多くの商品はお客様の為にあります 第百七話
今日は平日のコンビニ夜勤。
俺は、レジでお客様……
いや、勝木様のお相手をしていた。
「なぁ、大和。
夜勤明け、暇だろ?」
勝木がレジカウンターに肘をつきながら言ってきた。
「肘つくなよ……」
「なぁ、バイト後、どうせ暇だろ」
「はぁ、寝るので忙しい!」
「寝るは、いつでもできるじゃん」
「ダメだ。
夜勤明けに寝ないと肌が荒れる……」
「いいじゃん、肌なんて。
じゃぁ、明日、10時な」
そう言って、勝木は立ち去った。
夜勤明けで疲れてるのに誰が行くかっていうんだ。
その公園は人でごったがえしており、道も歩くのに苦労する
立ち止まって写真を撮るお父さん、はしゃぐ子供、叱る母親などで
賑わっている。
そんな中、俺は勝木と来園していた。
「なぁ、コスモス、綺麗だろ」
「あぁ、確かにな」
俺がバイトから帰宅し、朝飯を食べたり風呂に入ったりしていると、
勝木がやってきて強引に連れ去られたのだ。
「じゃ、次、行くぞ」
「はぁ、まだ、来たばっかりじゃん!
30分も経ってないぞ」
「今日は、スケジュールがタイトなんだ」
「おっ、おいっ!!」
俺は勝木に手を引っ張られ、次の場所に向かった。
本日は、3話投稿、12時と20時にも投稿します。