表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
煉獄でなぜ悪い  作者: ブルーツェッペリン
1/1

第一章

 おかしい。ユーリ・アルビーンは目を瞑りながらそう思った。何故未だに自分の思考が続いているのだろうか。普通ならブラックアウトしていくのではないか?銃弾を何発も受けたはずなのに。


 ユーリは死刑囚である。正確に言うと、死刑囚であった。つい一分前に銃殺刑が執行されたのだ。顔に黒い布を被せられた時に改めて、自分の死と言うものを意識したユーリだったが、銃声を聞いてもまだ意識があるのはおかしい。


 「まさかこれ、ドッキリだったりとか?」


 恐る恐る目を開けてみたユーリ。すると彼の目の前に広がっていたのは裁判所の法廷でも刑場の四角い建物でも、ましても自宅のアパートでもない。見たこともないレンガの建物が林立する大通りと、そこを闊歩する大勢の人々だった。 


 「......は?」

  思わず声が出てしまったユーリ。当然といえば当然だが、彼の頭脳はこの状況に「対応できていなかった。


 そもそも対応できる訳がないのである。いきなり目を開けたら見たことも無い街並みが眼前に広がっているなんて状況はどんな人間にも理解できないだろう。十人中九人は彼のように「......は?」と声を漏らしてしまうだろう。


 

 

 

 


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