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君と・・し合いたい  作者: 上木 MOKA
第一章[子供の頃は……。]
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012[異文化交流 2]

朝、目覚めると…

ぼやけた視界の中に、ピンク掛かった薄い色合いの金髪が映り、

その人物の温もりと、微かに甘い香り……。

そして、綺麗過ぎる顔にドキッとし、

規則正しい寝息を感じ、ちょっと、幸せを感じてしまった。

のだが…しかし……。イグニスが無意識に軽く抱いて寝ていたのは、

女の子なイデアの方ではなく、その兄のメロウの方だった。

それに気付いて、イグニスは、

「何のフラグだ!嫌がらせか?」と寝ざめ早々、涙する。


枕元には、イグニスと…メロウの物であろう……。

綺麗に畳まれ衣類がある。その上には、

「2人の邪魔にならない様に、朝餉の支度に行ってきます。」との、

イデアが書いたであろうメモが、

木板に、木炭であろう物で書かれて、残されていた。


イグニスが木板を眺め、溜息を吐いていると、

メロウがイグニスの腕の中で目を覚まし、

イグニスは何故だが凄く焦り、メロウはそのまま暫く硬直する。

そんな2人の心情は、ノーマルな性癖の男同士の心境。


ノーマルな性癖の女子含む「ホモ&レズ」な方にとっての、

恋愛対象外の異性と抱き合って目覚めた時の心境に類似するモノ。

そう推定し、想像して頂き、この物語は、BLボーイズラブではないので、

そこから2人の間に愛が生まれたりしない事を念頭に置いて、

推して知るべし。


その後、イグニスとメロウは疲れた表情で着替え、

朝食の支度を整えて、起こしに来たイデアに「メモの事」を訊ね。

イデアの返答に2人は同じくらいの苛立ちを覚える。


イデアは物凄く楽しそうに、嬉しそうに話す。

添い寝癖のあるメロウが、イグニスに寄り添って寝ているのを見て、

悪戯心を擽られ、「起きた時、その方が面白いかな?」と思い。

どうしても、自制する事が出来ず。

ちょっとばかり、イグニスの腕を移動させてから、

意味深な事を板に書いて立ち去ってみただけなのだと言ったのだ。


その後…昨晩の風呂の時、同様……。

イデアは、イグニスによって、こめかみに拳を当てられ、

昨日より少し強めに、グリグリと押し付けられる刑に処されたのは、

言うまでも無いだろう。


その事柄の結果、イデアは『頭痛がする』と半日寝込み。

「やり過ぎた」と後悔したイグニスが、帰るのを1日伸ばし、

付きっきりで看病して、イデアを我が子の様に可愛がって、

イデアとイグニスの関係が深まったと言うエピソード在中。


翌月、グロブスが、妻「ピペル」と、

息子「イグニス」と、娘「シナーピ」を蛟の街に連れて来た時には、

メロウに連れられて、

街の外まで、イグニスを大歓迎しに行くイデアの姿があった。


そんなその日、月に1度開催されている大きな臨時市場の前日から、

蛟の街に家族全員で遊びに来ていたグロブス一家は、

思っていた以上の文化の違いに驚く事になる。


グロブスがゲムマに言われていた通り、明日の祭りの準備の為、

立ち入り禁止になった街の出入り口の近くの水瓶の水面に触れると、

人が少なめな蛟の街の街中には、

人間達と友好関係を持つ神の使い達を含む人混みが現れる。

それは基本、人に化けた「水・風・土・火」の元素の神の使い達。


絶対数の少ない水霊アルケーの眷属。

頑固で、好き嫌いの激しい土霊クセノパネスの眷属。

気紛れな風霊アナクシメネスの眷属。

それに輪を掛け気まぐれで、感情の起伏が激しい火霊、

ヘラクレイトスの眷属達……。

『彼等は、それぞれが守護する人間を従えて、

それぞれの神の力で浄化した魔物の肉を売買しに来ています。』と、

グロブス一家を迎えに来たメロウが、来て早々に説明する。


