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多くの商品はお客様の為にあります  作者: おがわかなた
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多くの商品はお客様の為にあります 第百二話

今度は、かつさんがやってきた。


「いらっしゃいませ」


彼女は、時々やってきては、カレーを食べていく。


俺が迂闊にもかつさんに、俺が原付免許を取得したことを

なぜ知っているのかをショートメールをしてしまった。


まぁ、あの日会った似た人のうち、かつさんだけが本物だったというのが

オチだったのだが、その時、ここでバイトしていることを教えたら、

気に入ったのか、定期的に食べにくるようになった。


彼女は、いつも、野菜カレーとホットコーヒーを注文する。


「はい、野菜カレーです。

 ごゆっくりどうぞ」


俺は、他のお客さんの注文、レジ、片付けなどをしながら、

かつさんのコーヒーを出すタイミングを確認しながら、

業務をしていたのだが、


『し、視線が……』


かつさんが、何かを請うような目で見てくる。


そんなに見つめても、相良さんの連絡先は教えられませんよ。


さて、そろそろコーヒーを出そうか。


「ホットコーヒーです」


彼女は、俺の目をじっとみつめる。


そんなに見つめると恥ずかしいわ。


結局、かつさんは、俺を見つめて帰っていった。


何か、精神的に疲れたぞ。


もう、早く、バイト終わってくれ。

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