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はじまりの傷  作者: Neru
はじまりの傷
2/11

2 涙

複雑骨折。

死ねなかったのだ。

一番嫌なイベントだった。

そろそろ、親が来る。

残酷な手段を、神は選んだのだ。

病室の窓から、桜が見えた。

酷い悲しみが襲い掛かる。

全ての記憶が、遡られる。

時が流れて、止まらない。

「嫌だ・・・・嫌だ!」

2回目の惨劇を、覚悟した。

しかし、体が思うようにも動かない。

そのまま、諦め、眠った。

夢を見た。

虐められた人の首を絞める夢を見た。

そこは、明るい世界が待っていた。

光に手が届く・・・手が届く・・・・・・

夢は、途切れた。

目が覚めた。

現実はそう、簡単ではない。

精神状態が、不安定で、さらに、壊れていた。

幻覚を見てしまう。

明るい太陽から、声が出てきた。



「惨劇は避けれない世界なんだよ。」



人生が、嫌になった。

体が動いてほしい。



死ぬために。



その時。 親が来た。

これはある意味短編です。

6話ぐらいでの終了を目安にしています。

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