わたしって変なの?
小学5年の時、床屋さんに「坊主にしてください」と言った私。名前、有里という。
床屋さん「ママ、知ってるの?]「大丈夫よ。言ったから」
しかし、嘘だった。ママはいつも私の長髪が自慢だった。
まるで人形みたいに可愛がってくれた。ピンクの服ばかり着ていた。
しかし、いやだった。でも、我慢した。
しかし、学校で男の子と喧嘩ばかりしてた。
私の長髪をひっぱっていた男の子。ムカついた。
いきなり坊主にしたくなった。
ママに内緒をして勝手に坊主になった。
帰宅した私の坊主を見て、ママがショック!「床屋さんに文句言ってくるわ!]
「違うよ!ママ、私が頼んだよ」「え?どうしたのよ!]
「・・・わからないよ。ただ長髪がじゃまだけ」
「・・・・ショートヘアにすればいいのに」
「いや・・男の子になりたいから」
「え・・まさか性同一 性障害なの?]「わからないもん」
ママが心配になり、次の日、私を病院に連れていった。
お医者さんに診て貰って・・・「性同一 性障害ですね」
ママが大ショック・・・「お母さん落ちついてください。
本人が一番辛いから見守ってあげた方が良いです」
ママ「・・・分かりました」
帰宅したママが泣いていた。「どうしてなったのよ。有里ちゃん」
「ごめんね。ママ、ホントはピンクの服、いやだった」
「・・・分かったわ。黒の服がいいの?][「うん・・黒かブルーがいい」
ママがわかったと言って、ブルーの服を買ってくれた。
嬉しかった。しかし、中学校になって、制服のスカートがいやだった。
学校に事情を話して、ジャージか、ズボンをはくようになった。
坊主のせいか、すっかり男みたいになった私。
そして皆に「有里ちゃんじゃなくて有里くんと呼んでほしい」と頼んだ。
中学校から高校まで男のこみたいなかっこうをした。
しかし、高校を卒業してどこの会社に入ればいいのか悩んだ。
サラリーマンみたいにかっこいいスーツを着て仕事がしたい。
でも、性同一 性障害のせいか、会社から不雇用ばかりだった。
大手の会社は無理だった。
仕方なく小さな会社でアパレルの仕事を見つかり働いた私。
やっぱり男らしく着ていた。だから、お客さんがイケメンの男性と思ってる。
整形外科で男性ホルモンの注射を打ってくれて、ますます男性の体になった私。
名前も変えた。有里→結城に変えた。
毎日お店にやってくる女性達。「あら、イケメンだわ」「かっこいい!]
女性達から毎回ラブレターを貰う結城。
だが、女性だと皆は知らないようだ。
結城は悩んだ。「性同一 性障害」と言ったら、お客さんがお店に来なくなるような気がして
怖いからだ。結城は黙っていた。仕方なく毎回ラブレターを貰ってるが、「ありがとう、嬉しいですが、
今は仕事に熱中してるのでなかなか時間が取れず」とか、理由をつけて断る。
女性を傷つけないように考えるのもひと苦労だ。
数日後、お店に新しいバイトの女性が入社してきた。
なんと可愛い顔だった。結城は惚れた。生まれてはじめて惚れた。
だが、相手が女性だから告白が出来ない。。。
辛くてくやしい結城。私が男性ならすぐ告白をしたいのに。
この女性は、麻里と言う。
麻里は、明るい顔で魅力的で、お客さんと話し合うのも上手だ。
女性のお客さんが「あなた可愛いわね。結城さんの恋人なの?]
奈々「え、違いますよ」笑顔で話した。
ほっとするお客さん・・・。困ったもんだ。
結城は毎日、麻里と一緒にいられるので楽しい気分だ。
だが、麻里には彼がいるかな・・気になるが聞けないままであっという間に過ぎていた。
もう1年を過ぎた。忘年会が近づいた。
職場の仲間の皆で飲み会に行った。
となりに麻里が座ってる。嬉しいが、何と話せればいいのか分からない。
男性の皆が麻里を気に入ってる。だが、麻里はなぜか皆を断っている。
彼氏はいないようだ。ほっとした。
酒を飲みすぎて、私が酔った。すると、「おまえ、彼氏がいるだろうな、可愛いから」
思わず言ってしまった私。普段は大人しい私だが・・・・
目を点にした麻里「・・・いませんよ。あなた飲みすぎだわ」
飲み会が終って、麻里が心配で私を麻里のマンションまで連れてもらった。
酒飲みすぎて、あまり覚えてないが、次の朝、起きたらびっくりした。
麻里が朝食、おかゆを作っていた。
「おはよう、結城さん、食べてね」笑顔で挨拶してくれた。
「ごめん、麻里さん、迷惑をかけちゃって」「いいのよ。今日ゆっくりと休んでね」
なぜ男性の私を麻里の自宅の中に連れていったのか、分からなかった。
女性なら、用心してるのに・・・。
「麻里さん、どうして僕をここに連れてきたの?]
