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2 涙
複雑骨折。
死ねなかったのだ。
一番嫌なイベントだった。
そろそろ、親が来る。
残酷な手段を、神は選んだのだ。
病室の窓から、桜が見えた。
酷い悲しみが襲い掛かる。
全ての記憶が、遡られる。
時が流れて、止まらない。
「嫌だ・・・・嫌だ!」
2回目の惨劇を、覚悟した。
しかし、体が思うようにも動かない。
そのまま、諦め、眠った。
夢を見た。
虐められた人の首を絞める夢を見た。
そこは、明るい世界が待っていた。
光に手が届く・・・手が届く・・・・・・
夢は、途切れた。
目が覚めた。
現実はそう、簡単ではない。
精神状態が、不安定で、さらに、壊れていた。
幻覚を見てしまう。
明るい太陽から、声が出てきた。
「惨劇は避けれない世界なんだよ。」
人生が、嫌になった。
体が動いてほしい。
死ぬために。
その時。 親が来た。
これはある意味短編です。
6話ぐらいでの終了を目安にしています。




