1 学園と挫折
名もない森の中。
12歳のあーくが公分に向かいたっていた。
そして目は真剣に公分を見つめていた。
公物は2メートルの高さがあり、石のようなゴツゴツした形をしていて、宝石のように輝いている。
そしてあることをすることで10段階で重くなり、固くなり、色も変わる特性がある。
あーくの前にある公分は、4の黄色だった。
「はっあ。」
そう言う声と共にあーくは公物を殴った。
そして公分はヒビが入り割れた。
「すごい。みんなが壊せるの3の硬さの公分なのに4壊したんだ。」
「ありがと。ちょっと照れるな。」
珍しい赤い髪をした少年あーくは、顔を赤くし笑顔になった。
よし、特訓した成果が出てる。
人を守り誰もが憧れる、本で見た人にちかずいてる。
あーくは内心そう思い舞い上がった。
そしてそれを見た不良生徒1人が、舌打ちし落ちているペンを蹴った。
「なんでいつもあいつは。」
不良生徒 aの前には壊れてない4の公分があった。
休み時間。
不良生徒とその後ろの仲間が、あーくに突然話しかけてきた。
「あーく俺たちに着いて来い。」
「え、いいけど。」
それを聞くと不良生徒とそれに続くように仲間は歩き出した。
あーくま着いていった。
なんだろう人に言えない相談かな?
でもそんな話したことないしな。
そして名もなき森に入った。
ここは訓練やテスト以外に使われることはない。
そのためひとけは無く静かだった。
「どこまで行くの。」
「ここが目的地だ。」
不良生徒aはそう言うと、仲間と一緒に装備の横に置いてあった訓練用の木刀をとった。
そして不良生徒aの木刀が火を纏う。
「どうして魔法を?」
不良生徒 aはあーくに向かい走る。
「え。」
あーくはそれを見て目をおおきく開けた。
そして不良生徒aはあーくに木刀が届く距離にきた。
「消えろ。」
不良生徒aは木刀を上げ振り下げる。
あーくは間一髪横にそれを避けた。
そして距離を不良生徒からとる。
「急にどうしたの。
落ち着いて。」
「うるせ。
うざいんだよ調子乗って。」
「はは、ほんとだよな。
ボコボコにして痛い目見せてやろうぜ。」
不良生徒a が木刀の拳を強く握り、仲間は刀を肩に置き愉快そうに不良生徒 aに近づいた。
「そんなつもりじゃ。」
あーくがそう言い終わる前に不良生徒aがあーくめがけ木刀をまた叩きつけようとした。
あーくは後ろに避けた。
あーくの顔に焦りの色が見える。
「話しを聞いて。」
あーくの叫びも虚しく横並びに二人は歩き距離をつめた。
このままじゃやられる。そう思いあーくの目が険しくなる。
そして不良生徒aの火を纏った木刀が、あーくの頭めがけ飛んできた。
あーくはそれを横にかわし、不良生徒の顔面にパンチを当てる。
不良生徒は強い衝撃でよろめき、鼻から少し血を流す。
すると不良生徒の横にいた仲間が、木刀であーくの横顔を殴りつけた。
あーくに強い衝撃がくる。
そこの隙を見逃さず不良生徒aが木刀で頭を殴った。
あーくは頭から出血した。
そしてさらに仲間があーくに、木刀を打ち付けた。
仲間はそれを繰り返し、また繰り返しを続ける。
このままじゃ。
あーくは歯を食いしばり、仲間にパンチをくらわした。
仲間は顔が腫れ、倒れそうになる。
1人どうにか出来た。
しかし2人目がどうにも出来なかった。
あーくは不良生徒a の木刀をくらった。
視界がぼやける。痛い。辛い。
口先だけじゃないか。この人達に勝てないなんて。
これじゃ誰かを守れて、憧れるような人になんかなれない。
あーくはそう思い。
涙ぐみそうになる。
そんなとき足音が聞こえた。
全員が足音のするほうを見る。
きたのはリオンという男性の先生だった。
「なにしてるんですか。」
リオン先生がそう言うとやばいと思ったのか、不良生徒aと仲間はそそくさと逃げていった。
あーくはそれを見て肩の力が抜けた。
リオンがあーくに駆け足で近づく。
「大丈夫ですか。」
「大丈夫です。ありがとうございます。」
下を向き自分の髪を掴みあーくはそう言った。
情けない。助けられて安心するなんて。」
「取り敢えず回復魔法かけますね。」
リオンはそう言うとあーくに回復魔法をかけた。
場所は移り不良生徒aと仲間が逃げた後に歩いていると、少女が二人に話しかけてきた。
「ねえおにいさん達。
赤い髪をした人を知らない。」




