表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
多くの商品はお客様の為にあります  作者: おがわかなた
115/145

多くの商品はお客様の為にあります 第百十四話

俺は、勝木(かちき)の家で、秋の味覚を堪能していたが……


「そろそろ、腹が……」


「大和、何、言っているんだ。

 まだまだ、これからだ」


「次は……」


醤油が少し焦げた香ばしい臭いが、部屋を支配する。


目の前に、夏の土用の丑の日に食べるあれが置かれた。


「秋が旬のうなぎでございます」


勝木(かちき)が両手を広げ、おおげさに紹介する。


「そっか、土用の丑の日のイメージが強いけど、旬は秋なんだな。

 うーん、うまい」


俺はそんな感想を述べ、食べるが、やはり、そろそろお腹が一杯だぞ。


うなぎだけでいいのに、ごはんまでついてきている。


うーん。


その後も……


以下、勝木(かちき)のコメントとそれに対する俺の感想で省略させて頂く。


「秋が旬のお吸い物、松茸と鱧の椀」


ここで味の薄いものは助かるなぁ。


「それにゴマをかけて……」


ゴマも秋の味覚のひとつか……


「故郷の川に帰ってきた魚をひとつかみ、鮭」


表現がえぐいぞ。


それにしても、鮭の身が柔らかくすぐにほぐれて食感がとてもいいぞ。


旬、最高!!


「リンゴ」


これで、9品目目か


と続いていった。


おいおい、1日で秋の味覚を堪能するのに、こんなに苦労するなんて

思ってもいなかったぞ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