普段は変なパパ
王宮から馬車を借り、実家へ帰ってきた。
「ソフィア様ではないですか! すぐ門を開けます! レイン様にも直ぐ報告を致します」
突然の帰還だったため、門番の二人が驚いていた。
馬車に乗ったまま門を抜け、しばらく庭を真っ直ぐ進んでいく。
住んでいたときには無かった果実園や野菜畑が追加されていて、綺麗に育っていた。
後で散策するとして、まずはお父様に挨拶をしよう。
「おーーー、ソフィアか! 急に帰ってきてどうしたのだ? 最も、パパとしては久しぶりに会えて嬉しいんだが」
急に抱きついてこようとするので、ひらりとかわす。
「もう! お父様ったら、私はもう十八なのよ。良い加減に子供扱いしないでほしいんだけど」
「何を言っている、何歳になろうともずっとパパの子供なのだよ」
そういう屁理屈は今は聞きたくない。サーヴィンと被って見えてしまうのが嫌なのだ。
「……ただいま」
「ふむ、おかえりソフィア。まずは遺影が飾ってある部屋に行って天国のママにも挨拶してきなさい」
「えぇ、そうするわ」
使用人達に迎えられながら真っ直ぐに目的の部屋へ移動した。
♢
「お母様……私は恋愛に浮かれてしまって相手の性格も見抜けなかったことに後悔しています。どうか助けてください……」
今は亡きお母様は、いつも私を助けてくれていた。
なんとなくここでこうして助けを求めたくなってしまったのである。
「ソフィアよ、それは一体どういうことなのだ!?」
「ひゃっ! お父様、いたの!?」
忍者かよ。
さっきまではいなかったのに、いつの間にか私の真後ろにいたので驚いてしまった。
「それよりも今の発言はなんだ? ……そうか、サーヴィン君と喧嘩でもしたのだろう。それでヤケになって家出少女になったのだな」
ロミオ様と似たような発言をしてくるのか。
ロミオ様と違うことといえばお父様の場合、言い方は刺々しいものがある。
「サーヴィンと喧嘩どころじゃないわよ。そんな生易しいものじゃないんで! ロミオ殿下にも後ろ盾になっていただいたくらいの話なのよ」
「ほう、あのロミオ君がねぇ……」
お父様は気安く王子を相手に君付けで呼んでいるし……。
改めてお父様の人脈の凄さが伝わる。
「とは言っても、サーヴィン君ほどのクソ人間ならば、いつかはそういう日が来ると思っていたんだがな」
「え!? クソ人間!? お父様、なんでそう思うのです?」
意外だった。
私はまだ何も話していないのに何故そのようなことを平気で言えるのかわからない。
「世間ではあの男を高く評価しているようだが、パパはそうは思えない」
「……」
さすがお父様だ……。
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