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第二夜

実話です。助けて


「寝れない」


布団に入ってからどれほど経ったか。全く寝れない。学校の机は硬かったが、やはり少し寝すぎたか?と思いながらも、どれだけ目を瞑っても寝れないのだから仕方がない。いや、目を瞑っている間、なにか夢を見たような気がする。夢を見たということは少しは寝れていたのか?まぁ、多少寝れていたところでまだ外も暗い現在、その程度の睡眠では明日も硬い机で寝ることになる。せっかく布団で寝れているのにそんなのは真っ平だ。俺は仕方なく、何をするでもないが軽く体を動かして、水でも飲むかな、と布団を出ると、寝室にしている和室の襖を開けた。


(お袋起こさないようにしないと)


隣のリビングではテレビの前を占領してお袋が寝ており、キッチンに行くにしろ、外で何か買ってくるにしろ、彼女のいるリビングを通らなくてはならなかった。


(寝てる……か)


いつもの様に海外ドラマをつけっぱなしにしているテレビからはサイケデリックな色彩が漏れるだけだった。


(面倒だけど、着替えて外の空気でも吸うか……)


そう思い、俺はリビングの扉を開けた。


そこにあったのは、深淵だった。


本来廊下のあるべき場所にはどこまでも続く虚無だけが続いていた。


パキ。


その時だった。左手で握っていたドアが僅かに軋んだ。


「……」


気付かれた。頭に浮かんだのはその言葉だった。


形容できないそれは、見られていることに、気付いた。


音はない。光はない。動きもない。


けれど【 そいつ 】はこちらを見ていた。


そして次の瞬間、私の世界は暗転した。


夜更かししようかな?

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