ステータス
大変!お待たせしました!
「条件がある」
いきなりの申し出。条件付き。
さすがに、いきなりの事だったからか、姫様が固まってしまった。
それを知ってか知らないでか、そのまま話を進めようとする正義さん。
これ、人選ミスなんじゃ……
「まず、ひ『ちょ、ちょっと、待ってください!』」
「なんだ?こっちは、そっちの願いどうりにしようってんだ。条件をつけたって構わんだろう?」
「ええ。条件がつくのは仕方ありません。むしろ、なければ、こちらから申し出ようと思っていました!」
「ですが、この話をする前に、皆さんにお渡しするものがあります」
「渡すもの?」
「はい。ローズ。皆さんにアレを」
「かしこまりました」
姫様がローズさんに指示をだすと、ローズさんはぼくたちの前に、金属の薄い板のようなものを置いていった。
「それは、ステータスプレートというものです。
それに登録された者のステータスを見ることができます。皆さん、それの横に針がついてますので、それで、ステータスプレートに数滴、血をたらして下さい。それで、登録ができます」
姫様の説明の通り、ステータスプレートの横側に針がついていた。
(これでさして、ちをだすんだよね?え?やらないとだめ、かな。でも、やらないとステータスがわからないし………)
針と自分の指を見て、いざ刺そうとすると、痛みをを想像してしまい刺すことができない。おねえさんたちはどうなんだろうと思い、周りを見るとためらいもなく自分の指に針を刺していた。
(ええ……。いたくないのかな?)
ただ、アリスおねえさんは、目を固く瞑って刺していたから、痛いのだろう。
(うっ。いたそう…)
「ああ。水原。そいつの手、押さえといてくれ」
「マサ?ああ、そういうことね。りょーかい」
「え?」
ユウイチおにいさんに手を押さえられ、セイギおにいさんに針で指を刺された。
「イッッッ」
「ちょっと!やるにしても、もう少し優しくしてあげなさいよ!」
「そうは言ってもな。夜桜。こいつにやらせるには酷だろう。それに、こういうのは一気にやった方がすぐに終わるんだよ」
そのまま、血をステータスプレートにたらし、登録を済ました。
(いたそうだったから、とっさにいたいっていっちゃったけど、いたみがぜんぜんなかった)
「だからといって、そんなに無理やりやらなくてもいいじゃない!」
「まぁまぁまぁ。落ち着いて、夜桜さん。カズハ君も平気そうだしさ」
「大丈夫?痛くない?」
「かれんおねえさん。いま、ぼくさされたよね?」
「うん?さされてたよ?」
「だよね」
(おかしい。さされたはずなのに、いたくない)
(もしかして……)
机に置かれた、針を右手で掴みとるとそれを振り上げ、
「カズハさま!?なにを!」
「え!?ダメェェェ!」
自分の手に突き刺す。
「アッブな!セーフ!君何しようしようとしてるの!?」
針が手に刺さる前に腕を捕まれた。
「いや。いたみがぜんぜんなかったから、ほかのとこにさしてもそうなのかなって」
「いやいやいや!だからって、試さない!オーケイ?」
「橘。お前が一番近いんだから、ソイツ見とけ。どんな行動するか判んねぇ。さすがに、俺も驚いたぞ」
「うん。わかったよ。さすがに、目の前であんな事されるとね……」
「はぁぁ。良かった…」
(いきなりなにをするの!?あの子は!躊躇がなかったわ。いったい、今までどんな生活を送ってきたら、あんなことができるのかしら?)
「そ、それでは、皆さん。ステータスプレートに登録はできましたね?」
「では、ステータスオープンと唱えてください。それで、簡易的なステータスが見れるはずです」
「「「「「「「ステータスオープン!」」」」」」」
「すてーたすおーぷん」
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名前【月城 一葉】
種族【人間】
性別【男】
年齢【8】
職業【無し】
レベル【1】
称号【異世界人】【継承者】
「皆さま。ステータスは開けましたか?」
「それでは、上から説明していきますね」
「まず、最初に名前が来ます。その次に種族、性別、年齢ときて次の職業なのですが、この世界では子供から、大人まで全員に定められています。まぁ、その人に適している職業だと思ってください」
(んんん~?ないね。しょくぎょう)
何度もステータスプレートを見ても、職業欄の内容は変わらなかった。
えっ、これ大丈夫なのかな?ハブられない?全員職業があるのに、なんでぼくだけ……
「この中に、職業欄に勇者となっている方は、いらっしゃいますか?」
ひめさまの問いかけに、みんなすおうさんに、視線を向けた。
正義。読み方は、まさよしだけど、普通に読んだらせいぎだ。勇者。正義の味方。名前からして、もう勇者は誰だか見当がついていた。
「なんだ?お前ら。言っておくが、俺じゃねーからな!」
「え?」
ぼくは驚いた。だって名前からして絶対にセイギおにいさんが勇者だと思っていたから。
「ははは…。ごめん、俺だわ」
水原おにいさんが、カラ笑いをしながら名乗り出た。
そして、ステータスプレートを見せてくれる
名前【水原 雄一】
種族【人間】
性別【男】
年齢【16】
職業【勇者】
レベル【1】
称号【異世界人】【星に触れた者】
あ。【星に触れた者】っておにいさんたちが言ってるだけじゃないんだ……
「皆んなはどんな感じ?」
「俺は、これだ」
名前【周防 正義】
種族【人間】
性別【男】
年齢【16】
職業【重戦士】
レベル【1】
称号【異世界人】【星に触れた者】
「私は、はい」
名前【夜桜 春希】
種族【人間】
性別【女】
年齢【16】
職業【拳聖】
レベル【1】
称号【異世界人】【星に触れた者】
「はい、これ」
名前【八神 理恵】
種族【人間】
性別【女】
年齢【16】
職業【弓聖】
レベル【1】
称号【異世界人】【星に触れた者】
「私のはこうだよ」
名前【綾小路 沙月】
種族【人間】
性別【女】
年齢【16】
職業【剣聖】
レベル【1】
称号【異世界人】【星に触れた者】
「私の」
名前【天王寺 愛莉栖】
種族【人間】
性別【女】
年齢【16】
職業【聖女】
レベル【1】
称号【異世界人】【星に触れた者】【クラフター】
「はい。私の〜」
名前【橘 華蓮】
種族【人間】
性別【女】
年齢【16】
職業【召喚士】
レベル【1】
称号【異世界人】【星に触れた者】【幻獣の主】
「ぼくの」
名前【月城 一葉】
種族【人間】
性別【男】
年齢【8】
職業【無し】
レベル【1】
称号【異世界人】【継承者】
「職業無し!?」
「そ…んな…」
姫様とローズさんがぼくの職業欄を見て、驚くとともに悲痛な表情を浮かべ、ぼくを見ていた。
なるべく、週一で更新できるように頑張ります!
2022/5/9 夜桜 春希の職業 言霊師から拳聖に変更しました。




