プロローグ
暇つぶしじゃないです。立派なインドア系趣味です。7割くらいは本気です。
晴れ渡る青空と心地良い暖かな日差しが降り注ぐ小春日和。
中学を卒業し、この春休みが終われば晴れて高校生となる2人の少年が、やるべき宿題もなく、春休みを思う存分楽しんでいた。
夕暮れ時。2人は家に帰る途中だった。
少年2人は楽しそうに笑いながら歩道をあるいていた。そんな時、一匹の猫が道路に飛び出した。その直後、少年の一人も猫を追って道路に飛び出してしまった。車のクラクションと、急ブレーキの音が響き渡る。
突然のことに、歩道にいたもう一人の少年はただ見ていることしか出来なかった。
道路に飛び出した方の少年は、猫を抱きかかえてその勢いのまま突っ切ろうとした。あともう少しだった。しかし、少年は車に接触してしまった。
救急車や野次馬であたりは騒然となっていた。
彼は、微かな意識の奥で、誰かの声を聞いた。
「あんたは命の恩人だ。だから、死んじゃぁダメだよ。ワタシの力を分けてあげるから、絶対死ぬんじゃないよ。…もし縁があれば、どこかでまた会えるだろうさ。…ありがとうよ)
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このシリーズ連載結構長く続ける予定です。
7割本気です。大事なので言っておきます。