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たとえばこんな兄妹が。  作者: New
1/7

その1

初投稿です。よろしくお願いします。

まあ好きなものはラノベとボカロですね。

まあ楽しんで読んでもらえると書いた側としてもうれしいです。

「おいおいやめてくれよぉ...」

また始まった。いつもこうだ。毎朝の話だ。

「お兄ちゃんこれ普通のパソコンと違うね。なんなの?」

「あぁ、それはMacbookだ。10万はしたな、いやもっとしたかな?」

「使っていい?」

「学校から帰ってからな。」

「はーい」

そう言ってリビングへ向かっていくその小柄な少女の名は

三次 リンだ。

そして朝から凛の世話で忙しく働いているのはこの俺、

世羅 颯人ハヤトだ。よろしく

ちなみにリンが中1で俺が高2になったばかりだ。

名前から察してもらえると思うが俺たちは兄妹ではない。

リンはもともと赤ん坊の時に親に捨てられたらしい。

ひどい親だとは思うが虐待するよりはよっぽどましだ。

そこを俺の母、世羅 蓮花が3か月に家に連れてきたのだ。

ちなみに我が家に親父はいない

親父は自衛隊のパイロットでまあそこそこ位も高かったんじゃないかと思う。

が、エンジントラブルで墜落、親父はその時死んだ。

正直悲しかった、それが5年前の話なので中1になったばっかりだった。

精神的に大きなダメージを受けたし何日か学校にも行けなかった。

でもその時母さんが励ましてくれた、そのおかげで今の自分がある。

母さんには感謝してもしきれない。が、

子供を連れてきておいて消えるのはずるいと思う。

そう、それは1か月ほど前の話だ。

リンを連れてきて2か月がたち俺とリンも会話が弾むようになってきたその時だ。

「わりぃ、私出張行くことになったわ、つーことでリンをよろしくな。

 なあに、心配するな。5年もすれば帰ってくるさ。」

「え、ちょまっ..」

で、今に至る。

ひどい話じゃあないか。高2の息子に子供を育てさせるなんて…

なんかこの言い方はまずいな。

といっても他に思い浮かばないのでこれでいいだろう。

「お兄ちゃんなにぼーっとしてるの?早くご飯作ってよ。餓死するよ?」

「わかったわかったって餓死はしねーだろ。で、朝飯何がいい?」

「スクランブルエッグで!」

母さんが出張に北海道に行って…ちなみに我が家は広島にある。

のはどうでもいいが…2人暮らしを始めた初日に作ったのがスクランブルエッグでそれがどうも好評だった。

2人暮らしっていうのもダメな気がするが事実なので仕方がない。

スクランブルエッグの作り方は簡単。

1.卵をかき混ぜる。

2.卵に少量塩を入れる。

3.フライパンにオリーブオイルをちょっと多めに垂らす。

4.フライパンを熱す。

5.フライパンに混ぜた卵を流し込む。

6.間をあけず卵をかき混ぜる

7.固まれば完成。

8.あとはコショウをかければちょっとおしゃれなスクランブルエッグだ。

ここまでなんと3分あとは盛り付けて並べるだけ。

「飲み物は何がいい?」

「レモンサイダーで!」

レモンサイダーとは広島県産レモンを使ったサイダーである。

瓶なので持ち運びはめんどくさいしマッ缶みたいに自販機に売ってないが

のどを裂くようなあの刺激は最高だ。

ちなみにレモンの出荷量は広島が日本一。 広島PRあざっした。

べ、別に俺ガイルパクったわけじゃねえし!広島好きなだけだし!

さあレモンサイダーをグラスに注いで朝飯の用意ができた。

さあ「「いただきます」」

とまあそんな感じの朝です。

で着替えて学校に行く。

リンの通う小学校は広島城の近くにある学校だ。

で、俺が通う学校は広島城の2キロぐらい南にある。

割と大きな橋が見える学校だ瀬戸内海は余裕で見える。

家を出るのはいつも一緒だ、まあ俺はチャリ通なんだが。

途中でリンと別れるまで一緒に行く。

といっても10分ぐらいだが、この時間を大切にしている。

毎日学校のことや飯のことや友達のことなど、つまり他愛もない話をしながら学校に行く

しかし今日は話題がない、さてどうしよう。

と考えているとリンから話しかけてきた。

「今日友達の大竹君と遊んで帰るからちょっと遅くなる。」

オオタケクン?だれだ?

まさか彼氏?いや、案外そうかもしれん。

おれに彼女がいないのに?いやぁまあリンはかわいいからなぁ

ここはアドバイスをしておこう。

「ちゃんと子供を養えるようになってからにしろよ。」

「お兄ちゃん何言ってんの?」

なんだ違ったのか?

「というか小6の子に何教えてんの?捕まりたいの?」

「いや、その大竹君とやらは彼しかと思ってだな。。。」

「いや違うし」

そうかそうか、なら安心だ。

「でも暗くなる前に帰れよ、今日俺なんもないから先帰ってるから。」

「了解。」

それ目上の人が使う言葉だぞ。。。

「で、どこで遊ぶんだ?」

「広島駅の近く。」

「そうかそうか、ゲーセンでも行くのか?」

「いや、駅の中のスタハで」

「そうかスタハか。まあ楽しんで来いよ。」

広島駅は新白島から乗れば一駅だ。

ちなみに我が家は新白島駅から徒歩5分程度

「んじゃまたね。」

「おう、頑張って来いよ。」

とここでバイバイの時間だ。

寂しさを紛らわすかのようにイヤホンを装着しようとしたが、警察のおっちゃんがいたのでやめた。

気を取り直してペダルに力を込める。

そして、ペダルを回し始めたその時、呼び止められる。

「世羅君」

「なんですか?ってお前か。。。」

そこにいたのはかなり見覚えがある女が立っていた。

そしてちょうどここが広島城の西側。

「なんだよ西条」

「いや、たまたま見かけたからさ」

「お、おうそうか。」

こいつは西条 櫻 (サイジョウサクラ)

幼馴染というには面識が浅い気がするが...

