二つの世界
どうも!こんにちは!まえがきなので長くはしません!濱栗饂飩と申します!初書きなのでお手柔らかに…よろしくお願いします!
#1 ニつの世界
この世界には二種類の人間がいる。一つは普通の人間、もう一つが『魔術師』と呼ばれる魔法を操る人間。火、水、木、雷、中には音や生命の魔法を使うものもいる。
朝起きると、いつも通りの生活が始まる。支度をして家を出て、学校に向かう。そんないつも通りの日常。
その日常がちょっとずれただけのことだった。
友人の楓、和泉、雷と一緒に帰ってたとき、今日は毎作買ってるゲームの新シリーズの発売日だったことを思い出した。
「あ、今日異世界日記の発売日じゃん!」
「あ!そうだ!買いに行く?」
「俺金欠だからパース」
雷の問いかけに和泉が答える。
すると雷が
「あまって、そういえば今日財布忘れたんだった。」
それに対し楓が
「昼飯代、明日には返せよ。俺も買いに行こっかなー。火星也は?」
「行くに決まってんだろ!徹夜で99レベ言ってやるぜ!」
そう言うと、和泉と雷は
「じゃ俺帰るー」
「楓の買い物が長くなりそうだから俺も変えるわ」
「お前らこの前マンガ買うの長くなったからって怒んなよー」
「んじゃ、また明日ー」
「ばいばーい」
二人と別れたあと、楓が
「行くか。」
そんなこと言うもんだから俺は
「走るか?」
「途中で転ぶか疲れて休む未来しか見えないから却下」
結局歩いていくことになった。
今思えばここは走ったほうが良かったのかもしれない。
ゲームが売ってる店の近くの交差点で、信号待ちをしてるときに黒猫を見つけた。
「あ、黒猫。」
「黒猫って嫌なことの前兆とか言うのを聞いたことがある気がするんだけど。」
楓が面白半分で聞いてきた
「それは嘘だ。あんな可愛い猫にそんな不吉なことあるわけ…」
あるわけない、そう言おうとした瞬間だった。
後ろにいた男性が唐突に倒れてきた。その男性の体重で俺は押されて俺はまだ赤になっていない横断歩道に突き飛ばされた。運悪くそこにトラックが走ってきて━━━
神様っていうのは割と不平等だったりする。周りに迷惑かけてるやつばかりいい思いさせて、術士として生まれて凡人の生活を望んで、普通の生活をしていた俺みたいなやつに限ってこんな目に合うことが多い。
こ、こで…おわ…り?
「キャァァァ!どうしたんですか⁉しっかりしてください!」
「男の子がトラックに!」
「すぐに救急車を!」
「火珠也‼火珠也‼」
そんな聞き覚えのある声を耳にしながら、俺の意識はそこで途絶えた。
続く
こちらの小説を読んでいただきありがとうございました!ぼちぼち投稿していきます!