-瀛皇龍と姫君の沈淪の眷恋-
今日は。今週も何とか出せました。睡眠時間を削ると色々出来るもんですね。御蔭で最近耳が聞こえませんが何時か治るでしょう。病院?気分が乗れば行きます。
さて、今回はリヴァイアサン。無秩序と滄溟の王と呼ばれる海蛇さんです。王丈あって滅茶苦茶大きいです。
前シーサーペントさんなら出したんですけれど、一寸筆者、勘違いしていました。てっきり海蛇型のシーサーペントさんから選ばれた特別な子がリヴァイアサンになるのかと。滅茶苦茶ですね。生まれた時も場所も違うのに。
正しくはシーサーペントの内一体がリヴァイアサンですね。クラーケンもビスマルクさんもみーんなシーサーペント、UMAです。こんだけ書いててこんな初歩的なミスをするとか恥ずかしい。
後出来た話も結構ありがちです。ま、さらっと読んで頂けたら丁度良いんじゃないでしょうか。
無秩序の王が海上に現れた時、大きな禍が起きると言いますが、其は一体誰にとっての禍なのでしょうか。
此処は四方を滄溟で囲まれた島国
其の海岸の一つに一人の正女と瀛皇龍が居た
霄に煌く海蛍の明かりが目印の二人丈の秘密の約束の地
正女は挨拶代わりに真珠のブローチを瀛皇龍の角に掛けてやった
御返しに瀛皇龍は正女の長く美しい髪に石竹色の貝殻を掛けてやった
正女が少女だった時から知り合っていた二人は心が通じていた
そして互いが互いを愛している事を知っていた
正女は瀛皇龍の為に毎日足繁く海岸に足を運び、瀛皇龍は正女の為に毎日泳ぎ難い浅瀬迄滄溟を掻いた
或る日、つれない正女に瀛皇龍は其の面を良く見ようと浜辺に打ち上がる形で寄り添った
するとポツリと正女は呟いた
「もう直外海の方と結婚をします。だからもう貴方には逢えないわ。」
正女は此の国の姫君だった
「何故だい。君は私を愛しているのだろう。何故離れなければならないのだ。」
「此処は陸で、貴方は滄溟の者。私達が交わる事は出来ないのです。」
「では私は君を帰さない。私は滄溟の王だ。そして滄溟には滄溟の掟がある。」
姫君は瀛皇龍の眼差しに心打たれ、彼の願いを承諾して其の背に乗った
姫君と瀛皇龍が滄溟を渡っていると姫君を取り戻そうと鴎の徽章を掲げた兵が船を出して取り囲んだ
滄溟の王と言えど姫君を護り乍ら応戦するのは楽ではない
終に瀛皇龍は大渦を起こし、船を沈めた
だが其の勢いは凄まじく、姫君をも渦は呑み込んでしまった
瀛皇龍が気付いた時には既に遅く、姫君の姿は滄溟から消え失せていた
姫君を捜す瀛皇龍だったが、幾ら捜せども其の姿は見えず、代りに姫君に贈った貝殻やリボン、イヤリングを見付けて涙する許り
何れは帰って来るかも知れないと恋心を捨てられない瀛皇龍は海上で何年も姫君を待った
道標にと呼び寄せた海蛍は数多の零星の様に蒼く煌き、滄溟をもう一つの旻へと変えた
だが集うのは瀛皇龍の滄溟より猶冥く蒼い涙のみだった
或る日、一艘の船が其処を通り掛かった
其の船には鴎の徽章を掲げられていた
其を認め、瀛皇龍を彼の日の記憶が駆け巡った
若しかしたら姫君は彼の陸の者に囚われたのかも知れない
瀛皇龍は大浪を起こし、船を沈めた
割れて砕けた船からは、娘を亡くして嘆いた王の造った姫君の石像が積まれていた
姫君と瓜二つの優しい笑みを湛えた石像に瀛皇龍の心は忽ち釘付けになった
「噫、君は此処に居たんだね。」
其の冷たい頬に柔らかく口付けし、瀛皇龍は石像を中心に塒を巻いて沈んで行った
後に船を二艘も沈めた此の姫君は滄溟の悪魔と呼ばれる
だが彼女は永遠の口付けを以って滄溟の王に愛され続けるだろう
冥い滄溟の底で海蛍に祝福され乍ら瀛皇龍と姫君は契りを交わした
其からは二度と、瀛皇龍は海上に現れなかった
-Fin-
はい、苦手なジャンルに切り込んだ結果が此ですね。ドラマチックと恋愛、何方も大の苦手ですし、余り好きでもありません。けどまぁ落ちる所に落ち着けたかな、と。荒くれ者とされるリヴァイアサンの繊細さを書きたかったので、うん、其は良いかな。
でも何気に化物and少女or正女パターン、好きです。何だか優しい世界な気がして、切ない話とか好きなんで。でも好きだから幸せに書くかと言ったら全くそんな。好きな子程不幸に陥れます。完全に絶望した姿とか、自暴自棄とか大好物です。(傍迷惑な愛だ。)
だから此の手の話は必ず筆者、恋人を殺します。多分今迄でも生き残ったの、余りいないんじゃないかな・・・?
あ、人間の扱いは相変わらずです。完全にとばっちりですね。王なんて娘を取られ、船を沈められ、石像も獲られで踏んだり蹴ったりです。ざまぁ。さてさて、御次は帰って来ましたJapanシリーズ!迚も短いですけど、迚も大好きな某鴉さんなので宜しくです。
では良い物語を。




