【ざまぁ】慰謝料よこせ!
翌日の早朝、ドアのノックする音がした。
寝ないで夜通しラランカと楽しんでいたから気がつけたのだが、こんな朝早くに誰だ?
私は裸の状態だから、服だけ簡単に羽織りドアを開け応対する。
「速達の手紙ですのでお受け取りください。尚、これはソフィア様宛ですので……」
「こんな朝早くからありがとうございます」
「昨日に続きご丁寧にありがとうございます。では」
本音としては、『こんな朝早くに来るな邪魔するなアホ、ボケェ』と言いたかった。
さて、今度は誰からだ。
ソフィア宛だろうが構うものか。
封筒を開け、中身を確認すると同時に私の体は固まった。
「ロミオ=ルーンブレイス殿下から……?」
『ソフィアへ
私は真剣に色々と考えている。
そこでだ。
そろそろ愛人としての関係は止めよう。
男爵とは離婚できないだろうか?
勿論、男爵が立派なのは承知の上だが、私はもう考えるだけで我慢ができない。
返答は王宮にて待つ。
ソフィア……』
「ぬあぁぁぁぁぁ!?」
文章の内容は曖昧だが、一瞬で理解した。
ソフィアとロミオ殿下が不倫関係で、今まさに妻を奪おうとしている。
驚きのあまり早朝から大声で叫んでしまった。
「どうしたのよこんな朝早くから……」
「これを見てくれ。ロミオ殿下からソフィア宛への手紙だが」
「ちょっと……。ソフィアに送られてきた封筒をヴィントロが開けちゃったら重罪になっちゃうわよ」
「大丈夫だ。バレはしないさ。それよりもこれを見ろ! こっちの方が重罪だろう!」
私は頭血がのぼっていたのでとにかく強引に見せた。
「ん……?」
「どうした?」
「なんか文章が変な気もするんだけど……」
確かに最初は違和感だったが、ソフィアとロミオ殿下が手紙に書いてあるとおりのそういう関係ならば、字体を崩してもなんの問題もないと思う。
「とにかくこれは国家問題になるような大事件だ。まさか王子が不倫行為をしていたとは……」
私も人のことは言えないが、私と殿下では立場がまるで違うのだ。
「どうするの?」
「決まっている。手紙を読んだことは伏せつつも町中にうまく広める。私の愛する妻が王子と不倫関係だったと広めるだけだ」
これで私とラランカの関係ももみ消すことができる。しかも、今回は完全に相手がいけないのだ。うまくいけば双方からとんでもない慰謝料を請求できるかもしれん。これは千載一遇の大チャンスなのだ。
早速信頼してくれている貴族の仲間たちにどんどん広めていってやる。
とは言っても、悪口を言うだけでは私の評判も悪くなってしまう。
会話の中で何気なく不倫されていることを話していくのだ。
待っていろよソフィアにロミオ……お前たちから国家予算に匹敵できるほどの慰謝料をぶん取ってやるからな。
読んでいただきありがとうございます。
広告の下に⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎があるので、そちらからポチッと押していただいて、応援していただけたら幸いです。
よろしくお願い致します。




