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侵入者有り?

先週分合わせて、2話投稿しました!

遅れてしまい、すみませんでした!m(_ _)m

 はぁ…、夢であってほしい。


 一葉の眼の前には、大きなクレーターや、大きく切り裂かれた地面。 抉られた大地。そして、そこに水が、大量に貯められ、小さな池と化していた。


「お前、コレどうするんだよ…」


 アクセルの呆れた声で聞かれた。


「どうしようね。 僕も聞きたい」


 結果からすると、一葉の刀は、魔法を斬ると、その魔力を吸収して、持続的に刀を強化する。 そして、一撃にその魔力を全部注ぐことによって、脅威的な威力の斬撃を放てる事が判った。 魔力を弾丸状にして、一マガジン十二発分ストックする事が出来る。 そして、全部の弾丸を消費して、超高密度の魔力刃を生成し、斬撃を放つ事も出来ると…


「ちょ~っと、危険過ぎるね」


((((ちょっとどころじゃねぇよ!))))



―――――――――――――――――――


「なるほどね」


 グラウンドの惨状について、学園長室に呼ばれた一葉達は、椅子に座るシャイルの前に立っていた。

 肘を机について、一葉達の話を聞き、他の人の証言と食い違いがないかを確認する。


「他の生徒達との証言と同じね。 ふぅ~。 事件性のある話じゃなくて良かったわ。 幸い、怪我人も出ていないようだし。 ただ、その例の刀は、なんとか力を制限しないとね」


「あ、それなんだけど…」


 一葉は、なんとなくこうなることを予想していて、対策をレティシエルと考えていた。


 それは…


「同じ材質の刀剣を組み合わせて鞘代わりにする?」


「そう。 それで、組み合わせた刀剣類に力を抑制させる魔法を付与する魔紋を刻ませるの」


「魔紋ね…。そんな事可能なの?」


 シャイルは、一葉達と一緒に呼び出したリンに聞く。


「まぁ、出来るとは思う…」


 リンは、可能だと答え、でも…と続く。


「わざわざ、別の刀剣を刀に組み付ける意味は何?」


「”もしもの時”に僕が、最大限の実力を発揮できるように」


「……なるほどね。 学園長。 私は、カズハの案も試してみる価値はあると思います。 ただ、一つ付け加えるなら、カズハの魔剣起動時以外で封印解除が必要になった時は、私の魔力でのみ解除できるように魔紋を組み込む、ことかな」


「……。 いいでしょう。 それと、リン。もう一つ魔導具を用意しなさい。 カズハの魔剣を封印は無理にしても、力を制限する付与を施しなさい。 制限解除は、カズハの身に危険が迫った時がいいかしらね」


「それでいいかと」


「では、その様に進めなさい。 皆、戻って良いわよ」


 シャイルにそう言われ、学園長室から出る。 すると、出て直ぐに、後ろから肩を掴まれた。

 後ろを振り向くとリンが目を釣り上げて見ていた。


「もう! 何やってるの! いきなり、学長室に呼ばれたと思ったら、うちのクラスの生徒がグラウンドの一角を壊滅させたって言うし!」


 リンは、怒りながら一葉の頬を両方から引っ張る。


「あぅあぅあぅ」


 引っ張られた頬はぐりぐりと回される。


「あなた達も! どうして、この子を止めないの! 年長者なんだから、ちゃんと面倒を見て上げなさいよ! あんな、人がいっぱいの所で、大規模の魔法を行使するなんて論外よ! 怪我人が出なかったから良かったものの、一歩間違えれば、死人が出ていてもおかしくない程の惨状じゃない! あの規模の魔法を使うなら、修練場を使いなさいよ! 今まで、何を習ってきたの!?この学園で!」

 

 リンは、アクセル達に視線を向けて叱り付ける。 今までに見たことのないリンの剣幕に圧され、誰も何も言えなかった。


「すぅ~、はぁ〜。 次は、無いから。 多分、次からは、私じゃ庇いきれない。 私が、頭を下げて済む問題なら、いい。その時は、監督責任者として、下げるよ。 でも、それだけで、済まない問題もある。 この学園には、みんなも理解してるとは思うけど、貴族の子女が多く通ってるからね。 その親が出張って来る。 そうなれば、最悪の場合、無礼討ちで打首。 そんなの、嫌でしょう? だから、次から…次からでいい。 気をつけて」


