【視点】いい加減にしろ!
とにかく喉が渇いた。
私は家に大至急戻り、もらった水をラランカと二人で分け合って飲んだ。
その少し後、私とラランカは急激にお腹が痛くなり、トイレ生活を余儀なくされた。
くそう……こんなタイミングで……。
ラランカよ……早く……早くトイレから出てきてくれ……。部屋が前代未聞の大惨事になりかねんぞ!
翌日、残されたボトルの水を頼りになんとか過ごそうとしたが、脱水症状の上、腹痛が治らない。
おまけに貰った水は二人で全て飲み干してしまった。
こんな情けない死に方などゴメンだ。
謎の腹痛で何も出来なかったのだが、昼頃から水道が復活した。
水道の復旧は三日後と言われていたが、これはラッキーだった。これでようやくトイレの汚物を流せるようになった。水を飲んでようやく喉だけは満たされる。
更に翌日、ゲリラ下痢からようやく解放され、貰ったボトルをしっかりと確認してみた。物凄く小さい文字でこう書かれていた。
『効果抜群下剤入り。便秘になったときに使ってください』
こんなもん、わかるわけないだろうが!!
しかも全部飲んじゃったし!
明らかに嫌がらせだろう……。
♢
「くそう……金さえ、ソフィアの親の金と資産さえ入れば離婚でもなんでもできるというのに」
「でもいくらお金を手に入れていても、このままじゃ全く使えないじゃないの!」
ラランカの言うとおりだ。どんなに裕福でも金を使える場所がこのままでは王都内ではごく僅か。
「うむ、こうなれば王宮に助けを求めに行くしかない! いくらソフィアが吠えようとも、国の力には勝てないだろう。ついでにここでソフィアと王子が不倫していることもバラす」
次から次へと嫌がらせを受けていて食事すら出来ない状態だ。最早時間などない。多少強引になってしまうかもしれないし、私の評判も下がってしまうかもしれないがやむを得ん。
だが、ここで私たちに対してやってきた卑怯な行為をばらし、尚且つソフィア達の不倫行為を暴けばいい。
そうすれば、私の株はむしろ更に上がるはずだ。正義のヒーローのようなものなのだからな。
よし、そうと決まればすぐにでも向かおう。
流石に一緒には行動ができないので、ラランカはここに残し、私一人で王宮へ向かった。




