も、ろくに食べていなかった。
ガラガラ!激しい音がして、玄関の戸が開いた。
っ!ミナミさん!大変だ!隣の、玉森さんの娘がっ…。
死んだの?おばあちゃんは聞いた。
あ…う、うん。
相手の男性が答えた。
その娘も、肝試しにいた。
これは、何かの偶然だろうか。
違う気がする。
その、次の日も、また次の日も、肝試しにいた娘が死んだ。
とうとう、1人になった。
リーダーだけだった。
その日の朝、ご飯を済ませて、ボーッとしていると、
ピンポーン。
チャイムがなった。
戸を開けると、その、リーダーだった。
た、助けてっ…!
どうしたんだろう。
とりあえず、自分の部屋へ招き入れた。
話を聞くと、夢に、次はお前だ…と、私の幼なじみが出てきたそうだ。
き、今日は、こここここ、ここで寝させて!
と頼み込んできた。
いいよ。
断る理由がなかったので、了承した。
その日の夜…
私達は、おしゃべりした。
意外に、気が合ったのだ。
12時過ぎくらいになると、さすがに眠くなってきた。
もう、寝ようか。
私は言った。
うん。
そして、寝た。
カチャカチャ…ガチャ。
物音がして、私は目が覚めた。
ん…扉が開いていた。
ひた…ひた…。
足音?
すると―――うっ!?
声が聞こえた。
ばたっ…。
何かが倒れる音がして、物音は、なくなった。
その時は、寝ぼけたかな…と思い、寝てしまった。
朝。
あ…おはよう…と、彼女に言い、彼女の方を見ると…
――赤
――液体
――血?
血が流れていた。
理解するのに、時間がかかった。
きっ、きゃあああああああ!?
自分のものとは、思えないような、声が出た。
それを聞き付けて、おばあちゃんが、あがってきた。
ガチャッ。
おばあちゃん…。
あ…あ…あぁぁぁぁぁ!?
おばあちゃんも声をあげた。
なんやかんやで、警察を呼び、取り調べをされた。
すぐに解放されたが…。
この日は、食欲がなかった。
そして、布団にもぐった。
だが、すぐには、寝れない。
色々考えているうちに、寝てしまった。
多分、疲れが溜まっていたんだ。
うなされた。
悪夢をみた。
朝起きると、汗びっしょりった。
朝ごはんを食べ、外へ出た。
すると、幼なじみがいた。
自業自得だ。バカなことするから。死んで当たり前。
そんな言葉を散々言ったあと、
えだ…。
前だ…。
ぶつぶつ言う。
低い声。
違う…。
これは、いや、この子は…。
私の知っている、幼なじみじゃない…。
すると…。
う、ふふふふふふふふ…。
不気味な笑い声。
ぎは…。次は……。
次はお前だぁ!!!!!
目を見開いて、言う。
怖い。逃げ出した。
家に帰り、布団をかぶる。
何時間かしたら、睡魔が襲ってきた。
寝たら、死ぬ。
いや、殺される。
幼なじみに。
そう考えても、睡魔には、勝てなかった。
それから、私は、一生目が覚めなかった…。
そういえば、殺される時に、幼なじみが、言った。
あいつをかばったから、こうなったんだよ?
何で…?
あなたは、私のものでしょ?
…首だけ、持ち帰って、可愛がってあげるからね。
他の人には、一生近付くな…。
低い声で、そう告げると――ぐさっ。
そこで、終わった。