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1-8 文化祭―足音―

いよいよやってきました!文化祭!!

う〜ん……学校全体盛り上がってますねぇ。


「いいか、とりあえず、ウリは夏維だ。打ち合わせ通りしっかりやれよ。」


「オス!!」


「っし。じゃ、解散!」


珍しく真剣モードの剛君。

ナルシストきゃらにはあるまじき“他人を立てる”という言動。

これで少しは株があがるかな?なんて。


「やっぱりぃ、黒崎君をぉ、宣伝のぉ代表にしてぇよかったぁ。」


その様子を見ながら、あいかわらずの口調で言う麻央ちゃん。

こちらは衣装係で本日の仕事はお化け役の人たちの着付け。

といってもそれはほとんど終わったので、受付&裏方のお手伝いをしている。

一般公開まであと30分。

準備はすごく順調に進んでいた。
















―――こちらはかわって夏維の待機場所。


「マジかよ……」


これ以上ないってくらいうんざりして言う。

夏維の眼の前にあるもの。

それは人1人が丁度入るくらいの大きさの、黒く塗られた箱。


「…普通マジで棺桶なんか用意しねーだろ……」


メインであるといっても、夏維の仕事はすごく簡単。

その棺桶に入り、お客が来たらおどかし、一言二言の台詞を言っておしまい。

これだけを単調に繰り返すだけなのだから。

誰にでもできる。

ただ……本当に、夏維ほどこの役が似合う人はいないね。うん。

黒い衣装を身に纏い、遊び半分でつけられたケチャップは本物の血の如し。

おまけに、本番直前だというのに、妙にノリ気じゃないオーラ。

これがまた不思議と吸血鬼的雰囲気をかもしだしている。

さらには、側に棺桶まであるので……

これが吸血鬼以外に何と言えるだろう。

まさに理想像。
















―――一般公開まであと3分となった頃。


「スタンバイしたかー?電気消すぞー。」


外から声が聞こえる。

  大丈夫――

自分に言いきかせるかの如く、夏維はつぶやく。

少しずつ暗くなりゆく中で。

棺桶の中に身を潜めていくその体は。

僅かに震えていた。
















―――そして間もなく事件は起こる――――

またまた遅くなりましたm(__)m読んでくださっている読者様には本当に申し訳なく思っております。次回はなるべく早くだすつもりなんで……(汗

さて、やっと文化祭に入りました。しばらくは、シリアスになる予定です……(礼

夏維についての新事実も発覚…するかも……?

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