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48 リフォーム開始

 気合を入れたジンジャは、その場で両手の平を合わせた。


 パン!


「変身!」


 一瞬で白装束を生み出し着込んだジンジャ。しかもお祓い棒、っていうんだっけ? それも持ってる。


「ちょっと待った」

「仕方ねえな待ってやるよ」

「いや待つんじゃなくて、説明をしてよジンジャ! 少なくともそれは大工の格好じゃない!」

「なんだ知らねえのかマスター」


 ジンジャは肩をすくめてから言葉を続けた。


「家っていうのは建てる時もリフォームする時も、こうやって事前にお祓いとかお清めとかするんだよ」

「でもジンジャって大工でしょ。そういうのは畑違いじゃないの?」

「お、マスター、野菜だけにか!」

「ぶどまるはちょっと黙ってて」

「はい」

「ふっ。可能だからやる」

「そんなかっこつけて言わなくても」

「まあ見てろよマスター。というかちゃんと見ててね。この工程だけはマスターいた方が良いから」

「?」


 どういうことだろう?

 不思議に思っていると、ジンジャは早速お祓いっぽいことを始めた。


「この地におわす数多の神々よ。この地に新たな神が店を建てることを許し給えー」

「ちょっと待った」

「しっ。気が散る!」

「いや、けど」

「新たな神、アメイジングの力が、この地に新たな活力をもたらすことを見守り給えー」

「本当にちょっと待った! ジンジャ、俺神じゃないよ、どういうこと!」

「? マスターはマスターだろ?」

「そうだよ。ただのお前達のマスターだよ!」

「じゃあ神じゃん」

「違う!」

「いい間違えた。じゃあもう神でいいじゃん」

「全然違うし言い間違えてないよ! ただ本音が出ただけじゃん!」

「マスター!」

「何!」

「こまけえこたあいいんだよ」

「全然よくない!」

「マスター!」

「今度はぶどまる、何!」

「感じないか、この魔力を」

「わかんないよ俺一般人だし」

「どうやらこのお祈り、ちゃんと成功しないと荒れそうだぜ」


 えっ。

 いや、そんなまさか。嘘だろ?


「新たな神の力をもって、この地に更なる平和と繁栄がもたらされることであろうー」


 あ、ジンジャの祈祷、再開しちゃったし。

 み、見てるしか、ないのか?



 数分後。


「ふう。これでよし」

「終わってしまった」

「マスター、おつかれ。もう後は帰っていいよ」

「あ、うん。何もしてないけど、正直つかれたよ」

「じゃあ、再変身」


 ぱん!


「して、やるか」


 そう言う元通りの姿すっぽんぽーんに戻ったジンジャの手には、大きな木槌が握られている。


「ねえ、ジンジャ」

「マスター、今度は何。いい加減怒るよ?」

「いや、ごめん。だけど、今度は何する気?」

「この店壊すんだよ。じゃないと新しくできないだろ」

「それリフォームじゃなくて建て替えじゃない?」

「同じようなもんだろ」

「全然違うって、言いたいけど。でも、やっぱり、壊さなきゃ駄目そう?」


 折角ミニチュアの完成図はあるんだし。屋上部分の修正は必要だけど。

 案の定ジンジャはうなずいた。


「そもそも建て方が違うからな。土台からやり直しだ」

「俺も手伝うぜー!」

「いいだろうぶどまる、便りにするぜ」

「あ、マスター」

「何、ぶどまる」

「壊したやつ運んだりするから、リヤカー貸して」

「あー、うん。二人とも、気をつけてね」

「はーい」

「はーい」


 こうしてジンジャのリフォーム? が本格的に始まった。お手伝いは、今のところぶどまる一人。

 う、上手くいってくれ。頼む!


一応リフォームの意味(今更)調べたんですけど、ざっくり言うと小規模な修繕という意味らしいです。

話はこの流れのままいきます。

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