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21 自伝を書き始める

 俺といっちーが食材を台所におろしている間に、早速ぶどまるが洗濯を始めた。


「レベルアップで全回復した俺の魔力で、マスターのくたびれ洋服共をきれいに洗濯してやるぜ!」

「ではお願いしますよ、ぶどまるー」

「うん!」


 あれ。食材をおろすだけでも結構大変だぞ。明日はなんとか頑張らなければ。




「では次は、雑貨を買いに行きましょうー。目指すは近くの道具屋ですねー」


 ああ、あそこか。


「フレリア。お願い。あ、お金だけ渡してくれたら俺といっちーだけで行けるけど」

「いえー。私も色々買い足すのでえ、一緒に行きましょうー」

「はーい!」


 な、なんとかしてもっと稼ぐぞ!

 せめて、ヒモとは言われないようにしないと。



 道具屋に来ました。


「いらっしゃい」

「すみません、紙とペンください」

「おや、今日は何か買うんだね」

「はい。といっても、フレリアに買ってもらうんですけど」

「おやおや、フレリアはこんな男が好きなのかい」

「まあ嫌いではないですねえ」

「次は自分で稼いで来ます」

「いいよ、紙はそこだよ」

「あ、ペンとインクは家にありますよー」

「じゃあフレリア、貸してください」

「もちろんですー」


 俺とフレリアはそれぞれ買い物する。いっちーも何やら見ていた。


「紙のサイズは、これくらいがいいか?」

「あ、靴もありましたねえ。ここでジングの靴も買っておきましょー」

「おや、そんな小さな靴でいいのかい?」

「はいー。今私のスペアの靴履けちゃってるんですよー」

「おお、見事なバスケット!」

「いっちーそれ使うの?」

「ああ。イチゴ入れる用にな!」

「あ、そう」


 買い物の量は思ったより多くなった。なんか俺達が増えた分、単純に生活用品を足りない分買い込んだみたいだ。


「まいど。次もよろしくね」

「はいー。もちろんですよー」

「ありがとうございました」

「またな!」


 よし。これで今日の買い物は終わりかな?


「フレリア、これで買い物は全部終わったかな?」

「そうですねえ。ひとまずは終わりましたあ」

「じゃあ、もうやることは無いですね」

「そうですねー。でも今日はお休みの日なのでえ、後はのんびりするのが予定ですよー」

「なるほど」

「今日はもうだいぶ歩き回りましたし、家でお茶でも飲みましょうー」

「ああ、わかった」

「はーい」


 あ、でもここのお茶って、村長の家でミアンからもらったあの渋いやつだよね?

 一息は、つけそうにないかなー。




「洗濯終わった!」

「はいー。ありがとうございますぶどまるー」

「畳んできっちりしまっといたから!」

「え? 乾いたんですか?」

「もちよ! 魔法でちょちょいのちょいだぜ!」

「凄いですねえ。また次もお願いしますう」

「よくやったぜぶどまる!」

「へ、これが俺の本領だぜ!」


 いっちーとぶどまるは相変わらず仲良さそうだ。


「それじゃあ俺は早速自伝書いてみるよ」

「あ、そうでしたねー。どうぞ頑張ってくださいー。私はお茶くんで来ますねー」

「お願いフレリア」


 さて、やってみるか。



 とは思ったものの。


「むむむー」

「どうしたマスター?」

「自伝書く才能無い?」

「うぐ、そう核心をつかないでくれない?」


 いざ書こうとしても、なかなか最初の一文が思いつかなかった。


「じゃあ最初はタイトル考えようぜ!」

「フルーツマスタージングとかどうよ!」

「いや、それはちょっとパス。でもそうだよな。まずはタイトルか」


 ええっと。俺の自伝だから。


「ジングフルーツ記。んーなんか違う」

「ジングえもんとかは?」

「クレヨンジング!」

「んー皆何か別のものに引っ張られてるなあー」

「思ったより難しいな!」

「これがどツボにはまるというやつか」


 んー。三人で考えても一向に進まないなー。


「皆ー。お湯が煮える前にー、ミファの実を切ってきましたよー。って、どうしたんですかああ?」


「あ、フレリア。実は、いざ書こうと思ってもどう書けばいいのかわからなくて」

「そんなものはあ、今日あったこと、あとスキルについて書くでいいんですよー。自伝なんて、ほぼ日記みたいなものなんですし」

「あ、そうか」


 日記か。それも、スキルよりの。そう書けばいいのか。


「ありがとうフレリア。それならなんとか書けそうだ」

「でもフレリア、俺達はまずタイトルを考えなきゃいけないんだ!」

「そうだ。それが決まらなきゃ進まねえ。進んじゃいけねえ!」

「いや、そこまでのことじゃ」

「だったらー、ジングのスキルの名前でいいんじゃないですかー?」

「え?」


「アメージング農家。それならそのスキルについて書かれてあるってわかりやすいですよー。だからあ、まずはそれで仮決定でいいのではあ?」


「なるほど。ありがとうフレリア」


 俺は早速タイトルをアメージング農家にした。それじゃあ出だしは、俺が異世界人だってところからでいいか。


最初に戻る。

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