私が乙女小説について聞きたい3つのこと
やあ、またなんだ。
仏の顔も3度までと言うしね。許してくれるとは思っていない……
エッセイストのmaterialismです。
今回は乙女小説について私が聞きたいことです。是非ご指導お願い致します。
近年、女性向けの小説の売り上げの伸びが目覚ましく、女性向けジャンルを制するものは世界を制すると言われているとかいないとか……
そこで、多分こんな感じなんじゃないのという乙女小説を書くときのポイントをまとめてみますので、ご指導ご鞭撻をお願い致します。
第1に、選ばれるということが大事。
女性向けの漫画や小説を読んでいると、あまり説得力の無い理由でヒロインが選ばれます。何に選ばれるかはジャンルによりますが、舞台の主演女優の代役であったり、プロジェクトの副リーダーであったり、魔王の恋人であったり……
そこに説得力を求めてしまってはいけないのかなあと思います。むしろ、選ばれるはずのない私が選ばれてしまった。でも頑張る!
という話の展開が女性をキュンキュンさせるのではないでしょうか?
いや、違うかな?
でも、女性向け経済誌にも、「選ばれる女性特集」があったので、女性にとって選ばれるという受け身の行為が特別な意味を持つのは間違いありません。
ええ、多分、きっと、おそらく、あまり自信はありませんが。
第2に、登場する男性たちは思わせぶりである。
出て来る男性の大体は裕福であり、またヒロインに対して思わせぶりな態度をとります。また、結構暇です。
普段、仕事はどうしているんだろう?
と疑問を持ってはいけません。そんな泥臭い話は女性には受けません。
あれ?
ここでこういう行動をとるということはヒロインのことを好きなんじゃ?
と、あれこれ読者が推測できるくらいのラインを攻めてきます。
大事なのは、男性たちがヒロインを好きであることを確定させてはいけないということです。
確定した恋など何の面白みもありません。
第3に、なんでか物語の後半ではヒロインが男性たちを教え諭す立場になっている。
第2で述べたように、登場する男性陣は相当にハイスペックなので、リアリティを求めれば、ヒロインは能力的に使えない子扱いされても不思議は無いと思うのですが、そこは超能力でも使ったかのようにハイスペックな男性たちがヒロインに教えを乞うようになります。そうならなくてはなりません。そうなる理由もあまり明確でなくても構いませんが、女性ならではの繊細な感性というパターンが多いような気がします。
人口の半分は女性なのに?
などと疑問を持つのは、
勇者が魔王をなぜ倒すのか?
なぜ勇者はハーレムを作るのか?
と聞くくらい野暮なことです。
以上3点書いてみましたが、女性に対する偏見だらけで自分でもビックリしました。
そうじゃない。女性向けにはこう書くんだ、という御指導いただけましたら、これ以上ない幸せでございます。よろしくお願いいたします。