39 モテ期到来 ?
「あのー、ジングさんですよね?」
「え、あ、はい」
ぶどまる達が活躍している間に一息ついていると、三人の少女が近づいてきた。
「あの不思議な生き物達すごいですねー! 魔法に衣服に料理に。なんでもできちゃうんですね!」
「やっぱりスペシャルスキルって凄いんですね!」
「私、尊敬しちゃいます!」
な、なんだなんだ?
ぶどまる達を褒められるのは嬉しいけど、ちょっと褒めすぎじゃないか?
まあ、悪い気はしないけど。
「ま、まあね!」
まあ悪い気はしないからいっか!
「私、リウンです!」
「私はイルエーネ!」
「シャウラです!」
「リウン、イルエーネ、シャウラ。よろしく」
「はい!」
「ジングさんって、近くで見るとかっこいいですね!」
「そ、そうかな」
「そうですよ! なんだか、できる男って感じがします! すごく!」
そう言って三人はどんどん近づいてくる。って、近い、近すぎ!
なんと俺はリウンとシャウラに手をとられ、真正面からイルエーネに見上げられた。こ、これはもしかして、良い雰囲気なのか?
「いやあ、俺なんてまだまだで。第一、皆がよく頑張ってくれるから上手くいってるわけだし」
「でも、それもジングさんの力なんですよね?」
「すごいなー。まさかこんな人と巡り会えるなんて!」
「ねえ、あなたのこと、もっと教えてください!」
「いやあ、そんなこと言われても、ハッ!」
今、妙な感覚を覚えてふと首を巡らせると、ちょうどこちらを見つめるフレリアを見つけた。
「じとー」
「いや、あの、これは、ちがっ」
「ふーーーーーん」
「えっと、あの!」
俺は慌てて三人から距離をとり、冷静になる。
落ち着け。ここにはフレリアがいる。だからデレデレしちゃだめだ! 絶対!
「あ、俺ちょっと用を思い出した。フレリアと相談しなきゃ。だから、またね!」
「はい!」
「またお話してくださいねー!」
「用が済んだら、またお話しましょうねー!」
あ、危ない危ない。これがハニートラップというやつか。危うくはまりこむところだった。
とりあえず、フレリアのところへ行く。
「あ、あのさ、フレリア!」
「なんですかあー?」
ちょ、超ジト目なんだけどフレリア!
「あの、えっと、今日の調子は、どう?」
「べっつにー。ジングはあ、気分良さそうでしたよねえー。女の子に囲まれてー」
「えっと、その。違うんです」
「何がですかあー?」
何が、と、言われると、困るんですが。
と、とにかく、何か言わないと!
「デレデレして、すいませんっした!」
「仕方ありませんねえ。じゃあ今晩は、家に泊めてあげますー」
「本当ありがとうございます! フレリアさん!」