じゃあこいつは何なんだ?

まあ知り合いということにしておこう。

まあ中学校が一緒だったということぐらいだ。

まあ後で説明する予定だったけど俺が通う学校は割と有名な進学校で、

中高一貫だからまあ中学校一緒なのは当たり前なんだけどね。

ちなみにリンは近くの公立小学校に通っている。

「一緒に学校いこうよ」

西条の言葉にハッとする

「別に構わんがお前はいいのか?」

「なんで?」

いや、普通男子と学校行ったらいろんな人に見られてうわさされるじゃないですか。

ちゃんと考えましょうね。

「いや、何でもない。」

二人で学校へ向かう。

が、会話はない。

なぜか、それは二人ともチャリだからだ。

そのまま地下道に入り広島市立美術館の横を抜け南下していく。

と、ここで信号が赤へと変わる。

「なあ西条」

「なに?」

「一時間目なんだったっけ?」

「英語。」

「サンキュ」

適当に話題でも作ろうと思い話しかけたが失敗に終わる。

なぜそんなに気に掛けるかって?

特に理由はないが通学中人と会ったときに会話がないのが一番困るからだ。

イヤホン付けたら失礼だし、会話がないと暇だし…

というわけで話しかけているのである。

そうこうしていると青になる。

なんで緑なのに青なんだろうな。

もうグリーンピースはブルーピースでいいんじゃないだろうか。

パセーラの横を抜けそのままエディオンのツインタワーをくぐり本通りを貫き

平和公園の西へと向かう。

そしてさらに南下し鷹野橋商店街を通って日赤病院前まで突っ走る。

ここまで西条との会話はない。

もう次から会っても一緒に行くのやめよう。

3年連続同じクラスでも会話って難しいのね…

日赤病院を渡った道に入るとあとは道なりに南下していくだけだ。

そのまま3分ぐらいチャリを走らせると見えてくるのが俺が通う学校だ。

駐輪場にチャリを置く。

無言で西条も俺の隣に駐輪する。

「ねぇ世羅君?」

「うん?」

「あのジュース奢って?」

「はぁ?なんで?」

「いや、今お金持ってないの。」

「それなら貸してだろ…まぁいい、どれだ?」

「メッツのライチを…」

なぜか恥ずかしそうだ。女子が飲む飲みもんじゃないと思ってるのかな?

「あれ、うまいもんな。」

「だよね。」

カチャンしてピッしてガチャコン

「はい」

「ありがと。」

「明日なんか別の飲み物買ってあげるからね。」

「お、サンキュな。」

しかし俺もメッツのライチ飲みてえな…

「俺も買うわ。」

「わかった」

財布を見れば平成31年の500円玉しかない…

平成はもう終わったがたった4か月しかなかった31年の500円玉はレアだから使うまい…

さて…どうするか…

そういやこの自販機イコカ使えるな。

イコカとは…東京でいうスイカみたいなもんだ。交通系電子マネーってやつだ。

ピッピッピッガチャコン

「よし行くか…」

「うん、長かったね」

「まあな…」

トイレみたいに聞こえるからやめようね。 まあ西条と行くのも悪くないな。

教室の扉を開ける。

「うっす、颯人」

「…」

「うっす、颯人」

「おう…」

どうもこいつは苦手だ。席が隣だからって話しかけないでほしい。

「どうしたんだよ颯人」

「なんでもねえよ大塚」

こいつは大塚友也。陽キャ。以上。

「そうか、妹となんかあったのか?」

「なんもねえつってんだよ。」

「今日は読まないんだな。」

「なにをだよ」

「あれだよ、えー俺のなんちゃらは間違っているだっけ?」

「ああ、俺ガイルか、そうだなHR近いしな。」

「あれ面白れえなら貸してくれよ。」

「やだよ、汚されたらたまらんし、雪ノ下をお前が見るのが気に食わん。」

「誰だよ…」

ちなみに俺が一番好きなのは6巻の表紙。あれは神画。

「読みてえなら、1から買え。売り上げにもなるし。」

「別にお前が書いたわけじゃないだろ…」

「バカ言え、売り上げで2期の製作とか決まんだぞ。」

まあ俺ガイルは3期決定してるけどね…

「まあ、いいや、気が向いたら。」

「おすすめはあれだな、青ブタ、まあ基本はリゼロでも読みな。」

「いつになく真剣だな…」

いかんいかん、つい素が出ちまうところだった。学校では陰キャモード。

「HRはじめるぞ~」

先生の落Tが入ってくる。落合Teacherで落T。

たまにおっちゃんとも呼ぶ。

知られたら怒られる。

「おい、世羅、お前今日日直だろ。出席簿教員室に取りに来いよ。」

「ああ、すんません、後で行きます。」

「いや、西条が取りに来てくれた。お礼言っとけよ。」

「あ、はい。」

あ、あいつが…!? あ、内申か…。 今日も退屈で刺激的な一日が始まる。


読んでいただきありがとうございます。

まあ趣味の一環みたいなものなんで、ちょくちょく続けていけたらいいなと思います。

ラノベ読んでると自分も書きたくなるのはなんでなんでしょうね。

じゃあまた会えたらお会いしましょう。

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