ある日の日常
今日から本格的に森に住む事にしたので宿屋を引き払うことにした。
ビクターさんとヘレンさん、ジェシカさんにはお世話になりましたと挨拶をし残りの必要なものを買う為市場を歩く
野菜類は根ごと売ってる物にした。勿論家の畑に植える為
ビクターさんに付いてお料理も何種類か教わったし、ヘレンさんに付いて買い物の上手な仕方?も教わった。どこのお店が良い物を安く売ってるとかね
ジェシカには、あ!仲良くなってからお互いに呼び捨てで話すように成ったの
話してみれば同じ歳だったから意気投合
ジェシカにはこの街の色んな情報を貰った。
何故そんな事がわかるのか。それはライナスさんが関わってる
ライナスさんの彼氏さん?で、合ってるのかな?がこの街の警備長官さんなんだって。流れても良い情報だけだけど彼氏さん→ライナスさん→ジェシカ→私って感じで入ってくる
ジェシカが言っていたそのうち分かるわの意味がここに来て判明したよ
この星は結構色んなカップルがいる独立国家で、皆自由だけど自由でいる為にそれぞれが規律をきちんと守る
他の国で迫害され逃れてこの国に来たなんて人達も結構居る
私は精霊の姿を見た事は無いけれどこの国に来て始めてドワーフ族、巨人族という人達を見た。最初は本当にビックリしたの。
ドワーフ族の人は余り気にならないけれど巨人族の人は凄い。
3m以上は有る身長なのに見事な程素早く動いている
あの大きな体をどうすればあんな風に使えるのか。
逆にドワーフ族の人達の方が動きは遅い130cm程の身体なのだけどスローモーションを見てるかの様な動きで………
ドワーフ族の人は手先がとても器用でやはり鍛治が好きらしい。殆どのドワーフ人は鍛冶の職に付いている
巨人族の人達はその巨体を生かした仕事を選んでしてるみたい。
よその国では恋愛すらまともに出来ない人達が逃げて来たそんな街でも有るから、お互いに助け合う事もする。
仮面を外せない人達を好奇の目で見る事はご法度で、勿論誰も言われなくてもそんな事はしない。他所から来た私達にでも気さくに挨拶をくれる
この国に来て良かったと心から思う。
店を持つまでは(国からの許可書が必須らしい)例の植物園事務所に納品するのが義務で、勝手に売る事は出来ない。
確かに人体に悪影響する物ではないかとか、効能は基準に達しているか大事な事だしね。
ある程度納めて信用を勝ち取る必要が有るって事
そうして、国に認められると店を持つ許可が下りるそうです。
なので私はこれから家の調薬室で薬を作って、それをアーデンが街の植物園に下ろしに行くを繰り返しお金を稼ぐの。その事を教えてくれたのもジェシカ。
市場に着きまずは調剤用の道具を買う
アーデンが薬を作ると最初は言ってたのだけれど、彼は他にもする事が多いし 何よりも私がしたかった。
役に立たない私を卒業したかったし、結構そう言う事するの好きだし。
あれからわかったんだけど、アーデンって本当に器用だとおもう。
私が下手くそな絵でこんな感じのキッチンが欲しいとか、こんな感じのベットが良いよとか描くと器用に魔法を駆使して作り上げてしまう。
お陰様で私好みのキッチンにお姫様仕様かと思われるベットが出来上がった。
私の気分は爆上がりです!この星ではシャワーしか無いのが当たり前なのだけど、アーデンに言って浸かるための風呂桶も作ってもらった。毎日幸せ!
オーディンもスペラもそれぞれ好みの意見をアーデンにイメージで伝え気に入った物を作って貰ったらしい。
アーデンが居ない時困らない様に水を引けるタンクや、火を常時点けておけるランプみたいな物も作ってくれた。
朝起きるとまずアーデンはそのタンクに水を溜める事と精霊達に教わりながら剣の練習も始めた。
アーデン自身剣を持って戦う事はした事がなく始めての経験なのだそうで、29歳になって習うのは大変だと言ってた
元々が身体能力高い人らしく(なんせ山育ちだからね)スペラいわくあの調子なら剣の力もあるし超人並みのスピードで身体に馴染んで行くだろうって。
そしてしばらくしたそんなある日の事一羽の白い鳩が我が家の木に止まり鳴く
この星では鳩が手紙の配達員なので。きっと何処からか手紙が来たのだろう
アーデンが指を出すと鳩が舞い降りてくる。その鳩の背に付いた鞄から手紙を取り出し読む 鳩は手紙を取り出すとまた飛んで行った。
「絵里子、どうやら認可が下りたらしい。営業許可書を受け取りに来いとの事だ」
「わぁ、私の作った薬が認められてって事なのね?」
「そうだ、良かったな」
「うん、凄く嬉しい!でも、しばらくはお店は無理ね。オーディンの代金やお店を買うお金とか必要経費まだかかりそう」
「慌てなくても良いだろう?食うには困らないし、家もある」
「うん、妥協してまでしたくは無いから今はまだ良いや。それにオーディンの方はもう少しで払い終わりそうよ。そうしたら晴れて本当にうちの子ね」そう言いながらオーディンの首を撫でてあげる
[ねぇエリ、オーディンはまだエリとアーデンの子じゃ無かったの?]
