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芽吹と春夏秋冬  作者: 霜月ぷよ
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気まぐれ番外編

 作者の気まぐれ番外編です。 以上

 俺の名は春風筑紫はるかぜ つくし。芽吹の兄……訂正。¨¨お兄ちゃん¨だ。

 大事な可愛い弟が、ある日突然、超絶的に、殺人的に、キュン死にしそうなレベルの激カワ美少女になって俺の前に降臨したんだ。それ以来、俺は大事な弟……ではなく、一緒にお風呂に入ってやっても良いくらい可愛い妹を、脳に股関があるような飢えたサルどもから守ることを約束した。芽吹ほどの二次元を凌駕したハイスペック美少女は、この筑紫が、粉骨砕身して、貞操を守るのだ!(※筑紫が粉骨砕身するのではなく、相手側が粉骨砕身¨される¨)



 今日もまた、芽吹に近付こうと無駄な努力をする生徒達がいた。


「芽吹ちゃん今日も可愛いなぁ~」

「芽吹ちゃんってプライベート何してんのかな?」

「カラオケとか好きかな、試しに誘ってみようかな?」

 体育の時間、廊下、学食、放課後。校内の様々な所で芽吹との接点を作ろうと頑張る男子達。しかし、それは叶わぬ夢なのである。何故なら……。

「おっ、芽吹ちゃん今日は1人で帰んのか、秋人は一緒じゃない?ってことはチャンス!」

 しかしその直後、

「やぁ、君に生き延びるチャンスをあげよう」

 背後から妙に不気味な太い声が。若者は一瞬で青ざめ、まるで油の切れた歯車のようにギシギシと首を後ろに向けた。

「大丈夫。死にはしない。ちょっと記憶を消すだけだ」 巨人の如く若者を見下ろす開いた瞳孔。僅かだが漏れ出す殺気。若者は声にならない悲鳴を上げて逃げ飛んで行った。

「あれ、兄ちゃんそこで何してんの?」

「おぉ、芽吹か。たまたま通りかかっただけだ」

「そっか。今日も部活で遅いの?僕先帰るよ。怪我しないでね。じゃ!」

「お前こそ気を付けて帰れよ!」

 うおーー!去り際にお兄ちゃんを心配してくれるこの優しさ。マイシスターは天使だ!いや、もはや神だ!


 坂口め、また我が妹にちょっかいを出していたか。まぁ、あんな男の求愛など、芽吹には効かないが。

「春風芽吹よ、マイハニー。俺と結婚を前提にお付き合いっ……!」「チェストォーー!坂口隼人、貴様いい加減に諦めろ!」

「お、お兄たま!?」

「誰がじゃゴルァァ!」


「あの~、さっきから何なのアンタら?あたし芽吹ちゃんじゃないんだけど」

「え?」

「……え!?」





「ねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇ秋人秋人秋人秋人、『あの花』だよ!『めんまちゃん』だよ!」

「落ち着け落ち着け」



 陰ながら妹を守る¨お兄たま¨だった。

「だから誰がお兄たまだゴルァ!」





 おしまい

 頑張れ筑紫……お兄たま。

「だから誰がだ!」

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