プロローグ
初投稿です。
拙い文章で、申し訳ありません。
荒れた大地。
周りには、なにか砲撃でもあったのか所々地面がえぐれていた。
倒壊した建物があることから、村か町だったのだろう。
いや、レンガ造りの建物が多いから町だろう。
町の中央付近に大きな広場があった。
そこで、二人の人物が向かい合っていた。
年は15,6だろうか。まだ若い少年だった。白髪で、黒のインナーシャツを着て、ボロボロの外套を羽織り、黒革の所々破れたり穴が空いたパンツ。鉄製の靴を履いた格好だ。
腰には、 カタナを佩ていた。
対して、こちらは、紅い異様な光のラインが奔る黒の騎士甲冑に剣先のない巨大な剣を背負っていた。
「あぁ……。ようやく………ようやくだッ! 待っていたぞッ!!魔王。ロイス・ヴォルフシュタイン!」
「ククッ。封印から抜け出せたと思ったら。ハハハッ。よもや、ガキ一人で待ち構えていようとわな! ナメルナヨ。小僧ォオ!」
突如、轟音が鳴り響く。
魔王と呼ばれた黒騎士――ロイス――は一瞬にして、背負っていた大剣を抜き放ち地面に叩きつける。
大地は割れ、その衝撃が襲う。
少年は飛び退きざまにカタナを抜き、着地と同時に前へ出て上段から斬りかかる。
ロイスはそれを、片手でつかみ取り横から蹴りを放つ。
蹴り飛ばされ、何度かバウンドした後、カタナを地面に突き刺し、数メートル滑り、止まった。
「オマエ。ソノカタナ。フザケテルノカ」
ロイスは少年が持っている刀を見て、目を細める。
カタナは刃こぼれをしていて、まともに切ることができないであろうという状態だった。
「巫山戯てなどないさ。これは、形見だ。こんな状態だが、お前を切るには十分だ」
「カタミ?カタミダト……」
「ああ、そうだ。 憶えているか?」
「クク、ハハハッ。ソウカ…ソウカ!!ソノカタナ! アイツノカタナカッ! イマイマシイ! ナラ、ソノカタナゴトケシテクレルッ」
ドス黒い光の奔流を大剣に纏い、上段に構える。
「今度こそ! お前を討つ! 」
半身になり、刃を上に向け、右手を鍔付近に、左手を柄尻付近で握り、目線の辺りでカタナをかまえる。
オーロラの光がカタナを覆う。
両者睨み合い。一瞬で詰め寄り、ぶつかり合う。
黒とオーロラの光で辺り一面が覆われ、天を衝く。
アルカディア暦63年。一人の英雄が生まれた瞬間だった。
どうだったでしょうか?
もし、続きが気になる、という方がいれば評価の方、よろしくおねがいします。
誤字、脱字。感想なども、受け付けておりますので、もしよろしければ、そちらも。