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たとえばこんな兄妹が。  作者: New
4/7

その4

4話目です。短いです。

「ふい~帰ったぜぇ~」

「ただいまー」

まあ誰もいないのはわかりきっているんだが。

家の暗闇が恐怖心を引き立てる。

「リンからシャワー浴びてこい」

「リンが入った後で変なことしないでよ?」

「当たり前だろ、そもそも風呂じゃねえんだから出汁とかそういう話じゃないだろ」

「シャワー音だけでご飯3杯行ける人だっているじゃん」

どっから引っ張ってきたんだよ青ブタじゃねえか。読みまくってんじゃねえか。

「大丈夫だ。今はあまり溜まってねえしな」

「何が溜まってないの?」

え?知らんの?何もしないでよとか言ってるくせに?

「あ~あれだ。宿題だ」

「ごまかさなくても知ってるからいいよ」

うわぁ変な幻想抱いて損した。

「じゃあ入ってきますんで覗かないでね」

「はいはい」

いろいろとどこで仕入れてきたのかな?

一人リビングに残された俺は自室へ向かう。

「明日は休みだし夜更かしして昼まで寝よう」

そう決心して本棚に手をやる。リゼロ16巻を手に取りしおりを外して開く

最近読み始めたがまあちょっと他人より遅い気がするがまあいいだろう。

何分ぐらい読んだだろうか。時計の針は2時15分を指している。

「お兄ちゃん、上がったよ~」

リンが声をかけてくる。

「ん、わかった。入るからもう寝ろ。」

「じゃあ下ネタ貸して。」

「本棚から勝手に取っていけ、もうたくさん読んでんだろ」

「いや、青ブタと俺ガイルだけだよ?」

「いや、結構読んでんな」

まじかよ。俺のスマホの待ち受けの俺ガイル6巻の表紙も見ちゃったのかよ。

「あ、あとお兄ちゃんのCD貸して」

おそらくボカロのCDだろう。これは布教のいいチャンスだ。

「もうなんでも持っていきな、いや、やっぱり許可は取っていけ」

「了解であります、おやすみなさいませ」

「おう、おやすみ」

なぜか敬語だった…

そう言って風呂場に向かう。

スマホを持っていき防水のイヤホンを付けシャワーを浴びる。

きもちい…

風呂から上がると疲れが押し寄せてくる。

あっそういえばマリカ!

リンはまだ起きているのだろうか。

パジャマに着替えてリンの部屋をノックする。

「おーい、リン起きてるか~」

「マリカしに来たの?お兄ちゃん遅いから先に始めてるよ。」

「え?俺が忘れてたらどうしてたの?」

「一人でやってたよ。昔は大体一人でやってたし。」

「そうか…」

おそらく養護施設の話だろう。

「んじゃやるか。」

「そだね、はい」

そういって3DSを差し出してくる。

「はいはい」

3DSでDSあそべるのっていいよな

最近はドラクエとモンハンぐらいしかやってねえ

「エイトクロスでいい?」

「おう、おれはヨッシーで」

「じゃあキノピオで」

よくわかってらっしゃる。だが、ヨッシーに勝てるかな?

「じゃあはじめよー」

何時間やっただろうか。

「43勝57敗…」

リンが悔しそうにつぶやく。

「まあ惜しかったじゃねえか。」

「いや、施設では無敗だったんだよ?」

「でもさっき一人でって...」

「リンが強すぎて逃げてった。」

「そうかそうか、まあまたやろうや。俺は寝る。」

「おやすみー」

何時だ?と思って時計に目をやる。

「7時…」

まじかよ

「でも寝るったら寝るぞ!寝てやる!絶対に寝てやるもんね!」

「はぁ、バカな兄だなあ…」

と、ため息をつくリンを横目に見ながら自室へと向かった。


どうでもいいですが僕はボカロが好きです。

ありがとうございました。

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