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魔女の懐中時計

作者: 山田英之

カチッカチッチックタック…人は時計とともに時間を刻んでいる。

あらゆる魔法を操る魔女がいました。名前をテッド。

彼女は魔法界では何千年と生きているが、外見は少女の時から変わらないままでした。箒を使って空も飛べます。風土水炎雷 五大元素をマスターしており、魔法界では指折りの魔女でした。

彼女がいつも首から下げていたもの、それは懐中時計。その時計は制限はあるものの、時を戻すことの出来る大変便利な魔法具でした。

だけど、禁断のルールがありました。

人の生き死にに関わることに発動する。人の心を変える。怪我や病死を治す。それらのタブーを破って発動してしまうと呪いが自分に降りかかるというものでした。

かつて、時計を使って禁断の魔法を発動させた魔法使いがいたが、体は消滅し、誰からの記憶からも抹消されてしまったのです。つまり、存在そのものが消えてしまったと…

都合の良い結果を求めると災いが…

テッドにはボーイフレンドがいました。名前をロイ。

ロイは魔法使いの血筋ではありますが、魔力を一切持たず魔法も使えませんでした。

だが、心優しく彼女想いの彼氏でした。

テッドとロイはまるで正反対のようでしたが、互いに惹かれ愛し合っていました。

ロイが旅行から帰ったあと、家が火事になりました。ロイは魔法が使えません。悲惨なことに、ロイは火事で帰らぬ人となりました。

彼氏が死んだことに、悲しみに打ちひしがれたテッドは、時計でとうとう禁断の魔法を発動させてしまいました。ロイを返して。時よ戻れ!と強く願いました。

すると、嵐が起き雷鳴が轟き、地面は裂け、テッドは地面に飲み込まれてしまいました。

テッドの、消えゆく意識の中で空に光を見ました。

それは、テッドの望む光景だった。光はロイの姿でした。会いたかった…

それは一瞬の再会でした…

テッドは闇に飲み込まれました。

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