「結城さん、酒飲みすぎたんだからね」
「そうか、ありがとう」
「じゃ、私、仕事に行くわね。結城さんここでゆっくりいてね」と言って合い鍵をくれた。
今日は日曜日なのに、「おい、休みだろ」「あ、今日は別のバイトがあるから夜帰るね
好きな時間に帰ってもいいわよ」「はい、ありがとうございます」
麻里が出かけた。私はしばらくここにいたいから、しばらくぼーとしながら
麻里の自宅でのんびりできた。
ホントは、麻里が帰宅するまでにいたいが、、迷惑をかけられないので、
午後中、麻里の部屋を簡単に掃除をして、冷蔵庫の中を見て簡単な料理をして
ケータイ電話番号、アドレスもメモに書いておいた。初めてだった。
帰宅したわたし。楽しかった。また行きたいが、遠慮してる。
次の日、お店に行って麻里も仕事に来ていた。
「昨日、美味しい料理をありがとう。嬉しかったわ」
「あ、いいえ、僕もお世話になりました。すみません」
麻里からの電話を待っていたが、来なかった。。私、嫌われたのかな。。
しつこいはやめよう。待っていようと思った。
1ヶ月後、やっと麻里から電話が来た。
「結城さん?]「はい」「ずいぶん遅くなってごめんね。すぐ電話をしたいけど
すごく迷ってたわ」「そうですか、私嬉しいです」
そして2人は仲良く電話をしてそれから親しくなった。
麻里から「遊びにおいで」誘われてすぐ私は、麻里の自宅に行った。
私嬉しくて、食事の買出しをして麻里の家に持っていった。
今夜は、得意の肉じゃがですよと言って、私は肉じゃがを作って一緒に食べた。
「美味しいわ!結城さん料理がうまいわね。まるで女性みたいだわ」
私、ドキッとした。女性だとばれないか、ハラハラした。
今夜になり、私はもうそろそろ帰るよと言うと、「もう帰るの?今夜は泊めて」
「え・・・でも、明日仕事だし・・」「いいから、ここで泊めてほしいの」
困った・・・私の体でばれてしまう・・・
「ごめん、また今度ね」「どうして、あなた私が嫌いなの?]
「違う。。。好きだけど・・恋としては出来ない、ごめん」
「・・・私ね、あなたが好きなんです。付き合ってほしいの」麻里から告白された。
まさかだった。。しかし、私は性同一性障害である。言おうか迷ってた。
嫌われてしまうような気がして、言えないまま、「ごめん、許してくれ」と言って
帰ってしまった私。麻里は泣いた。泣き声が聞こえてきた。
辛くなった私。私も好きなのに・・・できない恋だから悔しくて
私も道で泣きながら歩いた。
次の日、麻里が来なかった。そして麻里は仕事をやめた。
私のせいだわ・・・。
辛かった。麻里のいない職場なんて、つまらなかった。
苦しかった。辛くて・・やっぱり報告をしよう。
私は「性同一 性障害である」報告をしよう。
そして、私は勇気を出して、麻里に電話をした。
久々に麻里が電話に出てきた。「あ、、結城さん?久しぶりだわ」
「うん、元気にしてたかい」「うん、ごめんね、お店をやめて」
「いいえ、私のせいなんだから」「いいえ、気にしないで。でも電話がきてびっくりしたわ」
「私、なんか電話をしたくなった。会いたくなった。だが・・一つ言えなかったことがある」
「どうしたの?教えて」「ビックリしないでよく聞いてほしい」
「はい」「実は、私、性同一 性障害なんです。だから、恋愛ができないんです」
「・・・そうなの」「ごめん、嫌いかな」
「いいえ・・・実は・・私も性同一 性障害なんです」
「え???]まさかだった。麻里も性同一 性障害で男性から女性に変わっていた。
「結城さんも性同一 性障害かなと前から感じていたわ、だって、彼女もいないし
つらそうな顔もしてたから、私もこの気持ちがわかるんです。」
「この間の飲み会、あなたが飲みすぎて・・・弱弱しくなんかまるで女性みたいだったから
すぐ分かったんですよ。心配になって私の自宅に連れてあげたのよ。
そしたら、あなたの服を脱いであげたら、お0ぱいがあって、やっぱりかと思ったわ。」
「え。。いやだ。恥ずかしい」「やっぱりあなた性同一 性障害だけど、女性の部分があるからね、
料理を作る姿も女性らしいだった」
麻里も辛い気持ちがあってこそ、私の気持ちを分かってくれるんだ。
嬉しかった。
麻里「ね、付き合ってもいいかしら]
「いいよ!付き合ってほしい!]そして2人は付き合うようになった。
今夜、麻里の自宅で、はじめて2人は裸になり、抱きしめあった。
お互い、まだ男性、女性の部分があるが・・・逆になってしまったが
幸せだった。そして毎日燃えた。
そして、麻里からいよいよ結婚しようと告白をされた。
もちろん結城もO,Kをした。
だが・・・問題は親が反対してるか気かがりだった。
2人は、親に報告をした。
最初は、やっぱり大反対していたが、麻里が説得を続いたので、
親が了解をして、やっと2人が結婚式を挙げた。
そして、結城が妊娠をし、ベビーを生んだ。
結城をパパ、麻里をママを呼ぶようになったベビー。
子供が大きくなり、親の性同一 性障害が遺伝でないか、不安だったが・・・
普通の男だった。男らしく育ててきた。反抗も多くあったが・・
成人になった子供は、親のこと理解するようになった。
死ぬまで、お互い正直に生きていきたいと思っている。




