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8 叫び
全てが一つになりました。
平和な学校になりました。
嘘でした。
みさきは、まだ虐められていました。
理由は、恨みです。
みさきに斬りつけられた、恨みです。
しかし、前よりは軽いです。
斬り付けられる恐怖で。
しかし、何日も過ぎると。
激しくなってきました。
水をかけられたり、蹴られたり。
しかし、一つだけの支えがあります。
拓実。
唯一拓実だけ、みさきの味方をしてくれました。
でも、拓実も虐められています。
そういう世界なのです。
みさき、拓実の精神は、壊れかけでした。
心の叫びなど、通用せず、心の嘆きも、通用せず、心の破壊が始まっていました。
死んで行く世界に、2人は、吸い込まれようとしていました。
物語は変わります




