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芽吹と春夏秋冬  作者: 霜月ぷよ
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春一番 誰が美少女マンガだ(>◇<)!

とりあえず、新作第1話終了~からのォ~続くゥ~なわけですが、文章の配列がどうもうまくいっていないようです。

  咄嗟にというか、気付いたらもう猫を助けに体が動いていた。その猫は白いというより、銀色に近い不思議な感じのする猫だった。同じ瞬間のイメージをぐるぐると何度も繰り返し、そしてまるでテレビの電源を切ったようにプツンと意識が途切れる。

気が付いてゆっくり目を開けた僕は、知らない天井を見上げてた。あと、体全体に伝わる真新しい感触のベッド。

(…ここ、どこだ?)

ぼんやりとそう思った。思っただけで、しばらくぼ~っと天井を見上げた。そうやってどのくらい経ったのか、なんとなく起きようと思って体を動かしたんだ。そしたら腕になんかが引っ掛かった。見たら腕に注射器が刺さってて固定されてた。

(え、何これ?)       僕はそのとき初めて、今自分がどこにいるのかが分かった。

「病院、なんで?」

寝ボケた頭で、今まで何があったのか思い出そうと思った。で、何気なく頭をかこうと右手で頭に触れたんだ。

(…?)

髪をゆっくり毛先まで撫で下ろしてみる。

(…?…!…!?)

左手でも触ってみる。「髪が、長い…、ほぇ!?」

  そう口に出した声にも違和感を感じた。 声ぐらいはこの時点でもう問題にならなかった。もみ上げのところの髪は首まで長くて、後ろは肩にかかるくらい伸びていた。

半分パニクりながらも周りを見回して鏡を探した。ベッド脇の棚にあった鏡を引っ付かんで自分を見てみた。

「……………………」

ほんの数秒の間があって、僕は絶叫しました。

「この可愛い子ちゃんは誰ですかああああぁ!?」




あの後、パニックで絶叫する僕を、駆けつけた看護婦と、騒ぎに気付いて来た父さんと母さんにに説明されて一応は落ち着いた。         〈アキトサイド〉

あれからもう一週間がたった。  あいつは未だに昏睡状態。俺は今日もあいつの元気な姿を思い浮かべて入院先の病院に向かった。夕陽に照らされながら、自転車で約15分。澄空中央病院に着いた。

病室の扉の前で止まり、もう一度あいつの元気な姿を思い浮かべる。それからゆっくりと扉を開ける。

「来たぞハル。調子は………」

俺の言葉と心臓が止まった。

「!!!?」

〈メブキサイド〉

パニックからいくらか回復した後、僕は両親と一緒に、お医者さんからありえない事態を説明された。分かりやすくドストレートに言うとこうなる。

「僕の身体が女の子になっちゃっちゃー!どんな二次元展開ですか先生!?」

お医者さんは、定期的に検査をして、地道にデータ分析をしていくほかないって、それだけだった。

「嘘でしょぉぉぉぉ!!」

僕はまた盛大に絶叫してやった。


あれから、両親はもう少し先生とお話ししてくると言って退室していった。

1人になった僕は、鏡に写る初めて見る″自分″に、他人事のように可愛いなどと思ってしまった。女優さんみたいな白い綺麗な肌質。二次元のヒロインみたいな大きくて可愛い目。髪は銀髪でまるで異国の美少女。毛先が跳ねる癖っ毛は僕のまんまだ。

そこまで見とれて、ふとあることにきづく。”女の子“ これから高校生になる年頃の女の子。つまり、出るところは出ていてウンチャラカンチャラなわけだよね。…ってことは、僕のアレは?

僕はまず、自分の胸元を見下ろしてみた。

「ん~、若干の山が二つ。ん~…触るのはナシ。絶対ダメ!」

すでに顔から蒸気が上がっている中坊が1人。 次は一番大事なアソコである。アレの有無によって″彼の″運命は大きく変わることになる。              「確かな胸があって、この見た目でアレが付いてたら、それはそれで面倒な状態ですけど」

しばらくの間、攻め倦ねていた僕は、思い切って股間を握った。

「!…………(汗)」

パジャマの中を見る。「!…………(泣)」


銀髪美少女が勢いよく自分の股間を鷲掴みにし、さらに中を見て泣き出した。

「僕のち〇ち〇がない――――!」

「何言っちゃってんだこの美少女は―――!?」

「ふぇ!?」

振り向いた芽吹と秋人は数秒間固まった。

先に動いたのは芽吹だった。段々とプルプル震えてきて、その大きな瞳を潤ませ、まるでチワワのような反応。その震える口で何かを言おうとしている。

「アキ…キト…ぅぶっ、ぶぇっ…ぶぇぇアアアアアアアアアア―――#$?%○※チョア―――!」

突然めちゃくちゃに泣き叫びながら秋人に高速タックルを決めてきた芽吹。

「ふグォっ!!」 突然見ず知らずの美少女に号泣タックルされ、抱きつかれて、どうしたらいいのか困惑していると、そこへ芽吹の両親が入ってきてしまった。勝手にキョドる秋人。

