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第??夜

実話です。助けてください


「寝れない」


布団の中でふと呟く。今は何時だろう?布団に入り目を閉じてからだいぶ時間が経ったような気がするが、全く眠れない。いや、実際には目を瞑っている間に少しは寝ているのかもしれないが、寝たという実感は全くない。


(……明日学校あるしなぁ)


しかし、時間が経てば経つほど目は冴えてくる。


(と言うか、眩しい)


俺は寝ている和室の襖の隙間から漏れる光を指してそう思った。恐らくはリビングで寝ているお袋のものだろう。彼女にはタイマーで消えるようセットしたテレビで適当な海外ドラマか何かを流しながら寝る癖があった。


(何か、やたらとちらちらするものを見てるな……)


俺は文句を言うべく、身体を起こし襖に手を掛けた。


「ッッッ!?」


テレビの前に、怪物がいた。人間と同じような胴体をしたそれは、しかし頭にあたる部分が完全に人間のそれではなかった。まず、姿が定まっていない。複数の触手をからませた様な姿でもあり、ただの人頭でもあり、いくつもの目がついたナニカであり、明らかに殺意に溢れた刃物に彩られた不定形のモンスター。そんな化物が、家のリビングでテレビを見ていた。


(やばいやばいやばい。よくわかんねーけどこれは)


やばすぎる。悲鳴すら出なかった。俺は竦んだ脚で一歩後ずさった。


パキ。


その時だった。床のフローリングが僅かに軋んだ。


複数の目がこちらを見ていた。知らない人間の顔がこちらを覗いた。うねっていた触手は硬直した。様々な刃物が刃先を向けた。


次の瞬間、俺は死んでいた。


→続く



助けられましたか?

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