47 屋上
家に帰ってきました。
「ただいまー」
「おかえりー」
「ジンジャからお店のミニチュア借りてきたよ。皆見て」
「わーい!」
「ジンジャ? ああ、例の新野菜ね!」
「ももっぴも知ってたのか。あとおかえりももっぴ」
「ただいま」
「あのう、ジング? ジンジャって誰ですかあ?」
「ああフレリア。実は、借りる予定のお店を改築することになって、そのために新しい仲間を召喚したんだよ。名前はジンジャ」
「なるほどお。あ、これお家ですね。かわいいー!」
「うん。お店の完成図なんだけどね。よく出来てるよね」
俺達はひとしきりお店のミニチュアを吟味した。そして。
「ちょっと待ってマスター!」
「なに、ももっぴ?」
「一階はレストラン、地下一階がぶどまるの事務所、となると二階が雑貨屋さん! それじゃあ私の治療所が無いじゃない!」
「あー」
そうなるのか。
「でもももっぴの治療って魔法で一瞬ですよねえ? ぶどまると一緒とかでもいいんじゃないですかあ?」
「嫌よ、一人部屋が良い!」
「子供か」
「マスター、どこかに私専用のスペースを作りなさい! 最悪テントでも良いわ。ジャガットが今日作ったって言ってたし!」
「いやテントは流石にちょっと。あー、だったらももっぴは教会の部屋を借りられない?」
「なるほど、一理あるわね」
「ですが、私も可能なら改変してほしい点があります」
「何、ニオン?」
「せっかくなら、上の部分を屋上にするのはどうですか? ももっぴの意見のように、また何か要望が生まれるかもしれないので。あると便利だと思います」
「なるほど、屋上かあ。ジンジャ、作れるかな?」
「言うだけ言ってみりゃいいんじゃね? 俺も屋上あった方が良いと思うぜ」
「なんで?」
訊ねると、ジャガットはドヤ顔で言った。
「日焼けするため」
「いやそんな無駄な」
「日光浴!」
「できるだけ太陽の近くで日向ぼっこ!」
「やはりあれば嬉しいですね」
なぜかいっちーとマトットが目を輝かせる。ニオンも乗り気だ。
じゃあ。
「わかった。一応言ってみよう。でもその前に、みんな、もし屋上が作れなかった場合、完成図はこれでいいね?」
「はーい!」
「よし。あとお店の名前だけど」
「俺はダイナマイトデスブレイクが良いと思う!」
「他に何かない?」
相談の結果、お店の名前はスーパーアメイで仮決定した。
あとはジンジャとも相談して、その上で決めよう。何、まだお店は始まってないんだから、余裕はある。
翌朝。
「ふたりともー、新しいご飯よー!」
「わーい」
マトットと二人で、ジンジャとぶどまるに朝ごはんを届けつつ、相談。
「というわけでジンジャ、これに屋上足せる?」
「いいよ」
「じゃよろしく」
「店について言いたいことはそれだけだな?」
「うん。そうだね。あ、強いていうなら、今のところ店の名前はスーパーアメイでいこうと思ってるんだけど、ジングもそれでいい?」
「ああ、いいぜ!
決まった。まあ俺も不満はないので、これでいいだろう。
「よし。じゃあ飯を食ったら早速取り掛かるか。リフォームスタートだ!」




