番外編 乙女無双
前回切れが悪かったので、番外編で遊ばせてもらいました。
今回はマジで自己満足の話なので、読者には多分面白くないと思います。
今芽吹は、何やらイラついているようである。
「ハル、ゲームで晴らせるイライラなら俺が付き合うぞ?」
珍しく不機嫌な顔で秋人の方を振り向く。
(なんでこう、膨れっ面も可愛いかなぁ…?)
嬉しい疑問を浮かべる秋人。
芽吹は力強く頷いてコントローラーを手にした。「僕が無双で暴走モードになったら、秋人きっと暇になるよ」
「そんなヤバいのか、ハルの暴走モード?」
「こんな気分になった時のために、あるスペシャルなカスタマイズを施したのだ!」
顔の前で拳を握り、ドヤ顔をしてみせる芽吹。
芽吹のスペシャルなプレイ武将とは、あるアニメキャラが参戦する、スーパーコラボシステムだ。 まず一人目は、『○魂』から参戦。デカい番傘を持ったドSチャイナ娘、カグラちゃん。
二人目は、小説『ラブクラフ○』から誕生。美少女に見えても実は混沌の邪神。ニャルラトホテプことニャル○さん。
そして三人目は、エメラルドブルーに輝く長~いツインテールと、全てを魅了する七色の歌声の少女、ボーカロイド・初音○ク。
《えぇ、ここからは、私霜月ぷよが、芽吹ちゃんの無双ぶりを実況中継させて頂きます。
まず戦場に姿を現したのはニャル○さんですね。腰まである白銀の髪を靡かせて戦場に立つ姿、頭の天辺にピロリンと立った触手毛もカワイイですねぇ。いや、なんと言ってもやはり¨絶対領域¨はまさしく絶対的にカワイイでしょう。
さぁて使用武器はいったい…っと、出ました。名状しがたきバールのような物!しかもなんと二刀流ナンデス!(カビラ風博多華丸)》
芽吹の操るニャル○さんは、敵中に突っ込み、ナンチャラしがたきバールのような物でR18的スプラッタ滅多打ちをかましまくっていった。某ゾンビゲームばりのエグい効果音を響かせて。
《おーっとここでニャル○さん空中高くジャンピングぅ!カワイイスカートと絶対的領域が、おっとそしてまさかの!?パンチラ…っ!!
「何見ちゃってんですかコラァー!」
邪悪な炎を纏った右足を武器に、空中からのロケットキッ…
「ファルコンキィィック!!」
《任天堂さんごめんなさーい!!》ドゴォォン!
(作者直撃)
数十もの敵兵が塵のごとく飛び散っていった。(作者も含む)
作者の諸事情により、一旦CMで~す。
《ふぅ。死ぬかと思った。えぇっと、現在芽吹ちゃんは、これは…、キンタっ…失礼しました。『○魂』から参戦。カグラちゃんで只今戦闘中であります。
戦闘スタイルは、傘の先端部からのマシンガンや爆撃。傘による撲殺。殴る蹴るの喧嘩殺法。いやぁ~、カッコいいですねぇ~。チャイナ服のスリットから見えるロリ足、なかなか…っ
「ホヮタァァァッ!!」
ボキャッ!
キャベツ?いや作者の首にカグラちゃんのハイキックがクリティカルヒット。首がもげる、いやもげた音がした。
作者の諸事情により、一旦CMで~す。 もはや諸事情でもなんでもねぇ。首¨もげた¨!?……………マジっすか?
たった今、作者さんが無事帰ってきました。
『いやぁ~、首¨もげちゃって¨。アロンアルファで首瞬間接着してきましたよ。本当にまいったなぁ」
現在カグラちゃんは、大人カグラちゃんへと進化しております。短時間ですが、覚醒奥義を使用したもようです。大人カグラちゃんのアダルティーな身体、まさにボン、キュ、ボッ…
ボォォォォン!!
カグラちゃんの爆撃を食らった作者。
《しかぁぁし!私は負けませんよー!》
「僕の無双カスタマイズの真骨頂秋人に見せてやんぜぇ!」
戦場シナリオ終盤。芽吹は自分で待ってましたとばかりにプレイキャラを初音ミクに変えた。すると、
《おおぉっと、ここで満を持して初音ミクが、歌姫が戦場に降臨しましたぁー!》
音の波紋、ソニックウェーブを広範囲に発現させながら、まるでフィギュアスケーターのように軽やかに、そして煌びやかに舞い踊っています。
芽吹はしばらく初音ミクで暴れ回り、程なくして、
「さぁってと、本気で盛り上がっちゃうからねぇー!行っくぜぇーい!」
芽吹がなにやらキー操作をすると、戦場のBGMが変わった。
《なんと、この曲は!千本桜!千本桜です。初音ミク限定で入手可能なBGMが、今私の脳内で最高のビートを響かせてております》
♪~【大胆不敵にハイカラ革命…】
「おぉりゃりゃりゃぁー。切り裂け、超高音、テクノバーン!」
超音波の爆発で、回りにいた敵兵は笑える程に舞い上がり吹き飛んでいった。
♪~【千本桜 夜に紛れ 君の声も 届かないよ 此処は宴 鋼の檻 その断頭台で 見下ろして 三千世界 常世の闇 嘆く唄も 聞こえないよ 青藍の空 遥か彼方 その光線銃で撃ち抜いてー】
《なんという夢のような芸術的コラボでしょう!こんな無双は今まで見たことがありません。曲に合わせるように、華麗に、そして破壊的に乱舞する初音○クの姿。
最後は秋人とシンクロ連動、究極合体無双奥義で決めた。
既に五千以上の撃破数を叩き出し、さらに敵を自分達の近くに集中させる。
「行くよ秋人、せーの!」
「………………せーの!」
初音○クは凄まじい数の光線を放射状に放ちながら、巨大な音波を波紋のように広げて敵ん沈めていった。
秋人は信長で、敵の群れの中を飛びながら斬りつけ、最後は闇の波動を敵を巻き込みながら膨れ上がらせ、一気に広範囲に破裂させた。
《いやぁ~、こんな無双、一度やってみたいもんですねぇ。歴史・神話のキャラから、アニメキャラ参戦なんて夢ですね。
2回程死にかけましたが、楽しい実況をさせてもらいました。
ムチャクチャでした。やりたい放題でした。