「「………」」

 

「返事!」

 


「「「はい!」」」


「じゃ、帰るよ。 もう、下校時間だし。 それと、カズハ」


「は、はい!」


 リンに名前を呼ばれて、ビクッと肩が震える。


「……。 そんなにビクビクしなくても、もう怒らないから普通にして。 って、そうじゃなくて。しばらく、私の所に来なさい。 その、刀と魔剣、封印処置を施すから」


「うん。 わかった」


 教室に戻り、一旦男子寄宿寮に戻ると、着替え一式を準備する。

 部屋から出ると、ジンが待ち構えていた。

 頭をガシガシと撫でられた。


「今日は派手にやったらしいな。 周りには気をつけるんだぞ」


「うん…」


 ジンにも、怒られると思っていたけど、そうはならなかった。

 ジンは、一葉に顔を寄せて耳打ちする。


「ここ最近、学園内に何者かが侵入した形跡が発見された。 どこのどいつかはわからんが、気をつけろ。 今まで、こういう事は無かったらしいからな。 十中八九、お前絡みだろうな。警戒しておけ。 あと、極力、1人で行動しないことと、もし、侵入者とかち合っても、戦わず逃げること。いい?」


 一葉は頷く。


 侵入者かぁ…。 また、どこかの家の殺し専門の人達かな?

まぁ、来たら、いつも通りで良いよね!


 ジンは一葉に近づけていた顔を離す。


「送って行こう。 今日は姉さん所に泊まるんだろう?」


「ありがと」


 一葉は、お礼を言うとジンと共に、玄関に向う。 途中、何人かとすれ違い、声をかけられて、頭も撫でられる。


「ジンさんこんな時間から、仕事っすか?」


「んな訳あるか。 コイツをリン先生のとこに送ってくんだよ」


「リンちゃんのとこかー。 お泊り?」


 男子生徒は、一葉を撫でながら聞く。


「うん」


「いいなぁ。 俺も、初等部位の年だったら泊めてくれたかな?」


「無理だろ。 お前みたいな、そんな、下心丸見えのエロガキを自分の部屋に泊めるもの好きな奴はいないだろ」

 

「ひでぇ! 初等部の時は、純真無垢の少年でしたー」


「「嘘だ」な」

 

 ジンと一葉が被ってツッコむ。


「二人共ヒドくね?」


 男子生徒はガクッと項垂れる。


 この男子生徒、一葉が寄宿寮に来て最初に風呂に入った時に、何を想像したのか、一葉を見て、鼻血を吹き出した人のうちの1人だ。 その後も、風呂上がりの一葉を見て、だらしのない顔をしているのをよく目撃されている。


 ジンと共に玄関口から外に出ると、リンが待っていた。


「なんだ、待ってたのか?」


「まぁ、最近物騒だからね」


「俺も、送ってくよ。 女子供だけだと危ないからね」


「…ん。 お願い」


 リンは少し迷ってから、ジンにお願いする。


 2人で、警戒しないといけないレベルなの? そもそも、侵入の痕跡を残すなんて、質が問われるよね。


「ねえ。 侵入者って、そんなに危険なの?」


「…話したの?」


 リンは、目を見開き、ジンの方へ向く。


 冷ややかな視線で射抜かれたジンは、苦笑しながら答える。


「狙われているであろう人が分かってるんだ。 なら、注意喚起くらいはしておいて、下手に行動しないように釘を刺しておかないとね」


「はぁ…、不安を煽るような事はしたくなかったんだけどなぁ。 言っちゃったなら仕方ないね。 それで、侵入者が危険かだっけ? 正直、侵入者自体が危険かどうかは分からないわ。 ただ、見つかった痕跡が、召喚魔法の魔法陣が地面に描かれていて、微かに、魔力が残っていたから、わりと最近に魔法が、行使されてるわ」


拙作を見つけてくださり、ここまで読んでいただき、誠にありがとうございます。

皆様の貴重なお時間を頂いたこと、本当に感謝しております。

もし、よろしければ、下記のいいねや☆☆☆☆☆を押して頂けると幸いです。

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