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ヴィル視点

 認めねぇ。


 何が勇者だ。


 魔王? はっ! んないつ現れるかも分からんけどヤツのこと、気にしてどうする?


 魔物の氾濫だってそうだ。


 俺達だけで、対処出来る。


 態々、異世界から人を喚び出す必要はない筈だ!

 

 しかも、勇者ってのは争いの少ない世界から来てんだろ!?

それに、まだ成人もしていないガキだっていううじゃねぇか!

 そんな奴らを喚び出して魔物や魔獣。んで魔王と戦わせる?


 巫山戯んじゃねェ!


 この世界の事は、この世界の住人でなんとかするべきだろう!?

 

 他所(よそ)の世界の住人に託すんじゃねぇよ!


 何が『これで、安心だ』だ!


 何が『多くの兵が死なずに済む』だ!


 ザッけんじゃねェ!


 押し付ける気満々じゃねぇか!


 この国の貴族はクズばっかか!?


 俺は、そんなの認めねぇ。 認めたくねぇ。 例え、自分の命がかかっていたとしても、認めらるわけがないだろ!?



 なのによ、何だよ…これ……。


 振り下ろされた刀を盾で、受け流したと思ったら、気が付けば、直ぐに、切り上げられた刀が迫っていた。 それも、かろうじて剣で防ぐことができたが、それだけでは終わらなかった。勇者は体を横に回し、刀を横に薙ぐモーションに入っている。

 ッチ。予想より振りが速い!なら

「我に万物より守る光の加護を与え給え!〈プロテクション〉!」

 なんとか、詠唱が間に合い、防御魔法を使用し勇者の攻撃を凌ぎきった。


 だが、勇者の攻撃は更に過激さを増した。


 


 争いの少ない世界から来たんじゃねぇのかよ!?


 クソッ!!


 このままじゃ、クソどもに使い潰されちまう。


 それだけはなんとしてでも……


 勇者は、土を蹴り飛ばしてきた。


 ははは! マジかよコイツ! 躊躇なく目潰ししてきたぞ。

 

 たしかに、実戦形式って言ったが、戦場でそんなことすら奴はいねぇだろ。

 (いくさ)ってのは、国の威信をかけての陣取り合戦だ。 基本的には騎士達が戦う。

 傭兵や冒険者達にも参列に加わるように()()はする。

 が、それはあくまで、()()()。強制じゃない。個人の裁量で参加の有無を決められんだ。

 だから、自由を求める傭兵や冒険者は態々、戦に参加する。なんて酔狂な奴は少ねぇ。

 それが故に、騎士が大半だ。  騎士ってのは、国に忠誠を誓い、礼節を重んじ、弱者を守るもんだ。 たとえ卑怯な手段を使う蛮族が相手だとしても卑怯な手は使わねぇ。真正面から勝負をするのが騎士ってヤツよ。

 だから、目潰しする奴ってのは蛮族かゴロツキ共しかいねぇ。


 ああ、言ったさ。 使えるもんは何でも使えと。


 目潰しなんて誰が想像出来る?


 こちとら、冒険者上がりとはいえ、騎士だぞ。


 おい……。おいおいおい!




 マジか!? 


 こっちは身体強化魔法を使ってんだぞ!?


 いや、待て…


 こいつ……身体強化魔法、使ったか…?


 まさか…。


 まさか!まさかまさか!


 今まで素の身体能力で!? 嘘だろ、オイ!


 無詠唱で使った?


 いや、魔法を使ったら少なくとも魔力を感じるが、コイツからは…感じない!?

 

 手加減してたってか!?


 だが…甘いな。 対人戦は嫌いか?


 はんっ! 腹ぁ、がら空きだぜ!


 クソッ! 甘いのは俺か…。 やられた…!まさか、俺が折った刃を掴んで、腕に刺してくるとは思わなかったぜ。


 たしかに、こいつは強ぇ。


 身体強化しづにこの強さ。認めるしかねぇか…


 だが、解せんな。 何故、身体強化すら使わない。


 力を隠してる?

 

 俺達じゃ、本気を出すまでもないと?


 舐められたもんだ。


 もし、本当に力を隠してるなら……。


 一応、忠告だけしとくか。


 

 

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― 新着の感想 ―
[良い点] おー、なるほど〜。そういうことだったのか〜…。 こういう前話の相手からの展開説明いいね!
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