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多くの商品はお客様の為にあります 第百三十話 その3
風呂からあがった俺は、バスタオルで体をふき、台所に向かった。
腹が鳴っている。
『髪乾かすから、ちょっと待ってな』
夜勤明けの朝食は、大体、カップ麺で済ませてしまっている。
カップ麺を探すのだが……
『うわっ、カップ麺、残り1個じゃん』
それも、
『お蕎麦』
選択肢は一択しかないじゃん。
その間にも、お腹は鳴っている。
背に腹は代えられぬ。
『お湯もぬるい』
再加熱し、熱湯をかっぷそばに投入!!
テーブルに、カップそばを置き、じっと見つめながら待つ。
あぁ、この時間が待ち遠しい。