「あら、秋人君来てくれてたのね」

「菜花おばさん!」

「いつも来てくれてすまないな」

「風吹おじさん!」


芽吹の両親、菜花と風吹。未だに信じられないという表情で芽吹を見詰める秋人。そんな秋人の視線から隠れるように布団を被っている芽吹。

「ハル…?お前本当にハルなるなのか?」

「………」

布団がわずかに動いた。たぶん頷いたのだろう。

「いったい、なにがどうなって…、にしても、カワ…」

「可愛いでしょ~芽吹ちゃん。男の子のときの芽吹ちゃんも勿論可愛いけど、こっちの芽吹ちゃんは二次元ヒロインよ。美少女よ。美少女漫画よ!」

ガバッと隠れていた布団から顔を出し、

「誰が美少女漫画だ!母さん、僕こんなの嫌だよ!ありえないよ!」

「父さんな、実は娘が欲しかったんだよ。娘は良いなぁ、可愛いなぁ」

「全っ然良くない!親2人して喜ぶな!何ですかこの展開!?何これ!?」

父さんはなんか泣いてるし、母さんは何アレ、ガッツポーズでおでこに『萌』とか書いてあるし、目の錯覚?息子の非常事態に何このポジティブ過ぎる展開は何!?秋人はさっきからずっと変な顔でこっち見てるし、僕がいきなりこんな女の子とか、絶対嫌われた。キモいとか絶対思われてる。あ~僕絶対特別施設とかに隔離されてこのまま…

「…ぐすっ…」

「おいおいどうした芽吹?」

「あらあら、芽吹、大丈夫?」

また急に泣き出しそうになる芽吹を、慌てて心配する両親。

「おじさん、おばさん、今、少し…2人にしてもらえませんか?」

秋人がぽつりと問う。


秋人の希望で一旦退室していった芽吹の両親。病室には芽吹と秋人だけになった。

お互いになんとなく気まずい空気を感じつつも、第一声に迷う2人。

(マジか!?なんだこれ、どうして…。つーかハルめちゃくちゃ美少女じゃねぇか!?…でもまぁ、どっちかっつーとハルは女装が似合う可愛い系男子だったし、現に今、ハルは女の子…なんだ、よな?)

(あ~秋人に絶対キモいとかって言われるゥ。ありえないとかって言われるゥ。実際ありえないし、こんな見た目日本人じゃないし。銀髪美少女とかって何のアニメヒロインですか!?あ~もぅ自分で美少女とかって言っちゃってるし。もぅどうすればいいんですかぁオーマイゴッツ!)

「ハル…なんだよな?」

秋人が恐る恐る問う。

「!」

怯えるように芽吹の肩が跳ねる。芽吹はやっとの思いでこう返答した。

「たぶん、僕…だと思う」

そう答えながらまた泣きそうになる芽吹。

「な、おい、ちょっ、泣くなぁ。ちょっと確認しただけなのに」

オロオロする秋人。

「ぐすっ、ごめん」

またしばらく会話がなくなる2人。

芽吹がパニくらないように、どう接してやれば良いのか迷う秋人。

秋人になんて言われるのかと怯える芽吹だった。

ようやく秋人が何かを思いついたらしく、芽吹に聞いてみた。

「ハル、お、お前さ、事故前の記憶とかはちゃんとあるのか?」

そう聞かれて顔をあげる芽吹。

「試しに、お前しか知らない俺の黒歴史を言ってみろ」

芽吹は少しの間、記憶を辿るように空間を見上げた。

「中1のバレンタインデーの時に、秋人、告白して来た女子に、子作り宣言して、股間思いっきり蹴られたんだったけ?」

(あ~、確かに黒歴史だな)

「あと、僕ん家で、兄貴のエロ本見つけて…」

「ヨシ分かった!それ以上いうな。勘弁して下さい(泣)」

やはり幼馴染みの親友だけあってか、ほんの少しの会話であっという間に気まずい空気はなくなっていた。

(しっかし、可愛いなぁ~。男のハルを知らなきゃ惚れてるとこだな)

「ハル可愛いなぁ~…」

「秋人?口に出してる」

「えっ、あ、いや、俺は別にそういう意味で言ったわけじゃ…!?」

芽吹がジト目で睨んで来る。

「僕今こんなんだけど“一応男“だからね。秋人に可愛いとか言われても全然嬉しくないからな」

そう言いながらも若干頬を染める可愛い芽吹だったのである。                        2人が和み始めて来たところで、芽吹の両親と医者が入って来た。

「やぁやぁ、春風君、調子はどうかなぁ~?」

なにやら軽~い口調で入って来たのは、芽吹の主治医を担当する美空先生だ。

芽吹:(うわぁ、なんかイケメン?)

秋人:(残念っぽいイケメンだな)

読みずらかったでしょう~。すいません。

次回は登場人物紹介になりますんで、適当に見てやって下さいませ。

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