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クレーンゲーム

作者: 憂媿穎
掲載日:2026/04/08


クレーンゲームには幾つかのコツがあるという。


それは景品を掴む角度であったり、タイミングであったりと様々ではあるが、そのコツさえ理解してしまえばお目当ての景品を手に入れるのはそう難しくないということだ。


つまり、クレーンゲームとは一件ギャンブルのようにも思えるが、実は緻密な計算と論理を必要とする遊びなのではないかということになるだろう。


ある日、面白い噂を聞いた。


駅前のゲームセンターに絶対に取れないクレーンゲームがあるらしい。


俺はさっそくそのゲームセンターに行き、何度か挑戦してみたが、なるほど、あと少しのところで失敗してしまう。


しかし、ここで引き下がるわけにはいかなかった。


俺は店に通い詰め、何としても絶対に取れないクレーンゲームをクリアするべく、クレーンゲームで遊び続けた。


景品の持つ位置エネルギー、UFOキャッチャーの動きの規則性、その他クレーンげーむに必要なあらゆることを計算し、ゲームに挑んだ。


しかしどれだけ遊んでも、いかなる知恵と工夫をもってしても、そのクレーンゲームで景品を取ることは絶対にできなかった。


「…くそっ!!」


1000回目の挑戦を終え、俺が苦悶の表情を浮かべていると、この店の店長らしき男が横にやって来て、ほくそ笑みながらこう言った。


「いくらやっても無駄ですよお客さん。だってこのクレーンゲームは絶対に取れないように設計されているんですから」


俺は男の言っていることが信じられなかった。だとしたら、俺がこのクレーンゲームに今まで費やしてきた時間とお金は一体なんだったのだろうか。


「ふざけるな!!インチキじゃないか!!」


俺が声を荒げると、店長は悪びれる様子もなく言った。


「…だって、クレーン(くれーん)ゲームですから」



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― 新着の感想 ―
はじめまして〜!! クレーンゲーム題材の小説だ!! 勉強させてもらおう!と思って読ませていただきました! めちゃ笑いました笑 1000回挑戦って、10万使ったんですね笑 ふざけるな!インチキじゃないか…
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