「ううん、うちの子よただ、気持ちの問題かな?」
[ふ〜ん、オーディンはアーデンもエリも大好き]
「ふふ、私もアーデンもオーディンの事大好きよ」
[エヘヘ]大きな体を擦り寄せてくるオーディンはこの頃また少し大きくなって来た。色も漆黒と言って良い程綺麗な黒だ。
[まったく、いつまで経ってもお子ちゃまだな馬っちはよ]
「スペラは言葉が悪いよ!」
[男は言葉じゃなく心だぜ]そう言うスペラもこの頃はドンドン純白になって行くその羽根は美しい
「気のせいかな?この頃スペラも、オーディンもドンドン色が濃くなってない?」
「そう言えばそうだな」
[当たり前よ、この森の空気はこの樹々が浄化してるからな、アーデンもエリも身体の調子が良いだろう?]
「言われてみれば身体が軽く感じるし、疲れないね」
「あぁ、それどころか、魔法を使っても直ぐに回復する」
「凄いねこの森の恩恵って」
[驚くのは早いぜ、この森では怪我も病気も直ぐ治る]
「何、どう言う事?」
[この森から出る空気はそれだけで浄化してるんだよ。身体の悪い物も全てな]
「空気が綺麗って言う事ね」
[いやいや、違うぜ、この森の中に入れば若返るって感じかね、だから俺っちも、馬っちも若くツヤツヤだぜ]
「森の中に居れば若返る?」
[エリ〜チッチッチッ、つまりはよこの森に居れば長生きしてるって言う事だぜ、それだけじゃねぇよ、アーデンだってここで剣の練習をすりゃぁ外に出たら直ぐ達人級だぜ、なんせ身体は若いんだからよ]
「!」
[まぁ、外見は変わらずジジィ、ババァになるだろうがよ]
「スペラ!言葉使い悪すぎ!ご飯抜き!」
[ヒャッヒャッヒャッ!あながち間違いじゃねぇだろ?だけど、ごめんよエリご飯抜きは辞めてくれ!]
[エヘヘ、スペラおじさんエリに怒られてる]
[チッ、カプカプ]そう言ってオーディンの耳を甘噛みするスペラ
そうか、気を付けないといけないな。この森と外で違うならおばぁちゃんになって外に出たら………即時ミイラとかないよねあれ?違う?
考えちゃったブルブルブル また、この星の事知った。
外見は歳をとるけど、中身は若いって事?
「アーデン、いつ迄に受け取りに来いとか書いて無いよね?」
「書いては無いが街に一緒に行った時にでも受け取って来るか?」
「そうだね、そうする」
「さて、今日は泉に魚でも釣りに行って来るが帰りに必要な物でもあるか?」
「ううん、取り立てて無いよありがとう」
「わかった、じゃあ行って来る」
「行ってらっしゃい」そう言ってアーデンがする額にキスが今の私達の挨拶
ライナスさんから釣りの仕方を教わったアーデンの今の趣味は魚釣り、趣味と実益を兼ねて本人は楽しんでいる
あの小さな水溜りもとい泉なのだけどどうやら入口が小さく下の方に行くに従って広く深くなって居るらしく結構色んな種類の魚が住んでいる事がここ何日かでわかった。
しかも美味しい!身がプリプリしてて臭くもない
でも、長の子供達から(樹だよ)外に持ち出す事はしてはいけない事と自分達で食べる分だけの命を得る事が約束で釣りの許可を貰ってる。
だからアーデンは釣ったほとんどをリリースしている。魚達とのやり取りが楽しいのだそうだ
持ち帰って来る魚は寿命間際の子とか、イメージ交換出来ない子にしてるとアーデンは言っていた。
私もそうじゃ無いと捌けないよ。イメージで伝わる事が良いようで悪い事の一つです。