グロブスの妻のピペルと娘のシナーピは、

「魔物の肉を食べる」と言う「食文化の違い」に驚き、

人ではありえない部分を持った神の使い「眷属」達に対し、

「魔物ではないのか?」と恐れ戦いている。

行商の旅の御蔭で慣れているグロブスと息子のイグニスの方も、

眷属の種類と数に少し驚いていた。


メロウは、少し困ったような表情を見せ、

『怖がられるのは、少し辛いな……。蛟の街に来る眷属の人達は、

半数以上が神の血を引く元人間なんですよ。

僕が将来、蛟様と結婚したら、選ぶ予定の姿だから

イグニスは、今の内に慣れといてくれよ?』と苦笑いする。


一緒にグロブス一家を迎えに来たイデアは、

メロウを生温かい目で見て、

『蛟様が、メー兄を受け入れてくれるかどうかは微妙くない?

蛟様がショタコンとか聞いた事無いよ?』と言う。

この時、イグニスは前回来た時に、気付いていたが、

イデアが「サブカルチャー」の住人である事が色濃くなった。


その時のイグニスの妹のシナーピは、笑顔を見せ、

『お兄様達が……。他の人より近い距離間で仲良くする事は、

喜ばしい事ですわよね?』と言う。

その言葉に微かに反応したイデアが、

『「将来の姿に慣れていて欲しい」だなんて意味深よね』と呟き、

シナーピとイデアは、見詰め合い。

右手を軽く叩く様に合わせ、握り合い。ニヤリと笑い合い。

『『今夜は一緒に語り合いましょう!』』と、

何やら「イケナイ世界」の交流を約束していたかもしれないが、

それは「この時」だけで、

イデアが食事の支度を手伝いに行くのに同行したシナーピは、

一緒に付き添った母のピペル同様、食事も喉を通らない状況に陥る。


食後に事情を聴取したイデアと母のイデアルの2人の話に寄ると、

『「牛・豚・鶏」的なイメージで、「ミノタウロス」と「オーク」、

コカトリスの入荷が無かったから「リザードマン」を食材にしたら、

何か、肉を解体するのが怖かったみたいで……。』と言う事だった。


『えぇ~っと、今のは俺の聞き間違いかな?

何か思ったのと違う食材名が出てきた気がする。』とイグニス。


グロブスは、行商の旅先で、知っていながら、

魔物の肉を普通に口にする事も有り、大きく驚く事も無く、

『リザードマン…そうか、リザードマンかぁ……。

鶏肉にしては、大きな肉だったから鰐か何かかと思ってたよ…、

食える物だったんだなアレ……。』と、感慨深そうにし、

『「赤犬は特に美味い」とか言ってコボルトを食う地域あるよな?

俺の地元にゴブリン出るんだが、あれは食えないのかな?』と、

食べる方向で話を進める。


イデアルは、

『コボルトとゴブリンは、美味しい調理法を知らないわ』と、

イデアは、

『ゴブリンは、見た目が不味そう…料理したいとも思わないよ』と、

ゲムマとメロウ、蛟に至っては、

『『あれは乾燥させて、畑の肥料にするものでしょ?』』と、

それでも、有効利用する方向の話をしていた。

文章を訂正するのも面倒なので、気付いた時点で書く余談・・・


私が書いてる小説の神様の名前を調べる人は、

私が「元ネタありき」の話を書く人種である事を知る友人知人的な、

人種だけかもしれませんが……。


リアルにて、1人に気付かれたので、取敢えず「自白」しときます。

私ってば、『使う神様の名前を書き間違えていました!』


「厳つ霊の雷霆ダエーワ」の設定

その「ダエーワ」…、

「デーヴァ神族」に属する「インドラ」の設定です。と言っても、

「資料をそのまま」小説に使用していない。しないので、

『だからどうした?』ってお話です。


因みに、

インドラの乗り物「アイラーヴァタ」は、登場させます!


アイラーヴァタとは・・・

水を空に向けて吹き上げ、雲を作り出す能力を持った。

4本の牙と7つの鼻を持つ、全身が真っ白な象さんです。

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